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トラブルを呼ぶ探偵
帰宅
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ー2days later in USA-
ここは、アメリカの東側に位置する田舎町。
広大な土地を使った農業や畜産が盛んな所である。
そんな田舎の一本道を、一台のバイクが気持ち良さそうに走っている。
それもその筈、今日は快晴で、しかも気温も良い感じなのだ。
そんな中を走るバイクも、空の色を写したように綺麗な青色のビッグスクーターと呼ばれる物だ。
水色に近い色だが、何処か透明感のある色をしている。
運転しているのは、見た感じまだ若い男だろう。
くわえ煙草でサングラス。
身長はそれなりに高そうで、大きなバイクを思うがままに運転している。
「~♪~♪」
鼻唄混じりに、備え付けの灰皿で煙草を消す。
バイクを運転するその表情は、サングラスで隠れているため伺い知れない。
だが、多分楽しいものであるに違いないだろう。
「お~、今日も仕事か~」
「気をつけてな~」
「帰る前に家に寄っていきな~」
そんな声が先程から、畑で仕事をしているおじさんやおばさんから度々掛かってくる。
この町の人々の温かさが見てとれる光景だ。
それに律儀にクラクションを鳴らしたり、手を挙げたりして答える。
彼もまた、その付き合いを大事にしているのだろう。
しばらくすると町に入った。
バイクは軽快に町中を走り抜けていく。
まあ、町と言ってもそんなに大きくない。
何と言っても、道路脇で寝ている猫や、牛を引いたお祖父さんが歩いている位にのどかだ。
そんな町の中心から少し行った、一軒の家。
小さな庭付きの小さい家。
外壁は真っ白で統一され、庭には良く手入れされた花達が揺れている。
青年は庭の片隅にある屋根付きの駐車スペースにバイクを停めると、玄関へと歩き出した。
ドアには可愛らしく
『welcome』
とポップ調で書かれたプレートが揺れている。
青年はそのままドアを開けて、中へと入っていく。
チリンチリンとドアの上に取り付けてあったベルが、綺麗な音を鳴らす。
するとその音が聞こえたのか、奥からパタパタと足音が聞こえてきた。
「あ、シュウジ。お帰りなさ~い」
「ああ。ただいま」
シュウジと呼ばれた青年は、嬉しそうに駆け寄ってきた少女に返事を返す。
「今日は早かったんだね」
「ああ。思ったよりも上手く事が運んだ」
「それなら良かった~」
そんな会話をしながら、二人は玄関から見える応接間に移動する。
シュウジと呼ばれた青年が茶色いソファーに腰を下ろし、サングラスを外した。
少女は彼に飲み物でも出すつもりなのだろう。
そのまま応接間の奥にある居住スペースへと行こうとする。
そんな少女に彼は、黒い瞳が印象的な視線を向けて
「依頼の電話は無かったか?シズク」
そう、声を掛けた。
ここは、アメリカの東側に位置する田舎町。
広大な土地を使った農業や畜産が盛んな所である。
そんな田舎の一本道を、一台のバイクが気持ち良さそうに走っている。
それもその筈、今日は快晴で、しかも気温も良い感じなのだ。
そんな中を走るバイクも、空の色を写したように綺麗な青色のビッグスクーターと呼ばれる物だ。
水色に近い色だが、何処か透明感のある色をしている。
運転しているのは、見た感じまだ若い男だろう。
くわえ煙草でサングラス。
身長はそれなりに高そうで、大きなバイクを思うがままに運転している。
「~♪~♪」
鼻唄混じりに、備え付けの灰皿で煙草を消す。
バイクを運転するその表情は、サングラスで隠れているため伺い知れない。
だが、多分楽しいものであるに違いないだろう。
「お~、今日も仕事か~」
「気をつけてな~」
「帰る前に家に寄っていきな~」
そんな声が先程から、畑で仕事をしているおじさんやおばさんから度々掛かってくる。
この町の人々の温かさが見てとれる光景だ。
それに律儀にクラクションを鳴らしたり、手を挙げたりして答える。
彼もまた、その付き合いを大事にしているのだろう。
しばらくすると町に入った。
バイクは軽快に町中を走り抜けていく。
まあ、町と言ってもそんなに大きくない。
何と言っても、道路脇で寝ている猫や、牛を引いたお祖父さんが歩いている位にのどかだ。
そんな町の中心から少し行った、一軒の家。
小さな庭付きの小さい家。
外壁は真っ白で統一され、庭には良く手入れされた花達が揺れている。
青年は庭の片隅にある屋根付きの駐車スペースにバイクを停めると、玄関へと歩き出した。
ドアには可愛らしく
『welcome』
とポップ調で書かれたプレートが揺れている。
青年はそのままドアを開けて、中へと入っていく。
チリンチリンとドアの上に取り付けてあったベルが、綺麗な音を鳴らす。
するとその音が聞こえたのか、奥からパタパタと足音が聞こえてきた。
「あ、シュウジ。お帰りなさ~い」
「ああ。ただいま」
シュウジと呼ばれた青年は、嬉しそうに駆け寄ってきた少女に返事を返す。
「今日は早かったんだね」
「ああ。思ったよりも上手く事が運んだ」
「それなら良かった~」
そんな会話をしながら、二人は玄関から見える応接間に移動する。
シュウジと呼ばれた青年が茶色いソファーに腰を下ろし、サングラスを外した。
少女は彼に飲み物でも出すつもりなのだろう。
そのまま応接間の奥にある居住スペースへと行こうとする。
そんな少女に彼は、黒い瞳が印象的な視線を向けて
「依頼の電話は無かったか?シズク」
そう、声を掛けた。
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