俺の可愛い幼馴染

SHIN

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彼女とアイツ

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 とまあ、ベアトに安心してもらいまして、いつも全力でベアトに愛を囁いている俺があの女アリッサに何故好意を寄せていると思ったのか、原因を探してみることにした。

 少し調べるからしばらく離れると言えば、ベアトが俺の洋服の裾を掴みいやいやと首をふっていたので一緒に調べることにする。
 はぁ、可愛いよ。



 調べて一日がたち、そしたらアリッサの問題行動が出るわ出るわ。父に言われて簡単に調べていたときにも問題行動が出てたのに、本気をだしたらもう胃痛がしそうなほど。
 さらにはベアトがこんなに追い込まれていた理由も出てきたし、他の兄さんを含めた取り巻き連中の事も出てきた。
 オウル兄さん、見る目ないっすよ。父さんにこいつは王にしない方が良いと思うと進言すべきかな。

 
 ちなみにベアトは始め俺とアイツと仲を疑うことはなかった、初めて接触した翌日に流れ始めた噂を聞いても、あり得ないわと一笑したらしい。
 
 噂とは『アリッサとレオン様が密会。寄り添うお姿はただならぬ関係なのでは?』というものだった。なんじゃそりゃ。そう言えば、やたらとオウル兄さんが絡んできた時があったがもしかしてその時か?
 
いやいや、人も多い所で会ったからね。密会でもないし寄り添ってもないから。
 ベアトも父から勅命を受けているのは知ってたから、それの関係だと思っていたみたい。そもそも、毎日の様に愛を囁いている俺がそんな事するわけがないと信じてくれていた。
 んもう、大好き。

 それが変わったのはある日を境だった。その日俺と一緒にお昼でもと手作りのお弁当を持ったベアトが見たのは、アイツと俺らしき人の濡れ場だった。

 俺らしきと言うのもベアトには表情は確認できず、更に見ていたくもなく直ぐに離れたからだそうだ。
 なのに、俺だと思ったのはこの特殊な髪色にあった。

 王族は基本、深い緑色をしている。父もそうだし、上の三人の兄たちもそうだ。そんななか、俺だけが焔の様な赤色をしているのだ。
 この色は、五代前の賢王と呼ばれている王の妻の髪の色であるらしい。その為、父も周りも不貞を疑わなかったが深い緑色の中にこの色はとても目立つのだ。

 民の中には赤いのも生まれ持つ者もいるらしいが、焔の様な鮮やかな赤はそうそういない。だからこそ、ベアトも疑問を持ってしまったのだという。

 そして昨日、ベアトの前に現れたあの女は下腹部を愛しげに撫でこの中に俺との子がいると宣ったのだ。
 ベアトがあの濡れ場を思いだしてしまい顔を青ざめさせればアイツは勝ち誇った様に笑って立ち去った。
 その時、ベアトのなかで疑問が確定されてしまったのだ。

 ベアトは一晩中ショックを受けながらも考えた末、俺のため婚約を解除しようと思ったのだということだ。

 おのれ、あの女め。余計なことをしやがって。

 あの女の処置は後でするとして、俺はベアトを抱き上げてソファーに座る。もちろんベアトは俺の膝の上。
 ん?何処に居るのかって?

 今は、王宮の俺の部屋。
 いやね、ベアトを泣かせたのを義姉様達おねぇさまたちにばれちゃって。義姉様方たら、ベアトを溺愛してるからさ(俺ほどじゃないけど)理由を説明しろと呼ばれたのよ。
 
  それで今、これまでの事を報告しに王宮に来ています。

 一応、来ていますと言っているけど報告は既に完了済みだ。その場には母も父もいたのでこれまでの調べてた事も報告したら、なんか額に手を当てガックリ項垂れていた。その気持ちわかります。

 ただ、わからないのが一つ。何故ベアトに妊娠を告げたのか。俺と似た奴との逢い引きをみられたとしても、やつが狙っているのは兄さんであると思われる。なのに、俺にまでこなをかけ、ベアトと別れさせようとして一体なんの得なのか。

 もう少し調べてみる必要が有りそうだ。
 はあ、これだったら前みたいにを相手にしてた方がずっと楽だよ。


「レオ様。眉間に皺が……。」


 俺の顔に手を添えて、眉間の皺を伸ばすように優しく撫でてくれるベアトに癒される。
 ふと、その手が止まりじっとこちらを見つめる美しい瞳に、言葉を促せばベアトは目元をしたにずらす。


「私は、不安なのです。」
「ん?」
「ヘッジバード嬢が私に告げたように妊娠しているのでしたら、卒業式には腹が大きくなってしまいます。」
「あ、ああ、そうだな。」
「でしたら、行動を起こすのは卒業式と同じように義姉様方と義父様と義母様がいらっしゃる精霊祭ではないかと。」
「……。」


 確かにそうだ。
 腹が大きくなって卒業式を向かえたらそれこそ婚約者の居ないアリッサがどこで孕んだか問題になる。それよりは、あと一週間後に控えた精霊祭で何かをするほうが良い。

 ま、まさかな。さすがにオウル兄さんも人前で何かをするような真似はしないよな。な。



 ……念のため、父に伝えておくか。







──────────────

おまけ





没案

「私は、不安なのです。」のあとは本当はこう続けましたが、おかしな風になってきたので消しました。


「私は、不安なのです。」
「ん?」
「出会って幾年も経ちますのに何故手を出してくださらないのですか!」
「ぶふっ!」


 ベアトリーチェ様の暴走でした。







 


 
 
 



 

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