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一度めの夜
5. ※
一度カイルの目の前で放ってしまったせいか、ユリスの中から羞恥の気持ちが薄れていく。
気がつけばカイルの手でブーツもズボンも下着も取り払われていたし、今は身体を愛撫されながらユリスが着ていたシャツのボタンを外されている。
さっきからユリスをおかしくさせるのはカイルの存在だ。思い切りアルファのフェロモンを浴びせられ、自分の意思とは無関係に身体がビクッと反応してしまう。
この男に身体を許してはいけない。そう思っているのに気がつけばカイルの愛撫に敏感に応じ、下をカイルに再び握られると歓喜で腰をくねらせている。
「嫌だ……嫌だ……」
うわ言みたいにユリスが訴えたら、カイルの手がやんだ。
「ユリス、やめるか……?」
カイルはユリスの頬に優しく触れた。
「うう……」
悔しくて仕方がない。カイルがやめた途端に、寂しいと思った。やめないで、もっと、と本能が訴えてくる。
「やめたらそんな物欲しそうな顔をするな。こっちはさっきから必死で抑えてるのに……」
カイルが再びユリスの身体を慰めると、つい「あぁ……」と息が漏れた。
もっと触れて欲しい。もっと近くで感じたい。
オメガ特有の愛液で、後孔が濡れていくのがわかる。ユリスの身体は出会ったばかりのアルファのものを受け入れたがっている。
「あっ、やめっ……そこ……」
ぬるぬると後ろの入り口を撫でられ、愛液が溢れていることをカイルに気づかれた。
愛液で滑りがよくなっており、自然とカイルの指がそこに入り込んできた。
「ああ……だめ、あぁ……まっ……」
内部でうごめくカイルの指がたまらなく気持ちいい。やがて前も後ろもカイルに弄ばれ、たまらずユリスは二度目の射精をした。
——情けない。
こんな姿を他人に露わにするなんて。
これだからオメガは嫌だ。こんなことをする気持ちなんてまるでないのに、身体はアルファを求めてしまう。
だから虐げられるし、簡単に性を搾取されてしまうのだ。
「辛いのはわかる。ユリス。耐えろ」
カイルが可哀想なものを守るようにユリスを抱き締めてくる。
そうだ。カイルだってこんなことはしたくないと思っているのかもしれない。この部屋に充満しているオメガのフェロモンに当てられ、引き寄せられるようにして本心とは裏腹にユリスを抱いている。
「うぅっ……もう、嫌だ……」
早く楽になりたい。こんなこと終わりにしたい。
「はあっ……はぁっ……」
ヒートとはこんなに強い力を持っているのか。身体が壊れてもいいから、ただイキ狂いたい、もっともっとアルファが欲しい。
「も、挿れて……。なんでもいいから……」
もっと身体の奥まで突いて欲しい。ぐちゃぐちゃにかき乱して欲しい。
「お願い、犯して……」
ありえない淫らな言葉を口にしている。こんな思考は自分じゃない。違う誰かに身体が支配されてしまったみたいだ。
「ユリス。煽るな……。俺だって耐えられなくなる……こんな形でユリスと結ばれたくなんてないのに……」
カイルはアルファなんだからそんなこと考えずにさっさと犯してくれればいいのに。
「欲しい……今すぐ挿れて……」
ユリスはカイルに身体を擦り付け、足を開いてねだってみせる。
「カイル様……」
さっき放ったばかりでもう勃ち上がる性器をカイルに押しつける。カイルのそれだって服の中に収まっているのが苦しそうなくらいになっているというのに。
「我慢できな……い……挿れて……」
理性が崩壊した。もはや本能しかない動物だ。愛液を垂らしアルファを求めるだけの生き物。
「ユリス! ユリス……」
最後にユリスの頭を反芻していたのは自分の名前を呼ぶカイルの声だった。
気がつけばカイルの手でブーツもズボンも下着も取り払われていたし、今は身体を愛撫されながらユリスが着ていたシャツのボタンを外されている。
さっきからユリスをおかしくさせるのはカイルの存在だ。思い切りアルファのフェロモンを浴びせられ、自分の意思とは無関係に身体がビクッと反応してしまう。
この男に身体を許してはいけない。そう思っているのに気がつけばカイルの愛撫に敏感に応じ、下をカイルに再び握られると歓喜で腰をくねらせている。
「嫌だ……嫌だ……」
うわ言みたいにユリスが訴えたら、カイルの手がやんだ。
「ユリス、やめるか……?」
カイルはユリスの頬に優しく触れた。
「うう……」
悔しくて仕方がない。カイルがやめた途端に、寂しいと思った。やめないで、もっと、と本能が訴えてくる。
「やめたらそんな物欲しそうな顔をするな。こっちはさっきから必死で抑えてるのに……」
カイルが再びユリスの身体を慰めると、つい「あぁ……」と息が漏れた。
もっと触れて欲しい。もっと近くで感じたい。
オメガ特有の愛液で、後孔が濡れていくのがわかる。ユリスの身体は出会ったばかりのアルファのものを受け入れたがっている。
「あっ、やめっ……そこ……」
ぬるぬると後ろの入り口を撫でられ、愛液が溢れていることをカイルに気づかれた。
愛液で滑りがよくなっており、自然とカイルの指がそこに入り込んできた。
「ああ……だめ、あぁ……まっ……」
内部でうごめくカイルの指がたまらなく気持ちいい。やがて前も後ろもカイルに弄ばれ、たまらずユリスは二度目の射精をした。
——情けない。
こんな姿を他人に露わにするなんて。
これだからオメガは嫌だ。こんなことをする気持ちなんてまるでないのに、身体はアルファを求めてしまう。
だから虐げられるし、簡単に性を搾取されてしまうのだ。
「辛いのはわかる。ユリス。耐えろ」
カイルが可哀想なものを守るようにユリスを抱き締めてくる。
そうだ。カイルだってこんなことはしたくないと思っているのかもしれない。この部屋に充満しているオメガのフェロモンに当てられ、引き寄せられるようにして本心とは裏腹にユリスを抱いている。
「うぅっ……もう、嫌だ……」
早く楽になりたい。こんなこと終わりにしたい。
「はあっ……はぁっ……」
ヒートとはこんなに強い力を持っているのか。身体が壊れてもいいから、ただイキ狂いたい、もっともっとアルファが欲しい。
「も、挿れて……。なんでもいいから……」
もっと身体の奥まで突いて欲しい。ぐちゃぐちゃにかき乱して欲しい。
「お願い、犯して……」
ありえない淫らな言葉を口にしている。こんな思考は自分じゃない。違う誰かに身体が支配されてしまったみたいだ。
「ユリス。煽るな……。俺だって耐えられなくなる……こんな形でユリスと結ばれたくなんてないのに……」
カイルはアルファなんだからそんなこと考えずにさっさと犯してくれればいいのに。
「欲しい……今すぐ挿れて……」
ユリスはカイルに身体を擦り付け、足を開いてねだってみせる。
「カイル様……」
さっき放ったばかりでもう勃ち上がる性器をカイルに押しつける。カイルのそれだって服の中に収まっているのが苦しそうなくらいになっているというのに。
「我慢できな……い……挿れて……」
理性が崩壊した。もはや本能しかない動物だ。愛液を垂らしアルファを求めるだけの生き物。
「ユリス! ユリス……」
最後にユリスの頭を反芻していたのは自分の名前を呼ぶカイルの声だった。
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