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11.神乃との別れ 〜富永side〜
なんとか藍羅に話をつけて、藍羅を家から追っ払った。もうたかりのネタもないだろうし、藍羅に二度と会うことはないだろう。
気を取り直し、ふたりぶんの夕食を作って神乃の帰宅を待つが、二十一時過ぎても神乃は帰ってこない。
富永は神乃に連絡を入れた。
すると衝撃の返信が返ってきた。
『次の賃貸アパート見つかったんだ。だからもう富永のマンションには帰らない。借りてた部屋にカードキーは置いてきたから』
嘘だろう?!
神乃が、居なくなった?!
慌てて神乃の部屋に入って確認すると、神乃の荷物がない。スーツケースも無くなっている。今朝はそんなものを持たずに普通に会社に出かけたはずだ。
机の上には、このマンションのカードキーが置かれている。
ついにこの日が来てしまった。神乃が富永の家を去っていく日が。
だが不自然だ。今朝はなんでもない顔をして会社に向かった神乃が、こんな急に出て行くなんて。
次の賃貸アパートはなかなか見つからないと神乃は話していた。普通住むところが見つかったとしても、契約をして住む準備を整えてから引っ越しするものなんじゃないだろうか。
まさか。
神乃が向かったのは仁井と暮らしていた家……?
仁井と藍羅は別れたし、仁井は今回の件で深く反省したようだった。
優しい神乃は仁井を許して、寄りを戻すことにしたのではないか。
仁井の家なら突然出て行ってもすぐに暮らすことができる。
『わかった。新しい家が見つかったなんて、嘘なんだろ』
神乃との夢のような時間は呆気なく終わってしまった。
『好きって気持ちは理屈じゃないもんな。神乃の好きにしたらいい。今度こそ大切にしてもらえよ。神乃、どうか幸せになってくれ』
神乃は仁井のもとに戻ったのだ。富永からしてみれば仁井は最低最悪な浮気男で、なんでも神乃に押しつけてばかりの性癖変態野郎としか思えない。
でも、神乃はそれでも仁井を選んだのだから、神乃の幸せを願うしか富永にはできない。
富永はカードキーを手にとる。これを神乃に渡した日から今日までずっと、楽しい毎日だった。
だがふと富永の中に疑問符が浮かぶ。
——神乃はいつ、ここに帰ってきたんだ……?
気を取り直し、ふたりぶんの夕食を作って神乃の帰宅を待つが、二十一時過ぎても神乃は帰ってこない。
富永は神乃に連絡を入れた。
すると衝撃の返信が返ってきた。
『次の賃貸アパート見つかったんだ。だからもう富永のマンションには帰らない。借りてた部屋にカードキーは置いてきたから』
嘘だろう?!
神乃が、居なくなった?!
慌てて神乃の部屋に入って確認すると、神乃の荷物がない。スーツケースも無くなっている。今朝はそんなものを持たずに普通に会社に出かけたはずだ。
机の上には、このマンションのカードキーが置かれている。
ついにこの日が来てしまった。神乃が富永の家を去っていく日が。
だが不自然だ。今朝はなんでもない顔をして会社に向かった神乃が、こんな急に出て行くなんて。
次の賃貸アパートはなかなか見つからないと神乃は話していた。普通住むところが見つかったとしても、契約をして住む準備を整えてから引っ越しするものなんじゃないだろうか。
まさか。
神乃が向かったのは仁井と暮らしていた家……?
仁井と藍羅は別れたし、仁井は今回の件で深く反省したようだった。
優しい神乃は仁井を許して、寄りを戻すことにしたのではないか。
仁井の家なら突然出て行ってもすぐに暮らすことができる。
『わかった。新しい家が見つかったなんて、嘘なんだろ』
神乃との夢のような時間は呆気なく終わってしまった。
『好きって気持ちは理屈じゃないもんな。神乃の好きにしたらいい。今度こそ大切にしてもらえよ。神乃、どうか幸せになってくれ』
神乃は仁井のもとに戻ったのだ。富永からしてみれば仁井は最低最悪な浮気男で、なんでも神乃に押しつけてばかりの性癖変態野郎としか思えない。
でも、神乃はそれでも仁井を選んだのだから、神乃の幸せを願うしか富永にはできない。
富永はカードキーを手にとる。これを神乃に渡した日から今日までずっと、楽しい毎日だった。
だがふと富永の中に疑問符が浮かぶ。
——神乃はいつ、ここに帰ってきたんだ……?
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