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最強騎士の男3
嵐の夜
雷鳴と激しく降る雨音
「マルキ・サハラ、お前を国家反逆・詐欺罪で逮捕する」
1人の男が騎士団長の手により逮捕された
*******************
ーーハルキが消えて4ヶ月
この団長室にいる本物のマルキは、ビクビクしながら俺の部屋付きになっていた
常に監視させているサハラ男爵家の屋敷にまだ、ハルキが帰っている様子はない
この男、兄とか言うマルキを逮捕し、連行した時副団長のオーツに見つかりハルキの男装が明らかになった
その時オーツは「女だったのか」
呆然と言っていたのだが、どう見ても女にしか見えないだろうと、突っ込むのをやめた
……俺も間違えたしな
最初から任期をやり直す事にしたこの兄を、俺は直属の部下にした
ーーハルキと連絡を取れる手段はコイツと、あの実家だけだからな
ハルキが居なくなり、酒を飲む量が増え
兄を連行し、尋問した時にハルキの居場所を知らないと叫んで拘束した時に冷蔵庫にあった全ての材料を捨てた
帰ったらハルキの作った料理を食べ、朝まで離さなかった日々を思い出すのが苦痛で仕事を増やし、ギリギリまで働き飲んでは気絶するように寝た
起き時の絶望感は毎朝味わう生き地獄として、起きるのが怖くなった
ーー狂った男の側にいるのがイヤになったのか
自嘲する毎日に、鋭くなる目つきと雰囲気が騎士団の雰囲気も重く悪くなる
ーーサハラ男爵家に戻っているハズなのに、何故帰らない?
唯一の実家、親戚も親しい友人も調べ上げたが有力な情報もなく、過ぎる日々に焦りと………マルキに対する怒りも
ーーコイツさえ、居なければハルキに会う事も…こんな想いもする事なかったのに
いや、出会って初めて惚れた
幸せだった、確実に
だが、
「…マルキ、お前また食堂の娘を口説いていると苦情が来てるぞ」
コイツはどうしようもない男だった
部下の剣術指導をしたある日
解散した訓練場で休んでいた俺に、オーツが差し入れのサンドイッチを持ってきた
「…そんな気分じゃない」
「まあ、食べなよ、新しく入った娘が可愛くてみんなのアイドルなんだよ、しかも!ご飯も美味いしさ」
「…興味ない」
「いいから、いいから」
無理矢理俺にサンドイッチの入った紙袋を押し付けると、じゃあ、と立ち去る
残された袋をため息を吐き開け、口に含む
「っっ!!」
そのまま立ち上がり、全力疾走して向かう先は
食堂
繁忙時間を過ぎた食堂でテーブルに椅子を上げ、床掃きしている従業員の中に、その娘はいた
「………っハルキ!」
呼ぶと振り返り、目を見開く娘
ハルキ・サハラはそこに居た
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