社員旅行は、秘密の恋が始まる

狭山雪菜

文字の大きさ
5 / 25

2日目。1

しおりを挟む
下着を脱いだ彼の昂りには、ゴムが付いている。極薄と書かれた箱をベッドサイドにあるナイトテーブルに置くと、片手で私の腰を掴みもう片方の手で自身の昂りを握り蜜壺へとあてがう。
たっぷり濡らされた蜜壺の入り口をすんなりと入る。1番太いカサが完全に埋まると腰を揺らし、きゅうきゅうに締め付ける蜜壺の奥へと進む。
「ああ、あっんぁ、大きっん」
甘い喘ぎ声が口から漏れて、彼を歓迎する蜜壺。
「ック…持っていかれそうだ」
苦しそうな彼の声が、それでもズンズンッと止まる事なく奥へと進む。彼の下生えと私の下生えが絡むと、揺さぶられる私の身体。彼は私の左足を上げ、片手で膝を抱き彼の肩に足を掛ける。顔の横にある私のふくらはぎに舌を這わせ甘噛みをする。ぬちゃぬちゃっと2人の結合部から水音が響き渡り、私の声も自然と大きくなる。
隣に聞こえちゃうと咄嗟に枕を抱き寄せるが、私の行動を咎めるように激しくなる腰の動きに、枕を取り上げられベッドの下へと落ちた。
「やっ…声っ…ぁっあ、ぶちょ…っ」
イヤイヤするように顔を横に振るが、彼は私の足を下ろして両手で腰を掴むと、ガンガンと激情をぶつける。
「ああ…っ、気持ちいいよ瑠璃、やっと…やっと手に入れた」
低い声が聞こえてくるのに、激しく責められて頭に残らない。
「ぁっあ、あ、部長っぁっあ」
掴むところが無くてシーツを手繰り寄せる行動を、愛撫が足りないと感じたと勘違いした部長が、脱がされていないブラをズラし揺れる乳房を掴む。
「ああ、ごめん、こっちも?」
強く揉まれ、蜜壺を責められ、潤む目で彼を見る。
「っちがうっ…ちがっぁあ」
「っ可愛い、可愛いよ」
乳房の粒をぐりぐりと指で摘み、腰を打ちつける律動が早くなる。
「あっあ、あぁっんぁ部長っ」
「瑠璃…くっ…つ」
ぐいっと腰を前に突き出した部長の昂りに反応して、絶頂に達した。
「んぁ…っ」
ズルッと抜けた昂りのゴムを取り替えると、また蜜壺に入る太くて固い彼のモノ。
覆い被さる彼が私のブラを外すと、素肌同士が密着し両手の指を絡めた。
ちゅっちゅっと触れるキスを何度も何度もして、口づけが激しくなると腰を動かしお互いを求める。
「んっぁん…ぶちょぅ」
「瑠璃、っ、名前を呼んでっ健吾ってっ…瑠璃」
「あっん、健吾っさ…」
「瑠璃、瑠璃」
揺さぶられ、全身隈無く触られ、名前を呼ぶように責める彼の全てに溺れていった。








身体の繋がりが取れたのは、日付が変わる頃。
背後から抱きしめられ、髪を一房手に取ると、口へと付ける彼。足は絡めたまましばらく余韻を堪能していた私は、現実世界へと戻ってきた。
「…そろそろ、戻らないと…んっ」
それなのに彼は私の肩に顔を埋め、甘噛みする。
「どうして、このまま朝まで居よう」
「健吾さんの部屋から出たらバレちゃうわ」
すでに何度も繋がり、敬語で話す度に距離を感じると中々イかせてくれず強制的にフランクな話し方に直された。
「こんな色気の増した姿で外に出したら襲われちゃうよ…俺に」
と耳朶を噛み、乳房を揉む健吾。彼の方へ顔を向けると口を塞がれ、不自然な格好でのもどかしいキスが、私の快感に火を付ける。
「ンッ…健吾さ…もう」
「うん、入れないよ、愛でるだけ」
これ以上求められたら、もう起き上がれないと何度も何度も伝えては、彼のくれる快感に負け最後には繋がってしまう自分の甘さに、ほとほと呆れてしまうが結局は、彼のせいだと責任転嫁する。
「明日…って今日か、予定だと観光バス巡りだな」
私の腰を掴み足に挟まる彼の昂りを、蜜壺の縁に擦り付けるように前後に動かす彼は、今日の予定を反芻する。
「んっぁ、そう…んっそこっ」
彼の昂りが私の蜜壺から出た粒を擦る度に、目がチカチカして軽く達し続ける。
「なら、体調が悪いから…バスで待っててっ」
途切れ途切れになる彼の声に、うんうん、とおざなりに告げ彼の昂りが欲しいと背後の彼の方を向き、首に甘噛みをした。




*****************



「では、こちらで2時間ほど休憩がてら散策をしたいと思います」
バスガイドさんの一言で大型バスは駐車場へと入っていく。
「…沖田さん、着いたよ」
行きとは違う座席に座り窓に頭をつけ眠っていた私は、隣に座る彼に起こされた。薄く目を開けると、彼が
「気分悪いの?どうする、休んでる?」
と心配そうな声とは裏腹に目が笑っていて、
「…休みます」
と少し不機嫌な声が出てしまったが、他の人は体調崩している声に聞こえるらしい。
「沖田さん大丈夫?歩けるようになったら、バス降りてね」
と社員たちに心配される始末。

結局、朝食バイキングが始まる1時間前に解放された身体はもうクタクタで、バスに乗り座った瞬間に眠ってしまった。
最初にバスに乗った時は通路側だったのに、体調悪そうだね、と悪びれることも無い彼の声で窓側へと座らされた私は、もう知らないと、開き直り眠ったのだ。
ーーバスの揺れが心地よいのもそうだったけど…隣から彼の匂いがして安心して眠れるのね…たぶん

「じゃあ、行ってくるから大人しく待ってて」

全員乗り終わり頃を見計らって、私の座席の窓のカーテンを閉める彼の襟を掴み引き寄せ口を塞ぐと、舌を絡めて彼の舌に纏わりつく。くちゅくちゅっと音が聞こえ名残惜しいが、ちゅうっと離れると、彼は私の耳朶を舐めながら、
「…悪い子だ、瑠璃…みんなにバレちゃうだろ」
「…1時間したらバスを降りるから」
拗ねた声で彼の頬に触れるだけのキスをする。
「なら迎えに来るよ」
そう言って最後に一度だけ口づけをして彼はバスから降りて行ってしまったのだ。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

体育館倉庫での秘密の恋

狭山雪菜
恋愛
真城香苗は、23歳の新入の国語教諭。 赴任した高校で、生活指導もやっている体育教師の坂下夏樹先生と、恋仲になって… こちらの作品は「小説家になろう」にも掲載されてます。

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

ドSな彼からの溺愛は蜜の味

鳴宮鶉子
恋愛
ドSな彼からの溺愛は蜜の味

禁断溺愛

流月るる
恋愛
親同士の結婚により、中学三年生の時に湯浅製薬の御曹司・巧と義兄妹になった真尋。新しい家族と一緒に暮らし始めた彼女は、義兄から独占欲を滲ませた態度を取られるようになる。そんな義兄の様子に、真尋の心は揺れ続けて月日は流れ――真尋は、就職を区切りに彼への想いを断ち切るため、義父との養子縁組を解消し、ひっそりと実家を出た。しかし、ほどなくして海外赴任から戻った巧に、その事実を知られてしまう。当然のごとく義兄は大激怒で真尋のマンションに押しかけ、「赤の他人になったのなら、もう遠慮する必要はないな」と、甘く淫らに懐柔してきて……? 切なくて心が甘く疼く大人のエターナル・ラブ。

オオカミ課長は、部下のウサギちゃんを溺愛したくてたまらない

若松だんご
恋愛
 ――俺には、将来を誓った相手がいるんです。  お昼休み。通りがかった一階ロビーで繰り広げられてた修羅場。あ~課長だあ~、大変だな~、女性の方、とっても美人だな~、ぐらいで通り過ぎようと思ってたのに。  ――この人です! この人と結婚を前提につき合ってるんです。  ほげええっ!?  ちょっ、ちょっと待ってください、課長!  あたしと課長って、ただの上司と部下ですよねっ!? いつから本人の了承もなく、そういう関係になったんですかっ!? あたし、おっそろしいオオカミ課長とそんな未来は予定しておりませんがっ!?  課長が、専務の令嬢とのおつき合いを断るネタにされてしまったあたし。それだけでも大変なのに、あたしの住むアパートの部屋が、上の住人の失態で水浸しになって引っ越しを余儀なくされて。  ――俺のところに来い。  オオカミ課長に、強引に同居させられた。  ――この方が、恋人らしいだろ。  うん。そうなんだけど。そうなんですけど。  気分は、オオカミの巣穴に連れ込まれたウサギ。  イケメンだけどおっかないオオカミ課長と、どんくさくって天然の部下ウサギ。  (仮)の恋人なのに、どうやらオオカミ課長は、ウサギをかまいたくてしかたないようで――???  すれ違いと勘違いと溺愛がすぎる二人の物語。

サイコパス社長の執着溺愛は異常です

鳴宮鶉子
恋愛
サイコパス社長の執着溺愛は異常です

敏腕御曹司の愛が重た過ぎる件

鳴宮鶉子
恋愛
敏腕御曹司の愛が重た過ぎる件

処理中です...