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わたくしの幸せ
しおりを挟む今現在、わたくしが居ますのはあの時にボロボロになった花に囲まれた教会。魔王のちーととやらの技で数日で元に戻りました。
花が青空に映え、風により花びらが舞う。
目の前のステンドグラスは太陽を浴びてカラフルな光を白の服に色を落とし、それがまた綺麗でまるでお色直しをしているかのようです。
「それでは誓いの口付けを。」
横を向くとそこには相も変わらず優しくわたくしを見つめているレオの姿。
薄灰色のタキシードに青のシャツ。
筋肉が付いていながら細身の彼に良く似合っています。
見惚れていると、小さく笑い声が聞こえて、目の前のベールが上げられました。
アースアイの瞳が細められて顔が近づいてきたのでわたくしも目を綴じて迎えます。
ここまで来たらわかると思いますが、本日はあの時の結婚式のやり直しです。
あのような結婚式は流石になんといいましょうか。
なので、小規模でやり直すことにしました。
え、時期王なのに?
まあ、まだレオは王ではありませんし、わたくしも王妃では無いので。
とはいえ、どこからか聞き付けてきた国民が会場に押し寄せるという事態になってしまいましたが。
「やっと、ここまできたな。」
「やっとと言うわりには貴方と出会ってまだ2ヶ月ですわよ。」
「長く感じた濃い2ヶ月だよ。」
「そろそろ、出会った頃の口調に戻ってもよろしいのでは?」
「はは。その内な。」
一分も満たない誓いの口付けのあとに少しだけ交わした言葉に、確かにと思ってしまいました。
始まりは愛するかたの裏切り。でも、彼が幸せなら良いと思えるようになって、色々とゴタゴタがありましたね。
どれも、つい来ないだのことなのに長いことやっていたかの様です。
でも、あれがなかったら今はこうしていないでしょうね。
観客の中には睨み付けているアリアとそれを諌めているティグリスの姿。
アリアは結局、殺人教唆の罪を受け入れるそうで牢まではいかないですが自宅軟禁になっているそうです。ティグリスは婚約中の浮気、国を支える伯爵家への無実の罪をきせたということは変わらない事実のため、王位剥奪となりました。
二人は半年後に結婚することが決まっています。
陛下の思惑通りに進んでいるのでしょうね。
「あっ。」
「どうかしました?」
「なんとなく、ドラグネア家の初代の言葉が分かった気がする。」
初代とはあの日記のでしょうか。
たしか、バンシーが笑えば世界は変わるでしたっけ?
「ラスレアが笑えば自分の世界は変わる。まさに、私の世界は色付いて美しくなったよ。」
「えぁ。」
「君と出逢わなかったら、私はあのまま学園に囚われて身体は衰弱し死んでいたな。」
清々しいほどのお美しい笑顔に優しい眼差し。
わたくしの身体が羞恥でだんだんと染まってゆきます。
そんなわたくし達の事を微笑ましく見ている神父様は頃合いをみて今度こそ祝福の魔法をかけてくださいました。
天から七色の光がわたくし達にふりかかり、お互いの左手の薬指には天からの授け物である指輪が現れる。
その指輪をみてレオを見て二人で笑いあってしまいました。
どうやらわたくしは貴方を本当に愛しているようです。
END
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