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番外編 夏祭り 投稿23ヶ月記念小説 学校一の美女と漢
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これは2人が高校3年の夏のお話。
***************
受験の年になった。夏休みが終わったら本格的に、校内が受験モードへと変わるだろう。私――今野白雪の希望する大学は、家からも通える距離にある大学を予定している。元々合格圏内で塾へ行かなくてもいいから、高校最後の夏休みを思いっきり楽しむことにした。
だけど、私の彼氏――山崎哲夫は、進路先を悩んでいるみたいで…私からテツくんに聞くのは簡単だけど、テツくんから相談してくれるのを待っていた。
――テツくんの事、何でも知りたいけど…うざい女って思われたくない…テツくんはそんな事思わないと思うけど
これは私の意地というか、線引きみたいな感じだ。これ以上テツくんの心の中へずかずか踏み込まない、ラインを超えちゃいけないという、親しき仲にも礼儀ありの線引き。他の人とはどうなっても構わないから、冷たく接するのも厭わないが、テツくんだけは無理だ。
彼と話すようになったのは去年の体育祭のあとからで、借り物競走で私に声を掛けてきたのが初めてだった。それから約10ヶ月。恋なんて面倒だと思っていた私は、今や心も身体も彼にメロメロになっていた。
――だから嫌われたくない
休み時間に同じクラスの女子の彼氏や好きな人の相談する会話を盗み聞きして、耳から入る話は男女の交際の難しさを考えさせらえる。
「白雪?」
声をかけられて、私は今どこにいるのかを思い出した。テツくんの家に受験勉強するという名目でやってきて、クーラーの効いたテツくんの部屋のテーブルの上には参考書とノートと筆記用具が広がっているが、着いて早々に床に座る彼の足の間に座って背後から抱きしめられていた。最初は曲げていた足も、今や伸ばすとテツくんと私の足の大きさの違いがひと目で分かる。テツくんの胸板に後頭部を預けていた私は、色々考えていたけど、彼に呼ばれてどうでも良くなってしまったみたいだ…何を考えていたのかも忘れた。
私のお腹の前に彼の手が回っていて、私が振り向こうとするとテツくんの唇が私のこめかみに触れた。
「ふふ、テツくん」
テツくんは私のこめかみに口をつけたまま笑うから、擽ったいと笑う。
「どうした?」
「どうしたって?」
「いや、なんかぼーっとしてたからさ…暑かった?」
「ううん、暑くない」
どうやら私が心ここに在らずなのは、テツくんの部屋が暑いからだと勘違いしたみたいだ。夏休みに入ったから、テツくんの部屋でお昼少し過ぎた辺りに来て、制服じゃないからTシャツとミニスカートで暑くはない。むしろ暑がりのテツくんには暑い部屋じゃないかと聞いたら、
「いや、冷房強くして白雪が風邪引くのが困る」
と、7月の初めに彼の部屋で過ごした時に、冷房がガンガン効いている部屋にいた時に、私は風邪をひいてしまったのだ。それはテツくんの約2週間のお預けになってしまう意味となる。だって彼の大切な高校3年の最後の柔道の試合となるかもしれないから、私の半径10m――なんなら会話すらしなかった――私の側に寄らせなかった。
――まぁ、それは2人とも裸だったから冷えたからだけど
この部屋でテツくんの愛を一身に受けたその時の事を思い出して、頬が熱くなるのを感じた。身体を重ねるようになって分かった事は、テツくんはとにかくこれでもかと私を求めてくれる。私の心の中が嬉しい気持ちでいっぱいになって、私もテツくんのを求めてしまうのだけど…テツくんは私がもっととおねだりをすると、めちゃくちゃ張り切ってしまうから、おねだりの加減も難しい。
「…でも、暑いと熱中症になっちゃうよ?」
彼の腕に手を置いて、そのまま彼の手に自分の手を重ねると、指先を絡めた。私は身体をうしろへ向きを変えて、テツくんと向かい合わせで座り直す。テツくんは私が絡めた指先に力を入れた。
視線が交わり見つめ合う時間は、いつも最高の気持ちにしてくれる。まだ何もされていないのに、自然と目が潤ってしまうのは、この後の展開に身体が期待しているからだと思う。
「白雪」
ごくん、とテツくんは私にも聞こえるくらいの音を立てながら唾を飲み込むと、私の顔に自分の顔を近づけた。
「哲夫いるのかいっ?!」
あと少しで2人の唇が重なるって時に、下の階から大きな声とドスドスと階段を上る音が聞こえて、私は慌てて彼の足の間から離れてテーブルについた。
「哲夫っ!いるなら返事くらい…あらっ、白雪ちゃんいらっしゃい」
私がテーブルに着いた時と同時に、テツくんの部屋の扉を開けたのは――テツくんのお母さんだった。
「…おっ、お邪魔してます」
「あらぁー、白雪ちゃんならいつでも大歓迎よっ」
そう言って私の横に座ると、テツくんのお母さんはにこにこしていた。
「…おふくろ、何だよ」
キスを邪魔されて不機嫌な声を隠そうともせず、キレ気味のテツくんは、私の横に座った自分のお母さんを見た。
「あんたに用はあったけど、白雪ちゃんがいるならいいわ、ねっ、白雪ちゃん、浴衣着たくない?」
「なんだそれ」
「…浴衣ですか?」
ハイハイと、呆れたようにテツくんを見た後、手のひらをぱたぱた動かしたお母さんは、私の方を見てにこにこと笑顔に戻った。用がないなら呼ぶなよ、と言いたげなテツくんは呆れたけど、私は急に"浴衣"と言われて頭が疑問だらけになった。
「そう!実はね、駅前で今日お祭りあるみたいだから、私も自治会の集まりで参加するんだけど…って、それはいいんだけど、白雪ちゃんも行かない?私が若い頃に使っていた浴衣で悪いけど、あるのよ!」
「おふくろ、んな事急に言われても」
「あら、何よ、絶対に可愛いと思うのっ!髪も綺麗に結ってね、哲夫も見たいでしょ?浴衣になって更に可愛い白雪ちゃん」
ふと、黙り込んでしまったテツくんに不思議に思いつつ、お母さんは私の手を掴み、コテンと顔を傾げた。
「お母さん、着付けも出来るから、白雪ちゃんどう?……哲夫も父さんのあるから、着たいなら適当に着なさい」
今日はもう帰る以外は出かけるつもりは、なかったから自分の判断では決められないと思っていたら、お母さんが着付けをしてくると言う。それなら、と前向きに考えてテツくんを見ると、彼は真剣な表情で口を開いた。
「おふくろ、頼んだ」
「あいよっ!任せなさいっ!お祭り一の美女にするわっ」
と、お祭りに参加する事が決まった。
***************
「白雪、こっち」
テツくんのお母さんに借りた紺色の紐の下駄を履き慣れないで歩いていると、テツくんが私の手を握った。黒のストライプ柄のシンプルな浴衣と黒帯に着替えたテツくんは、どこをどうみても威厳に満ちていてカッコいい。反対に私は紺色の生地に大きな白い花がいくつも描かれている浴衣を着て、黄色の帯を巻いていた。手にはテツくんのお母さんから貸してもらった帯と同じ色の小さな巾着袋。この中には貴重品が入っている。髪はアップにしてもらって綺麗なお団子でまとまっている。そして髪を留める簪も黄色の花のモチーフだ。
先ほどから祭り会場に近くたびに、ちらちらと見られている気がする。隣にいるテツくんが頭ひとつ分くらい飛び出ているし分厚い胸板が大きいし、何よりも浴衣を着ているだけなのに凛々しく逞しく見えるから注目の的なんだ、と私はテツくんの横にいれる喜びと、誰にも見られたくないな、って気持ちで揺れ動いていた。テツくんの手を強く握って彼の腕に身体を寄せた。
「白雪大丈夫か?」
黙り込んでしまった私を心配して、声を掛けてくれるテツくんに申し訳なくなる。
――やきもち焼いても意味ないよねっ、だってテツくんは私の彼氏だもん
頭を横に振ると、頭の簪が揺れる音がする。
「ううんっ大丈夫!」
テツくんを心配させないように見上げて笑顔になると、周りが、ざわっと騒がしくなった。何かあったのかと周りを見ようとして、テツくんの手が私の視界を遮るように、目の前に大きな手のひらで私の目を隠した。
「?」
不思議に思って、もう一度テツくんを見上げると、彼は前方を向いた。
「…くそっ、可愛すぎだろ、おふくろやりすぎだ」
息を吐いたセリフに、可愛いと言われて嬉しくなった。射的をやって、たこ焼きと焼きそば、いちご味のかき氷とラムネを2本買って、たまたま空いた近くのベンチに座った。本当はりんご飴も買いたかったけど、甘いのはそんなに得意じゃないテツくんと半分にできないのでやめた。一応たこ焼きと焼きそばは半分ずつ食べる予定で、テツくんには足りなそうだったけど、他の屋台は列を成して混雑していたからやめたのだ。おいしいね、と言いながら食べて、暑い夜にぴったりのラムネを飲むと、周りにいた人々の移動が始まった。
「もうすぐ、花火か」
「そっか、みんな場所取りに行くのか」
テツくんが携帯電話の時刻を見ると、まもなく19時半になろうとしていた。毎年この時期にやっている大型の花火は、今年は20時半から21時までの約30分間打ち上げられる。私は人酔いするので来ないけど、テツくんは力持ちだからって、お母さんの手伝いで毎年駆り出されるらしい。
浴衣の着付け中にそんな話を聞いていたら、面白くなっちゃってくすくすと笑っていたら、お母さんに可愛いっと抱きつけられて大変だった。
――テツくんのお母さんの方が可愛い
「白雪お腹いっぱい?…それとも考え事?」
「ううん…あっ、見て、ベロが真っ赤になった」
かき氷を食べている手を止めていたらしく、テツくんが私の顔を覗きこんでいた。見上げると意外に近くにある彼の顔に驚いたけど、べーと、舌を出してしまった手前、今更舌は引っ込められない。すると、テツくんはかき氷を食べて真っ赤になった舌を出した私を見て固まってしまう。
「…テツくん?」
無言になってしまったテツくんに、不安を覚えた私は彼に声を掛けると、彼は、はっとして私の手を握って立ち上がった。
「…帰ろう」
ただ一言そう言って。
「テツくんっ!…ちょっ」
早足で歩く彼に付いていくのが精一杯だったけど、彼はスピードを緩めなかった。むしろテツくんの家へと近づくほど早くなっているのは気のせいじゃない。彼の家へと着くと、真っ暗でシンと静まり返った家には誰もいなかった。
「テツくっ…んっわっ!」
家に入った途端に振り返った彼が私を抱え上げて、彼の肩にお腹が当たる。まるで肩に乗せられた荷物みたいな気持ちになる。抱き上げられた反動で履いていた下駄が足から滑り落ちたが、落ちた下駄も綺麗に揃える事が出来ないまま、テツくんは2階の自分の部屋へと向かった。
「わっ…っん、ぅ…んっ」
もわん、とする電気も冷房がついていないテツくんの部屋に入ると、テツくんの肩から下ろされた私は子供を抱っこするように私のお尻を彼のお腹付近にある腕で支えたテツくんと同じ目線の高さとなった。噛み付くように荒々しいキスをされ、テツくんの首の後ろへと腕を回す。すべて軽々と私を持ち上げたりするから、自分が本当は重くないんじゃないかと錯覚してしまうけど、テツくんは普通と違って力があるんだと思い直す。テツくんが部屋の中央まで歩いて私を下ろすと、私のお尻を浴衣の上から下から掬うように揉み上げ始めた。彼との口づけに夢中になっていた私だったけど、この流れはえっちをするんだと気がついたら、テツくんの胸板を押した。
「…白雪?」
外の月明かりが部屋に入り込み、暗さに目が慣れた薄暗い部屋でもわかるくらい、私が拒否したのかと思ったのか、ショックを受けるテツくんに私は否定の意味を込めて頭を横に振った。
「ちがっ、嫌じゃなくてっ」
「じゃあ何」
また私のお尻を両手で掴み、テツくんの身体へ引き寄せると、彼の顔が私の顔に近づいて喋る彼の唇が私の唇に触れた。自分の胸を押した理由を言わないと許さない、とでも言ってる鬼気迫る雰囲気に私は、恥ずかしくて死にそうになる。
「……下着…着けてない…から恥ずかしい」
テツくんの顔を見てられなくて、私は手で顔を隠して俯いた。
「…………は?」
たっぷり1分は固まっていたテツくんが、低い声で聞き返すから、言い訳じゃないけど、ちゃんとした理由がある事を言った。
「おっ、お母さんが、浴衣は下着のラインが出ちゃうからって…嫌だと思ったけどっ下着のラインも出るの嫌だしっ、それに夏祭りに行くだけで帰って来たら着替えるしって思って…それでっ」
一気に捲し立てると若干すっきりしたのだが、テツくんは変わらずに固まっている。
「…テツくん…?」
不安になってテツくんを見上げると、さっきまで薄く見えていた彼の表情が見えなかったけど、雰囲気が一変したのだけは分かった。
「…テツくんっ、恥ずかしいっ」
「どうして…綺麗だよ」
珍しく饒舌になるテツくんに言われるがまま、よく見えないからと意味のわからない事を言われて、窓のそばに背を向けて立ち、私は浴衣の重なっている衽の部位を持ち上げるように言われた。少しだけ持ち上げると、太ももの間が露わとなって、私の前で胡座をかいて座るテツくんの痛いほどの視線を感じる。
「白雪、こっちも」
太ももの付け根まで上げると彼の手が伸びて、触ってない方の衽を掴んで、もう片方の衽を掴むように言われる。恥ずかしさと、どきどきとうるさい鼓動で深く考えられない。
「…本当につけてないんだな」
ぽつりと口から溢れたテツくんの言葉で、カッと頬が赤くなる。
――嘘!嘘って言ってっ恥ずかしいっ
本当に祭りに行ってテツくんの家へ帰って来て、着替えて帰るつもりだったのだ。決してこんな場面を望んでいたわけじゃない。衽を持つ手が、恥ずかしさで震えていると、胡座をかいていたテツくんは、足を崩して両膝と右手も床につけると、衽の間から出て露わになった私の下生えに顔を近づけた。
「ちょっ…あっ」
気がついたら彼の口は私の下生えに舌を這わして、ぎょっとして一歩後ろへ下がると同時に、テツくんの左手が私のお尻に添えられた。彼の手で添えられただけなのに、簡単に動けない。彼の鼻先が下生えに埋まり、ヌルリとした動くものが蜜口付近に当たって初めてテツくんの舌だと気がついた。
「やっ…きたなっ…いっ、ぅぁっ」
衽を掴んだままテツくんの顔を私の下半身から離そうと、彼の頭を押すと、蜜口の粒を彼の舌が掠めて、全身に電流が流れて軽く達した。ぷるぷると足が震え、テツくんの肩に両手をつけると、彼は私が離れられないのに満足したようで、私の下半身にさらに口を寄せた。
「んぁっ、ぅんっ、ぁっ」
じゅるっと蜜を啜る音がして、テツくんが私の蜜口から溢れる蜜を飲んでるのが分かるのに、恥ずかしいのに気持ち良くてやめてと言えない。それよりももっとして欲しいと、彼の頭を抱いてしまっている自分がいる。するとテツくんの手が私のお尻を支えたまま、彼の右手が私の太ももの内股に直接触れて、彼の指先が蜜口の中へと入っていった。しとどに濡れた蜜壺の中にすんなりと入ると、1本だった指を2本に増やして蜜壺の中を抽送するみたいに出し入れした。
「あっ…あ、っ、んっぁっ」
彼の口も私の蜜口にまだあるから、溢れる蜜を啜りながら私の蜜口を舐めている。吸われ感覚に加えて抽送みたいに蜜壺の中を彼の太い指先が曲がったり、中を広げるように前後左右にバラバラに動くから快感が強くなっていく。
「っ~~~~~っ!!」
プルプルと震えてきた足に力が入らなくなって、テツくんの頭を抱きしめたまま膝が床についた。彼の片足に跨いでいて、下半身には彼の指が深く刺さる。蜜壺の最奥付近に届いた指先で、強烈な快感が生まれて絶頂に達した。下生えを親指で弄ばれて、蜜壺の中にある指先をぎゅうぎゅうと締め付けているのに、彼は指先を何度も軽く曲げたり伸ばしたりしている。
「はっ、ぁっ、あっ」
真っ白な思考になった頭の中で、息を吸うのでいっぱいいっぱいになっていた。生温かい舌が私の首筋に這わされ、快感が中々途切れない。ちゅぅ、と強く吸われ、チクリとした痛みが幾つも起こる。
「あっ…アトできたらっ」
「もう夏休みだからいいだろ」
普段は服から出る見える首筋には付けないのに、彼は学校がないからと問題ないと言う。快感の波が少しだけ収まると、もうテツくんと繋がった事のある身体は、テツくんの指だけじゃ物足りなくなっていた。私の首筋を熱心に舐めるテツくんとは反対に、私は彼の肩に頭を乗せて腰を前後に動かすと、彼の指先もまた大きく動き出した。
「白雪っ、こっち」
テツくんの手によって移動させられ、彼の毎晩眠っているベッドの端に上半身を乗せて柔らかな布団に頬が当たり、床に膝をつけると、彼にお尻を突き出した格好となった。浴衣をたくし上げられ、お尻が外気に触れた。薄暗いとはいえ恥ずかしい格好をしていたが、すぐにお尻の割れ目につけられた熱い棒のような物を感じて、どくんと期待で胸が高まった。
「あ…ぁあっ!熱…っいっ、んぅっ」
「ぐっ…っ、っ」
私の足の横に彼の膝がついて、蜜口が指と比べ物にならない太さの昂りを受け入れ始めた。ずずっ、と彼の昂りが私の蜜壺の中を進むたび、ぽたっ、ぽたっ、とお尻に何かが落ちる。そのたびにぴくっ、ぴくっと身体が反射的に動いて、昂りを締め付けてしまう。
「ぁあっ!」
ぱんっ!と大きな音とともに、蜜壺の中奥深くにテツくんの昂りで貫かれた。快感と衝撃で背が仰け反ると、顎を掴まれテツくんの口により塞がれた。舌の絡まる濃厚なキスをしながら、私がテツくんとのキスをしていたくて腕を上げて、彼の首に回すと、彼の手が私の帯を外し始めた。簡易的な帯をするすると腰から抜け、浴衣も脱がされると、ぷるんとした乳房をゆっくりと揉まれる。
「あっ、んっ、あっ…んっ、っ」
後ろから繋がったまま抽送が始まり、乳房を揉まれて口も塞がれ快感でおかしくなりそうだ。腕をひかれ、起き上がらされると、足を広げて正座するように座った彼の上に腰を下ろして、彼の胸板に自分の背中を預けた。口づけをしながら、自分の体重でより深く繋がった。
「あっ、やっ、テツくっ…んっ、っ」
口づけの合間に、ちゃんと抱き合いたいと願えば、繋がったまま私の右足を掴み、ぐるりと身体の向きを変えられた。裸の私とは反対に、浴衣が少しだけ乱れたテツくんにどきっとした。まだ彼が動こうとしないのをいいことに、今度は私が彼の帯を外して彼の浴衣の衿の中に手を入れて、彼の汗で濡れた肌に直接抱きついた。テツくんの熱くて固い身体に私の2つの乳房を、むにゅ、と形を変えて押し付けると、テツくんは乱暴に袖から腕を抜き浴衣を投げると、私の腰に手をつけて下からの突き上げが始まった。
「あっ、あっ」
と身体が上下に揺れ、テツくんの口が私の口に軽くぶつかる。好きって口から漏れて、俺もって返事を貰って、抽送が激しくなっていく。
「あっ、ぁっ…っんんっぅ!!」
何度目か分からない絶頂がやってくると、私の蜜壺の締め付けにより、テツくんも私の中深くに留まり欲情をぶつけた。
ピッ
荒い息がある程度落ち着くと、テツくんはベッドの上に放り投げていたエアコンのリモコンを取り冷房をつけた。
「…んっ」
「白雪」
まだ繋がっているから、少しでも動かれると、蜜壺が反応して、昂りをぎゅうと締め付けてしまう。これは不可抗力なのに、テツくんは咎めるように低い声で私の名前を呼ぶ。
ゴオォッと暑い部屋を冷ますために、強風の音が部屋に響いている。私が脱がされた浴衣をテツくんは部屋の隅へと投げると、お尻を掴まれてベッドへと持ち上げられた。2人分の体重が乗ったベッドは一度ギシッと軋み、唇が合わさるリップ音がし始める。次第にベッドが軋み出すと、甘い声と低い声がエアコンの音と共に混ざる。
「あっ、ぁ…テツくっ…てつ、んっ」
「はっ、白雪っ、っ」
外からドーン、ドーンと大きな爆音が鳴る。部屋に青や赤、オレンジの色とりどりな明るさが差し込んでいたが、仰向けになるテツくんの腰の上に跨ぎ、腰を前後に動かしている私と、下から突き上げるテツくんは花火が始まったことに気が付かなかった。むしろお互いの裸がよく見えると、お互いの身体に手を伸ばして弄り、花火の終盤になっても快感が途切れる事がなかった。
***************
「もう、白雪ちゃんが我が家にいるなんて嬉しいわっ!」
22時過ぎて自治会の祭りの処理を終わらせて帰って来た、テツくんのご両親に泊まる事を告げるとお母さんは喜んでくれた。テツくんのお父さんは、そうか、と言っただけだったけど、反対はしなかった。そしてテツくんのお母さんにお願いして、テツくんのご両親が帰ってくる前に泊まると予め連絡していた私のお母さんにも、もう一度連絡をしてもらった。テツくんの家のリビングで家族団欒の中、私も一緒にいさせてもらっていた。ちなみに、ご両親が帰ってくる前に、2人でお風呂にも入ったし、テツくんの上下の襟付きのジャージを借りているからさっぱりしている。
2人掛けのソファーに私とお母さんが並んで座って、1人掛けのソファーにテツくんのお父さん、テツくんは床に直接座っていた。
「そうだっ、私のこと、よしこちゃんって呼ばない?」
「よしこちゃん…?」
「そうっ!親友みたいな母娘って憧れていたのよっ!」
「おふくろっ!」
「ふっ…くしゅっ!」
笑おうとして鼻がむずむずすると、くしゃみが出てしまう。
「あらっ、やだ!白雪ちゃん風邪かしら?」
「…今日は暑かったしな…このリビングが寒いから気温差かもしれないな」
テツくんのお母さんとお父さんに同時に心配され、テツくんをチラッと見ると、バツが悪そうな顔をしていた。
――あれだ…さっきまでエアコンついていた部屋で…
と、いつの間にか汗かいていた身体から、汗がかかなくなるほど冷たくなっていた部屋で、無我夢中でえっちをしていたからだと簡単に分かってしまうと、ぼぼっと私の顔が赤くなってしまった。
「あらっ?やだっ、顔が赤いわっ、熱かしら?」
「ちょっと待ってろ、体温計は…」
私のくしゃみと真っ赤な顔を、外に行った夏祭りとこのリビングの室温のせいだと、勘違いした2人は温かい飲み物と体温計を出してくれた。2人の好意に申し訳ない気持ちを抱えつつ、テツくんの部屋で早めに眠る事にした私は結局――次の日に熱を出してしまって、またもや――その日から2週間くらいテツくんにお預けをしてもらう事になったのだった。
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受験の年になった。夏休みが終わったら本格的に、校内が受験モードへと変わるだろう。私――今野白雪の希望する大学は、家からも通える距離にある大学を予定している。元々合格圏内で塾へ行かなくてもいいから、高校最後の夏休みを思いっきり楽しむことにした。
だけど、私の彼氏――山崎哲夫は、進路先を悩んでいるみたいで…私からテツくんに聞くのは簡単だけど、テツくんから相談してくれるのを待っていた。
――テツくんの事、何でも知りたいけど…うざい女って思われたくない…テツくんはそんな事思わないと思うけど
これは私の意地というか、線引きみたいな感じだ。これ以上テツくんの心の中へずかずか踏み込まない、ラインを超えちゃいけないという、親しき仲にも礼儀ありの線引き。他の人とはどうなっても構わないから、冷たく接するのも厭わないが、テツくんだけは無理だ。
彼と話すようになったのは去年の体育祭のあとからで、借り物競走で私に声を掛けてきたのが初めてだった。それから約10ヶ月。恋なんて面倒だと思っていた私は、今や心も身体も彼にメロメロになっていた。
――だから嫌われたくない
休み時間に同じクラスの女子の彼氏や好きな人の相談する会話を盗み聞きして、耳から入る話は男女の交際の難しさを考えさせらえる。
「白雪?」
声をかけられて、私は今どこにいるのかを思い出した。テツくんの家に受験勉強するという名目でやってきて、クーラーの効いたテツくんの部屋のテーブルの上には参考書とノートと筆記用具が広がっているが、着いて早々に床に座る彼の足の間に座って背後から抱きしめられていた。最初は曲げていた足も、今や伸ばすとテツくんと私の足の大きさの違いがひと目で分かる。テツくんの胸板に後頭部を預けていた私は、色々考えていたけど、彼に呼ばれてどうでも良くなってしまったみたいだ…何を考えていたのかも忘れた。
私のお腹の前に彼の手が回っていて、私が振り向こうとするとテツくんの唇が私のこめかみに触れた。
「ふふ、テツくん」
テツくんは私のこめかみに口をつけたまま笑うから、擽ったいと笑う。
「どうした?」
「どうしたって?」
「いや、なんかぼーっとしてたからさ…暑かった?」
「ううん、暑くない」
どうやら私が心ここに在らずなのは、テツくんの部屋が暑いからだと勘違いしたみたいだ。夏休みに入ったから、テツくんの部屋でお昼少し過ぎた辺りに来て、制服じゃないからTシャツとミニスカートで暑くはない。むしろ暑がりのテツくんには暑い部屋じゃないかと聞いたら、
「いや、冷房強くして白雪が風邪引くのが困る」
と、7月の初めに彼の部屋で過ごした時に、冷房がガンガン効いている部屋にいた時に、私は風邪をひいてしまったのだ。それはテツくんの約2週間のお預けになってしまう意味となる。だって彼の大切な高校3年の最後の柔道の試合となるかもしれないから、私の半径10m――なんなら会話すらしなかった――私の側に寄らせなかった。
――まぁ、それは2人とも裸だったから冷えたからだけど
この部屋でテツくんの愛を一身に受けたその時の事を思い出して、頬が熱くなるのを感じた。身体を重ねるようになって分かった事は、テツくんはとにかくこれでもかと私を求めてくれる。私の心の中が嬉しい気持ちでいっぱいになって、私もテツくんのを求めてしまうのだけど…テツくんは私がもっととおねだりをすると、めちゃくちゃ張り切ってしまうから、おねだりの加減も難しい。
「…でも、暑いと熱中症になっちゃうよ?」
彼の腕に手を置いて、そのまま彼の手に自分の手を重ねると、指先を絡めた。私は身体をうしろへ向きを変えて、テツくんと向かい合わせで座り直す。テツくんは私が絡めた指先に力を入れた。
視線が交わり見つめ合う時間は、いつも最高の気持ちにしてくれる。まだ何もされていないのに、自然と目が潤ってしまうのは、この後の展開に身体が期待しているからだと思う。
「白雪」
ごくん、とテツくんは私にも聞こえるくらいの音を立てながら唾を飲み込むと、私の顔に自分の顔を近づけた。
「哲夫いるのかいっ?!」
あと少しで2人の唇が重なるって時に、下の階から大きな声とドスドスと階段を上る音が聞こえて、私は慌てて彼の足の間から離れてテーブルについた。
「哲夫っ!いるなら返事くらい…あらっ、白雪ちゃんいらっしゃい」
私がテーブルに着いた時と同時に、テツくんの部屋の扉を開けたのは――テツくんのお母さんだった。
「…おっ、お邪魔してます」
「あらぁー、白雪ちゃんならいつでも大歓迎よっ」
そう言って私の横に座ると、テツくんのお母さんはにこにこしていた。
「…おふくろ、何だよ」
キスを邪魔されて不機嫌な声を隠そうともせず、キレ気味のテツくんは、私の横に座った自分のお母さんを見た。
「あんたに用はあったけど、白雪ちゃんがいるならいいわ、ねっ、白雪ちゃん、浴衣着たくない?」
「なんだそれ」
「…浴衣ですか?」
ハイハイと、呆れたようにテツくんを見た後、手のひらをぱたぱた動かしたお母さんは、私の方を見てにこにこと笑顔に戻った。用がないなら呼ぶなよ、と言いたげなテツくんは呆れたけど、私は急に"浴衣"と言われて頭が疑問だらけになった。
「そう!実はね、駅前で今日お祭りあるみたいだから、私も自治会の集まりで参加するんだけど…って、それはいいんだけど、白雪ちゃんも行かない?私が若い頃に使っていた浴衣で悪いけど、あるのよ!」
「おふくろ、んな事急に言われても」
「あら、何よ、絶対に可愛いと思うのっ!髪も綺麗に結ってね、哲夫も見たいでしょ?浴衣になって更に可愛い白雪ちゃん」
ふと、黙り込んでしまったテツくんに不思議に思いつつ、お母さんは私の手を掴み、コテンと顔を傾げた。
「お母さん、着付けも出来るから、白雪ちゃんどう?……哲夫も父さんのあるから、着たいなら適当に着なさい」
今日はもう帰る以外は出かけるつもりは、なかったから自分の判断では決められないと思っていたら、お母さんが着付けをしてくると言う。それなら、と前向きに考えてテツくんを見ると、彼は真剣な表情で口を開いた。
「おふくろ、頼んだ」
「あいよっ!任せなさいっ!お祭り一の美女にするわっ」
と、お祭りに参加する事が決まった。
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「白雪、こっち」
テツくんのお母さんに借りた紺色の紐の下駄を履き慣れないで歩いていると、テツくんが私の手を握った。黒のストライプ柄のシンプルな浴衣と黒帯に着替えたテツくんは、どこをどうみても威厳に満ちていてカッコいい。反対に私は紺色の生地に大きな白い花がいくつも描かれている浴衣を着て、黄色の帯を巻いていた。手にはテツくんのお母さんから貸してもらった帯と同じ色の小さな巾着袋。この中には貴重品が入っている。髪はアップにしてもらって綺麗なお団子でまとまっている。そして髪を留める簪も黄色の花のモチーフだ。
先ほどから祭り会場に近くたびに、ちらちらと見られている気がする。隣にいるテツくんが頭ひとつ分くらい飛び出ているし分厚い胸板が大きいし、何よりも浴衣を着ているだけなのに凛々しく逞しく見えるから注目の的なんだ、と私はテツくんの横にいれる喜びと、誰にも見られたくないな、って気持ちで揺れ動いていた。テツくんの手を強く握って彼の腕に身体を寄せた。
「白雪大丈夫か?」
黙り込んでしまった私を心配して、声を掛けてくれるテツくんに申し訳なくなる。
――やきもち焼いても意味ないよねっ、だってテツくんは私の彼氏だもん
頭を横に振ると、頭の簪が揺れる音がする。
「ううんっ大丈夫!」
テツくんを心配させないように見上げて笑顔になると、周りが、ざわっと騒がしくなった。何かあったのかと周りを見ようとして、テツくんの手が私の視界を遮るように、目の前に大きな手のひらで私の目を隠した。
「?」
不思議に思って、もう一度テツくんを見上げると、彼は前方を向いた。
「…くそっ、可愛すぎだろ、おふくろやりすぎだ」
息を吐いたセリフに、可愛いと言われて嬉しくなった。射的をやって、たこ焼きと焼きそば、いちご味のかき氷とラムネを2本買って、たまたま空いた近くのベンチに座った。本当はりんご飴も買いたかったけど、甘いのはそんなに得意じゃないテツくんと半分にできないのでやめた。一応たこ焼きと焼きそばは半分ずつ食べる予定で、テツくんには足りなそうだったけど、他の屋台は列を成して混雑していたからやめたのだ。おいしいね、と言いながら食べて、暑い夜にぴったりのラムネを飲むと、周りにいた人々の移動が始まった。
「もうすぐ、花火か」
「そっか、みんな場所取りに行くのか」
テツくんが携帯電話の時刻を見ると、まもなく19時半になろうとしていた。毎年この時期にやっている大型の花火は、今年は20時半から21時までの約30分間打ち上げられる。私は人酔いするので来ないけど、テツくんは力持ちだからって、お母さんの手伝いで毎年駆り出されるらしい。
浴衣の着付け中にそんな話を聞いていたら、面白くなっちゃってくすくすと笑っていたら、お母さんに可愛いっと抱きつけられて大変だった。
――テツくんのお母さんの方が可愛い
「白雪お腹いっぱい?…それとも考え事?」
「ううん…あっ、見て、ベロが真っ赤になった」
かき氷を食べている手を止めていたらしく、テツくんが私の顔を覗きこんでいた。見上げると意外に近くにある彼の顔に驚いたけど、べーと、舌を出してしまった手前、今更舌は引っ込められない。すると、テツくんはかき氷を食べて真っ赤になった舌を出した私を見て固まってしまう。
「…テツくん?」
無言になってしまったテツくんに、不安を覚えた私は彼に声を掛けると、彼は、はっとして私の手を握って立ち上がった。
「…帰ろう」
ただ一言そう言って。
「テツくんっ!…ちょっ」
早足で歩く彼に付いていくのが精一杯だったけど、彼はスピードを緩めなかった。むしろテツくんの家へと近づくほど早くなっているのは気のせいじゃない。彼の家へと着くと、真っ暗でシンと静まり返った家には誰もいなかった。
「テツくっ…んっわっ!」
家に入った途端に振り返った彼が私を抱え上げて、彼の肩にお腹が当たる。まるで肩に乗せられた荷物みたいな気持ちになる。抱き上げられた反動で履いていた下駄が足から滑り落ちたが、落ちた下駄も綺麗に揃える事が出来ないまま、テツくんは2階の自分の部屋へと向かった。
「わっ…っん、ぅ…んっ」
もわん、とする電気も冷房がついていないテツくんの部屋に入ると、テツくんの肩から下ろされた私は子供を抱っこするように私のお尻を彼のお腹付近にある腕で支えたテツくんと同じ目線の高さとなった。噛み付くように荒々しいキスをされ、テツくんの首の後ろへと腕を回す。すべて軽々と私を持ち上げたりするから、自分が本当は重くないんじゃないかと錯覚してしまうけど、テツくんは普通と違って力があるんだと思い直す。テツくんが部屋の中央まで歩いて私を下ろすと、私のお尻を浴衣の上から下から掬うように揉み上げ始めた。彼との口づけに夢中になっていた私だったけど、この流れはえっちをするんだと気がついたら、テツくんの胸板を押した。
「…白雪?」
外の月明かりが部屋に入り込み、暗さに目が慣れた薄暗い部屋でもわかるくらい、私が拒否したのかと思ったのか、ショックを受けるテツくんに私は否定の意味を込めて頭を横に振った。
「ちがっ、嫌じゃなくてっ」
「じゃあ何」
また私のお尻を両手で掴み、テツくんの身体へ引き寄せると、彼の顔が私の顔に近づいて喋る彼の唇が私の唇に触れた。自分の胸を押した理由を言わないと許さない、とでも言ってる鬼気迫る雰囲気に私は、恥ずかしくて死にそうになる。
「……下着…着けてない…から恥ずかしい」
テツくんの顔を見てられなくて、私は手で顔を隠して俯いた。
「…………は?」
たっぷり1分は固まっていたテツくんが、低い声で聞き返すから、言い訳じゃないけど、ちゃんとした理由がある事を言った。
「おっ、お母さんが、浴衣は下着のラインが出ちゃうからって…嫌だと思ったけどっ下着のラインも出るの嫌だしっ、それに夏祭りに行くだけで帰って来たら着替えるしって思って…それでっ」
一気に捲し立てると若干すっきりしたのだが、テツくんは変わらずに固まっている。
「…テツくん…?」
不安になってテツくんを見上げると、さっきまで薄く見えていた彼の表情が見えなかったけど、雰囲気が一変したのだけは分かった。
「…テツくんっ、恥ずかしいっ」
「どうして…綺麗だよ」
珍しく饒舌になるテツくんに言われるがまま、よく見えないからと意味のわからない事を言われて、窓のそばに背を向けて立ち、私は浴衣の重なっている衽の部位を持ち上げるように言われた。少しだけ持ち上げると、太ももの間が露わとなって、私の前で胡座をかいて座るテツくんの痛いほどの視線を感じる。
「白雪、こっちも」
太ももの付け根まで上げると彼の手が伸びて、触ってない方の衽を掴んで、もう片方の衽を掴むように言われる。恥ずかしさと、どきどきとうるさい鼓動で深く考えられない。
「…本当につけてないんだな」
ぽつりと口から溢れたテツくんの言葉で、カッと頬が赤くなる。
――嘘!嘘って言ってっ恥ずかしいっ
本当に祭りに行ってテツくんの家へ帰って来て、着替えて帰るつもりだったのだ。決してこんな場面を望んでいたわけじゃない。衽を持つ手が、恥ずかしさで震えていると、胡座をかいていたテツくんは、足を崩して両膝と右手も床につけると、衽の間から出て露わになった私の下生えに顔を近づけた。
「ちょっ…あっ」
気がついたら彼の口は私の下生えに舌を這わして、ぎょっとして一歩後ろへ下がると同時に、テツくんの左手が私のお尻に添えられた。彼の手で添えられただけなのに、簡単に動けない。彼の鼻先が下生えに埋まり、ヌルリとした動くものが蜜口付近に当たって初めてテツくんの舌だと気がついた。
「やっ…きたなっ…いっ、ぅぁっ」
衽を掴んだままテツくんの顔を私の下半身から離そうと、彼の頭を押すと、蜜口の粒を彼の舌が掠めて、全身に電流が流れて軽く達した。ぷるぷると足が震え、テツくんの肩に両手をつけると、彼は私が離れられないのに満足したようで、私の下半身にさらに口を寄せた。
「んぁっ、ぅんっ、ぁっ」
じゅるっと蜜を啜る音がして、テツくんが私の蜜口から溢れる蜜を飲んでるのが分かるのに、恥ずかしいのに気持ち良くてやめてと言えない。それよりももっとして欲しいと、彼の頭を抱いてしまっている自分がいる。するとテツくんの手が私のお尻を支えたまま、彼の右手が私の太ももの内股に直接触れて、彼の指先が蜜口の中へと入っていった。しとどに濡れた蜜壺の中にすんなりと入ると、1本だった指を2本に増やして蜜壺の中を抽送するみたいに出し入れした。
「あっ…あ、っ、んっぁっ」
彼の口も私の蜜口にまだあるから、溢れる蜜を啜りながら私の蜜口を舐めている。吸われ感覚に加えて抽送みたいに蜜壺の中を彼の太い指先が曲がったり、中を広げるように前後左右にバラバラに動くから快感が強くなっていく。
「っ~~~~~っ!!」
プルプルと震えてきた足に力が入らなくなって、テツくんの頭を抱きしめたまま膝が床についた。彼の片足に跨いでいて、下半身には彼の指が深く刺さる。蜜壺の最奥付近に届いた指先で、強烈な快感が生まれて絶頂に達した。下生えを親指で弄ばれて、蜜壺の中にある指先をぎゅうぎゅうと締め付けているのに、彼は指先を何度も軽く曲げたり伸ばしたりしている。
「はっ、ぁっ、あっ」
真っ白な思考になった頭の中で、息を吸うのでいっぱいいっぱいになっていた。生温かい舌が私の首筋に這わされ、快感が中々途切れない。ちゅぅ、と強く吸われ、チクリとした痛みが幾つも起こる。
「あっ…アトできたらっ」
「もう夏休みだからいいだろ」
普段は服から出る見える首筋には付けないのに、彼は学校がないからと問題ないと言う。快感の波が少しだけ収まると、もうテツくんと繋がった事のある身体は、テツくんの指だけじゃ物足りなくなっていた。私の首筋を熱心に舐めるテツくんとは反対に、私は彼の肩に頭を乗せて腰を前後に動かすと、彼の指先もまた大きく動き出した。
「白雪っ、こっち」
テツくんの手によって移動させられ、彼の毎晩眠っているベッドの端に上半身を乗せて柔らかな布団に頬が当たり、床に膝をつけると、彼にお尻を突き出した格好となった。浴衣をたくし上げられ、お尻が外気に触れた。薄暗いとはいえ恥ずかしい格好をしていたが、すぐにお尻の割れ目につけられた熱い棒のような物を感じて、どくんと期待で胸が高まった。
「あ…ぁあっ!熱…っいっ、んぅっ」
「ぐっ…っ、っ」
私の足の横に彼の膝がついて、蜜口が指と比べ物にならない太さの昂りを受け入れ始めた。ずずっ、と彼の昂りが私の蜜壺の中を進むたび、ぽたっ、ぽたっ、とお尻に何かが落ちる。そのたびにぴくっ、ぴくっと身体が反射的に動いて、昂りを締め付けてしまう。
「ぁあっ!」
ぱんっ!と大きな音とともに、蜜壺の中奥深くにテツくんの昂りで貫かれた。快感と衝撃で背が仰け反ると、顎を掴まれテツくんの口により塞がれた。舌の絡まる濃厚なキスをしながら、私がテツくんとのキスをしていたくて腕を上げて、彼の首に回すと、彼の手が私の帯を外し始めた。簡易的な帯をするすると腰から抜け、浴衣も脱がされると、ぷるんとした乳房をゆっくりと揉まれる。
「あっ、んっ、あっ…んっ、っ」
後ろから繋がったまま抽送が始まり、乳房を揉まれて口も塞がれ快感でおかしくなりそうだ。腕をひかれ、起き上がらされると、足を広げて正座するように座った彼の上に腰を下ろして、彼の胸板に自分の背中を預けた。口づけをしながら、自分の体重でより深く繋がった。
「あっ、やっ、テツくっ…んっ、っ」
口づけの合間に、ちゃんと抱き合いたいと願えば、繋がったまま私の右足を掴み、ぐるりと身体の向きを変えられた。裸の私とは反対に、浴衣が少しだけ乱れたテツくんにどきっとした。まだ彼が動こうとしないのをいいことに、今度は私が彼の帯を外して彼の浴衣の衿の中に手を入れて、彼の汗で濡れた肌に直接抱きついた。テツくんの熱くて固い身体に私の2つの乳房を、むにゅ、と形を変えて押し付けると、テツくんは乱暴に袖から腕を抜き浴衣を投げると、私の腰に手をつけて下からの突き上げが始まった。
「あっ、あっ」
と身体が上下に揺れ、テツくんの口が私の口に軽くぶつかる。好きって口から漏れて、俺もって返事を貰って、抽送が激しくなっていく。
「あっ、ぁっ…っんんっぅ!!」
何度目か分からない絶頂がやってくると、私の蜜壺の締め付けにより、テツくんも私の中深くに留まり欲情をぶつけた。
ピッ
荒い息がある程度落ち着くと、テツくんはベッドの上に放り投げていたエアコンのリモコンを取り冷房をつけた。
「…んっ」
「白雪」
まだ繋がっているから、少しでも動かれると、蜜壺が反応して、昂りをぎゅうと締め付けてしまう。これは不可抗力なのに、テツくんは咎めるように低い声で私の名前を呼ぶ。
ゴオォッと暑い部屋を冷ますために、強風の音が部屋に響いている。私が脱がされた浴衣をテツくんは部屋の隅へと投げると、お尻を掴まれてベッドへと持ち上げられた。2人分の体重が乗ったベッドは一度ギシッと軋み、唇が合わさるリップ音がし始める。次第にベッドが軋み出すと、甘い声と低い声がエアコンの音と共に混ざる。
「あっ、ぁ…テツくっ…てつ、んっ」
「はっ、白雪っ、っ」
外からドーン、ドーンと大きな爆音が鳴る。部屋に青や赤、オレンジの色とりどりな明るさが差し込んでいたが、仰向けになるテツくんの腰の上に跨ぎ、腰を前後に動かしている私と、下から突き上げるテツくんは花火が始まったことに気が付かなかった。むしろお互いの裸がよく見えると、お互いの身体に手を伸ばして弄り、花火の終盤になっても快感が途切れる事がなかった。
***************
「もう、白雪ちゃんが我が家にいるなんて嬉しいわっ!」
22時過ぎて自治会の祭りの処理を終わらせて帰って来た、テツくんのご両親に泊まる事を告げるとお母さんは喜んでくれた。テツくんのお父さんは、そうか、と言っただけだったけど、反対はしなかった。そしてテツくんのお母さんにお願いして、テツくんのご両親が帰ってくる前に泊まると予め連絡していた私のお母さんにも、もう一度連絡をしてもらった。テツくんの家のリビングで家族団欒の中、私も一緒にいさせてもらっていた。ちなみに、ご両親が帰ってくる前に、2人でお風呂にも入ったし、テツくんの上下の襟付きのジャージを借りているからさっぱりしている。
2人掛けのソファーに私とお母さんが並んで座って、1人掛けのソファーにテツくんのお父さん、テツくんは床に直接座っていた。
「そうだっ、私のこと、よしこちゃんって呼ばない?」
「よしこちゃん…?」
「そうっ!親友みたいな母娘って憧れていたのよっ!」
「おふくろっ!」
「ふっ…くしゅっ!」
笑おうとして鼻がむずむずすると、くしゃみが出てしまう。
「あらっ、やだ!白雪ちゃん風邪かしら?」
「…今日は暑かったしな…このリビングが寒いから気温差かもしれないな」
テツくんのお母さんとお父さんに同時に心配され、テツくんをチラッと見ると、バツが悪そうな顔をしていた。
――あれだ…さっきまでエアコンついていた部屋で…
と、いつの間にか汗かいていた身体から、汗がかかなくなるほど冷たくなっていた部屋で、無我夢中でえっちをしていたからだと簡単に分かってしまうと、ぼぼっと私の顔が赤くなってしまった。
「あらっ?やだっ、顔が赤いわっ、熱かしら?」
「ちょっと待ってろ、体温計は…」
私のくしゃみと真っ赤な顔を、外に行った夏祭りとこのリビングの室温のせいだと、勘違いした2人は温かい飲み物と体温計を出してくれた。2人の好意に申し訳ない気持ちを抱えつつ、テツくんの部屋で早めに眠る事にした私は結局――次の日に熱を出してしまって、またもや――その日から2週間くらいテツくんにお預けをしてもらう事になったのだった。
10
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