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副団長オーツの悩み
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ラクマ王国最強騎士
第425代目騎士団長ーールーク・ミラトス
その部下、時には同期の男
それが、俺オーツ・ヤラマ
一緒に前線で戦い時には援護し共に過ごした
元々強面の顔だったが笑えばみんなは顔を引き攣ったもののそれなりに楽しい時間を過ごしていた
異変が起こったのは、ルークが管理職に就いた時だ
笑わなくなり、いつも顔を顰め纏う雰囲気もピリピリとし始めた
なんとか呑みに連れ出すも、自分の殻に閉じこもるルークにどうする事も出来ないまま数年が経ち、いつものように出勤するととんでもない噂を聞いた
『最強騎士の団長ルークは新入団員のマルキ・サハラの尻を追いかけている』
と
そんな馬鹿なと笑ったが、火の無い所に煙は立たぬと調べる事にした
まず、その足ですぐに団長室に向かうとちょうど中から小柄の銀髪の青年が出てきた
バレてはマズイと、角に隠れ青年を見る
男にしては、薄い肩と大きな目が女と言われたら女にも見える…しかし女みたいに腰は細くない…むしろ太いくらいの体型だ
お使いでも頼まれたのだろう、手元のメモを見ながらぶつぶつと喋り俺の横を通り過ぎた
そのすぐ後にまた団長室の扉が開きルークが出てきた
ーー何か用事でもあるのか?
とルークの後に続く…………
青年が歩き、同期らしい騎士に声をかけられそうになると
んんっと、咳払いをし睨みつけ、声を掛けた青年は青ざめ逃げた
青年が目的地の図書館で本を探しキョロキョロとしていると
ササッと本棚から取った目当ての本を青年の見やすい机に置く
青年が迷子になり、途方に暮れた顔をしていると
さりげなく近寄り今来た風を装い一緒に団長室に戻ったのだ
俺は信じられなくて、しばらくそこから動けなかった
なんと、あの!歴代最強騎士と名高い男が!
あの青年のあとをつけ見守っているではないか!
あの強面の男が!青年の跡を!
ーー噂はどうやら本当らしい、しかし団長が…
と悩み考えた結果
ーー威厳さえ守られればいいか
結論が出たので、忠告をするために夜ルークの元へと向かった
団長専用の私室にいないと分かり、たまに使用していると聞いていたお風呂場にも居なかった
となると、
もしかして
マルキ・サハラの部屋か…?
冷や汗が出た
それこそ醜聞だからだ
寮の壁は薄い、それは経験しているからこそ分かる事で
いつ、誰が聞いていても不思議ではない
しかも、貴族の子息だ
1年間という短い任期だが、卒団したら社交界にあっという間に広がり団長もしくは、マルキ・サハラの汚名になる可能性だってある
これは早急に手を打たねばならぬ
案の定、マルキ・サハラの部屋から出たルークを捕まえ、本気かどうか聞いたら
何か気がついたみたいだった
それは、マルキ・サハラに本気という事か
本気なら手を打てる
地位だけは高くある程度の決定権もある、俺達なら可能だ
そうーーーー
「なら、団長付きなんだから部屋付きにすればいい」
第425代目騎士団長ーールーク・ミラトス
その部下、時には同期の男
それが、俺オーツ・ヤラマ
一緒に前線で戦い時には援護し共に過ごした
元々強面の顔だったが笑えばみんなは顔を引き攣ったもののそれなりに楽しい時間を過ごしていた
異変が起こったのは、ルークが管理職に就いた時だ
笑わなくなり、いつも顔を顰め纏う雰囲気もピリピリとし始めた
なんとか呑みに連れ出すも、自分の殻に閉じこもるルークにどうする事も出来ないまま数年が経ち、いつものように出勤するととんでもない噂を聞いた
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と
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まず、その足ですぐに団長室に向かうとちょうど中から小柄の銀髪の青年が出てきた
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男にしては、薄い肩と大きな目が女と言われたら女にも見える…しかし女みたいに腰は細くない…むしろ太いくらいの体型だ
お使いでも頼まれたのだろう、手元のメモを見ながらぶつぶつと喋り俺の横を通り過ぎた
そのすぐ後にまた団長室の扉が開きルークが出てきた
ーー何か用事でもあるのか?
とルークの後に続く…………
青年が歩き、同期らしい騎士に声をかけられそうになると
んんっと、咳払いをし睨みつけ、声を掛けた青年は青ざめ逃げた
青年が目的地の図書館で本を探しキョロキョロとしていると
ササッと本棚から取った目当ての本を青年の見やすい机に置く
青年が迷子になり、途方に暮れた顔をしていると
さりげなく近寄り今来た風を装い一緒に団長室に戻ったのだ
俺は信じられなくて、しばらくそこから動けなかった
なんと、あの!歴代最強騎士と名高い男が!
あの青年のあとをつけ見守っているではないか!
あの強面の男が!青年の跡を!
ーー噂はどうやら本当らしい、しかし団長が…
と悩み考えた結果
ーー威厳さえ守られればいいか
結論が出たので、忠告をするために夜ルークの元へと向かった
団長専用の私室にいないと分かり、たまに使用していると聞いていたお風呂場にも居なかった
となると、
もしかして
マルキ・サハラの部屋か…?
冷や汗が出た
それこそ醜聞だからだ
寮の壁は薄い、それは経験しているからこそ分かる事で
いつ、誰が聞いていても不思議ではない
しかも、貴族の子息だ
1年間という短い任期だが、卒団したら社交界にあっという間に広がり団長もしくは、マルキ・サハラの汚名になる可能性だってある
これは早急に手を打たねばならぬ
案の定、マルキ・サハラの部屋から出たルークを捕まえ、本気かどうか聞いたら
何か気がついたみたいだった
それは、マルキ・サハラに本気という事か
本気なら手を打てる
地位だけは高くある程度の決定権もある、俺達なら可能だ
そうーーーー
「なら、団長付きなんだから部屋付きにすればいい」
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