3 / 27
3.再会
「それは、ヘリオス様と交わした約束ですか? たしかヘリオス様とシノン様は今日が初対面、ですよね……?」
不思議そうな顔をするオーウェンをシノンは「初対面ではない。王都で見かけたことがある」と軽くあしらう。
「そうでしたか。それは存じ上げませんでした。身分の差を乗り越えて結婚されるとは。シノン様にこんなに想われて、ヘリオス様は本当に幸せな御方です」
オーウェンは優しい言葉をかけてくれるが、シノンはさっきから不安で身体が震えている。あれから七年の歳月が過ぎ、すっかり変わってしまったシノンの姿を見て、ヘリオスがどんな反応をするのか、怖くて仕方がない。
ヘリオスはこの結婚を喜んでいるのだろうか。ゼオニアから来た返信の手紙には、ヘリオスの直筆と思われるサインがあった。だからヘリオスは了承してくれたはず。
きっと大丈夫、この結婚はうまくいく、とシノンは何度も自分に言い聞かせる。
「シノン様。こちらが婚礼式の会場の控え室です」
オーウェンは「扉をお開けします」とシノンの目の前にある、アーチ状の両開き扉を開いた。
明るい陽が差し込む部屋だった。部屋には白い正装を身に纏った、長身の男がいる。
窓の外の景色を見ていた長身の男は、扉が開かれる音に気がついてこちらを振り返った。
陽射しを浴びて男の金髪がまばゆく光る。碧い瞳が真っ直ぐにシノンを見つめている。
ヘリオスだ。ヘリオスは婚礼のための服を着て、シノンとの結婚に備えてくれていた。
式当日に、花婿に逃げられたらどうしようと思っていた。どうやらヘリオスには、シノンからの求婚を受け入れる気持ちがあるようで安堵する。
七年間、ずっとヘリオスに会いたかった。この瞬間を待ちわびていた。
「ヘリオス様。シノン様がいらっしゃいました」
オーウェンは畏まり、ヘリオスにシノンの到着を知らせる。
ヘリオスはシノンを見ても、顔色ひとつ変えない。
「ウィーヴィル公爵令息様。遠路はるばるこのような辺境の地にお越しくださり、ありがとうございます」
ヘリオスのよそよそしい態度に、シノンはショックを受けた。
やはりヘリオスはシノンのことなど覚えていなかった。
あれから七年が過ぎ、シノンの容姿も声も変わってしまっている。でもアルファとオメガなのだから、会えば自然と惹かれ合うのではないかと、どこか期待していた自分がいた。
その期待は呆気なく崩れ去り、恐れていた事態に直面し、心が打ち砕かれそうになる。思わずシノンの目に涙が滲むが、それを必死でこらえて、シノンはヘリオスに頭を下げた。
「ヘリオス様。私からの求婚を受けてくださり感謝いたします」
シノンが礼を言うと、ヘリオスは「当然のことです」と返してきた。
「俺は田舎貴族です。あなたほどの御方から求婚されて断ることなどできません。いったい何の間違いかと何度も確認しましたが、どうやら間違いではないようで。あなたが何を企んでいるのか俺にはわかりませんが、ガーレニアの贅沢な暮らしと違って田舎暮らしはキツいですよ? 離縁したくなったらいつでもどうぞ。それも俺には引き留める気はありませんから、お好きになさってください」
ヘリオスの棘のある言葉が、感情のない視線が、シノンの心に突き刺さる。
それでもシノンの気持ちは変わらない。七年前の約束だけは、絶対に果たしたかった。
「別に何も企んでなどいませんよ。だってそうでしょう? 俺はあなたから何も奪ってません」
「まぁな。だからこそ、よくわからない」
ヘリオスはシノンを訝しげな目で見ている。
ふたりの険悪な雰囲気を察したのか、オーウェンがあいだに割り込んできた。
「まぁまぁ、ヘリオス様っ! あっ、あのですね、シノン様は戦艦一隻と信じられないくらいの大金を我が城にもたらしてくれたんですよ? そんな御方が企み事などなさるはずがないです! しかもこんな美しいオメガです。王太子妃候補にまで名が上がるほどのかたですよ? もう少し喜ばれてはいかがです?」
オーウェンは明るい声を出して、その場を取り繕おうと必死だ。
「もちろん、喜んでいる。俺は表情と態度に表すのが苦手なだけだ」
ヘリオスはどう見ても喜んでなどいない。その冷たい態度からは少しの愛情も感じられない。
「ヘリオス様、シノン様をもっとよく見てくださいっ。最上級オメガです。ヘリオス様もアルファなら本能で感じるでしょう?」
オーウェンの言葉に、ヘリオスがチラリとこちらに視線を向けてきた。シノンはその深碧色の瞳を見つめ返して訴える。
どうか思い出してほしい。
あのとき、アルファとオメガだったら番になろうと最初に口にしたのはヘリオスだったのに。「オメガだったよ」とずっと伝えたかったのに。
「顔は綺麗だと思うが、こ、好みじゃない」
ヘリオスはそれっきりシノンに背を向けてしまった。そのまま何も言わずに窓の外を眺めている。
「嘘でしょ、ヘリオス様っ。ダメですよ、そんな子どもみたいに……」
オーウェンはヘリオスに近づいていく。
「いい加減に、あの人のことは忘れてください。これ以上ない縁談です。これを機に気持ちを切り替えて、シノン様と幸せになったらいいじゃないですか」
オーウェンは小さな声で言っているが、聞き耳を立てていたシノンには聞こえてしまった。
ヘリオスには誰か想い人がいるのだ。
この七年のあいだ、ヘリオスがどう過ごしていたかはシノンは知らない。その間に、ヘリオスは誰かに恋に落ちていてもおかしくはない。むしろ年齢を考えると自然なことなのではないか。
だが、公爵令息であるシノンの求婚は受け入れざるを得なかった。
この結婚は、シノンにとっては念願だったが、ヘリオスにとっては不本意なものに違いない。
「俺はシノンと結婚する。誰に言われたからでもなく、俺自身が決めたことだ。それ以上言うな」
「だったらその態度を改めてください。シノン様に失礼です」
「……っ!」
ヘリオスはオーウェンのほうを素早く振り返る。返す言葉がないようだ。
「覚悟を決めたんでしょう? 大切にしないとバチが当たりますよ!」
「わかった。わかったから」
オーウェンとヘリオスは主従関係にありながら、仲がいいのかもしれない。ヘリオスはオーウェンに言われっぱなしだ。
オーウェンはヘリオスに言いたいだけ言ったあと「シノン様。私はこれで失礼いたします」とシノンに丁寧に頭を下げて、その場を去っていった。
オーウェンは立ち去る際、シノンに意味深なウインクを送ってきた。きっとシノンのことを無碍に扱うヘリオスに忠告しておいた、ということを伝えているのだろう。
その場にヘリオスとふたりきりで残される。
シノンが思い描いていた再会ではなかった。それでもヘリオスが自分の意思でこの結婚を決めてくれたことがわかって少し安心した。
「シノン……と呼んでもいいか?」
ヘリオスがゆっくりとこちらに歩み寄ってきた。さっきオーウェンに散々言われて、己の態度を反省したのかもしれない。
「じゃあ、俺も、ヘリオスって呼んでもいい……?」
「ああ。当然だ。俺たちは今日から夫夫になるんだから」
「うん……」
今日は、念願のヘリオスとの婚礼の日だ。
ずっとこの日を待ち望んでいたのに、気持ちが晴れない。
その理由は明白だ。
古い約束にこだわるシノンのワガママで、好きでもない人と結婚せざるを得ないヘリオスに、申し訳ないと思っているからだ。
「さぁ、行こうか。俺たちのために人が集まってくれているから」
ヘリオスは力無く、シノンに微笑みかけてきた。
ヘリオスは疲れた顔をしている。目の下のクマがひどいから、昨晩はあまりよく眠れなかったのかもしれない。
「ごめん……」
思わず口をついた謝罪の言葉を、「えっ?」とヘリオスが聞き返してきた。とても小さな声だったから、よく聞こえなかったのだろう。
「なんでもない。結婚してくれて感謝してる」
シノンにできることはただひとつだけ。ヘリオスにできる限りのことをすること。そうすれば、ヘリオスに少しでも好きになってもらえるかもしれない。
幼かったとはいえ、一度は気持ちを通わせた仲だ。月日が経ってしまったが、今からでも一縷の望みはある、とシノンは考えていた。
不思議そうな顔をするオーウェンをシノンは「初対面ではない。王都で見かけたことがある」と軽くあしらう。
「そうでしたか。それは存じ上げませんでした。身分の差を乗り越えて結婚されるとは。シノン様にこんなに想われて、ヘリオス様は本当に幸せな御方です」
オーウェンは優しい言葉をかけてくれるが、シノンはさっきから不安で身体が震えている。あれから七年の歳月が過ぎ、すっかり変わってしまったシノンの姿を見て、ヘリオスがどんな反応をするのか、怖くて仕方がない。
ヘリオスはこの結婚を喜んでいるのだろうか。ゼオニアから来た返信の手紙には、ヘリオスの直筆と思われるサインがあった。だからヘリオスは了承してくれたはず。
きっと大丈夫、この結婚はうまくいく、とシノンは何度も自分に言い聞かせる。
「シノン様。こちらが婚礼式の会場の控え室です」
オーウェンは「扉をお開けします」とシノンの目の前にある、アーチ状の両開き扉を開いた。
明るい陽が差し込む部屋だった。部屋には白い正装を身に纏った、長身の男がいる。
窓の外の景色を見ていた長身の男は、扉が開かれる音に気がついてこちらを振り返った。
陽射しを浴びて男の金髪がまばゆく光る。碧い瞳が真っ直ぐにシノンを見つめている。
ヘリオスだ。ヘリオスは婚礼のための服を着て、シノンとの結婚に備えてくれていた。
式当日に、花婿に逃げられたらどうしようと思っていた。どうやらヘリオスには、シノンからの求婚を受け入れる気持ちがあるようで安堵する。
七年間、ずっとヘリオスに会いたかった。この瞬間を待ちわびていた。
「ヘリオス様。シノン様がいらっしゃいました」
オーウェンは畏まり、ヘリオスにシノンの到着を知らせる。
ヘリオスはシノンを見ても、顔色ひとつ変えない。
「ウィーヴィル公爵令息様。遠路はるばるこのような辺境の地にお越しくださり、ありがとうございます」
ヘリオスのよそよそしい態度に、シノンはショックを受けた。
やはりヘリオスはシノンのことなど覚えていなかった。
あれから七年が過ぎ、シノンの容姿も声も変わってしまっている。でもアルファとオメガなのだから、会えば自然と惹かれ合うのではないかと、どこか期待していた自分がいた。
その期待は呆気なく崩れ去り、恐れていた事態に直面し、心が打ち砕かれそうになる。思わずシノンの目に涙が滲むが、それを必死でこらえて、シノンはヘリオスに頭を下げた。
「ヘリオス様。私からの求婚を受けてくださり感謝いたします」
シノンが礼を言うと、ヘリオスは「当然のことです」と返してきた。
「俺は田舎貴族です。あなたほどの御方から求婚されて断ることなどできません。いったい何の間違いかと何度も確認しましたが、どうやら間違いではないようで。あなたが何を企んでいるのか俺にはわかりませんが、ガーレニアの贅沢な暮らしと違って田舎暮らしはキツいですよ? 離縁したくなったらいつでもどうぞ。それも俺には引き留める気はありませんから、お好きになさってください」
ヘリオスの棘のある言葉が、感情のない視線が、シノンの心に突き刺さる。
それでもシノンの気持ちは変わらない。七年前の約束だけは、絶対に果たしたかった。
「別に何も企んでなどいませんよ。だってそうでしょう? 俺はあなたから何も奪ってません」
「まぁな。だからこそ、よくわからない」
ヘリオスはシノンを訝しげな目で見ている。
ふたりの険悪な雰囲気を察したのか、オーウェンがあいだに割り込んできた。
「まぁまぁ、ヘリオス様っ! あっ、あのですね、シノン様は戦艦一隻と信じられないくらいの大金を我が城にもたらしてくれたんですよ? そんな御方が企み事などなさるはずがないです! しかもこんな美しいオメガです。王太子妃候補にまで名が上がるほどのかたですよ? もう少し喜ばれてはいかがです?」
オーウェンは明るい声を出して、その場を取り繕おうと必死だ。
「もちろん、喜んでいる。俺は表情と態度に表すのが苦手なだけだ」
ヘリオスはどう見ても喜んでなどいない。その冷たい態度からは少しの愛情も感じられない。
「ヘリオス様、シノン様をもっとよく見てくださいっ。最上級オメガです。ヘリオス様もアルファなら本能で感じるでしょう?」
オーウェンの言葉に、ヘリオスがチラリとこちらに視線を向けてきた。シノンはその深碧色の瞳を見つめ返して訴える。
どうか思い出してほしい。
あのとき、アルファとオメガだったら番になろうと最初に口にしたのはヘリオスだったのに。「オメガだったよ」とずっと伝えたかったのに。
「顔は綺麗だと思うが、こ、好みじゃない」
ヘリオスはそれっきりシノンに背を向けてしまった。そのまま何も言わずに窓の外を眺めている。
「嘘でしょ、ヘリオス様っ。ダメですよ、そんな子どもみたいに……」
オーウェンはヘリオスに近づいていく。
「いい加減に、あの人のことは忘れてください。これ以上ない縁談です。これを機に気持ちを切り替えて、シノン様と幸せになったらいいじゃないですか」
オーウェンは小さな声で言っているが、聞き耳を立てていたシノンには聞こえてしまった。
ヘリオスには誰か想い人がいるのだ。
この七年のあいだ、ヘリオスがどう過ごしていたかはシノンは知らない。その間に、ヘリオスは誰かに恋に落ちていてもおかしくはない。むしろ年齢を考えると自然なことなのではないか。
だが、公爵令息であるシノンの求婚は受け入れざるを得なかった。
この結婚は、シノンにとっては念願だったが、ヘリオスにとっては不本意なものに違いない。
「俺はシノンと結婚する。誰に言われたからでもなく、俺自身が決めたことだ。それ以上言うな」
「だったらその態度を改めてください。シノン様に失礼です」
「……っ!」
ヘリオスはオーウェンのほうを素早く振り返る。返す言葉がないようだ。
「覚悟を決めたんでしょう? 大切にしないとバチが当たりますよ!」
「わかった。わかったから」
オーウェンとヘリオスは主従関係にありながら、仲がいいのかもしれない。ヘリオスはオーウェンに言われっぱなしだ。
オーウェンはヘリオスに言いたいだけ言ったあと「シノン様。私はこれで失礼いたします」とシノンに丁寧に頭を下げて、その場を去っていった。
オーウェンは立ち去る際、シノンに意味深なウインクを送ってきた。きっとシノンのことを無碍に扱うヘリオスに忠告しておいた、ということを伝えているのだろう。
その場にヘリオスとふたりきりで残される。
シノンが思い描いていた再会ではなかった。それでもヘリオスが自分の意思でこの結婚を決めてくれたことがわかって少し安心した。
「シノン……と呼んでもいいか?」
ヘリオスがゆっくりとこちらに歩み寄ってきた。さっきオーウェンに散々言われて、己の態度を反省したのかもしれない。
「じゃあ、俺も、ヘリオスって呼んでもいい……?」
「ああ。当然だ。俺たちは今日から夫夫になるんだから」
「うん……」
今日は、念願のヘリオスとの婚礼の日だ。
ずっとこの日を待ち望んでいたのに、気持ちが晴れない。
その理由は明白だ。
古い約束にこだわるシノンのワガママで、好きでもない人と結婚せざるを得ないヘリオスに、申し訳ないと思っているからだ。
「さぁ、行こうか。俺たちのために人が集まってくれているから」
ヘリオスは力無く、シノンに微笑みかけてきた。
ヘリオスは疲れた顔をしている。目の下のクマがひどいから、昨晩はあまりよく眠れなかったのかもしれない。
「ごめん……」
思わず口をついた謝罪の言葉を、「えっ?」とヘリオスが聞き返してきた。とても小さな声だったから、よく聞こえなかったのだろう。
「なんでもない。結婚してくれて感謝してる」
シノンにできることはただひとつだけ。ヘリオスにできる限りのことをすること。そうすれば、ヘリオスに少しでも好きになってもらえるかもしれない。
幼かったとはいえ、一度は気持ちを通わせた仲だ。月日が経ってしまったが、今からでも一縷の望みはある、とシノンは考えていた。
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
【8話完結】僕の大切な人はBLゲームの主人公でした。〜モブは主人公の幸せのためなら、この恋も諦められます〜
キノア9g
BL
転生先は、まさかのBLゲームの世界。
モブであるリセルは、恋を自覚した瞬間、幼馴染・セスがこの世界の“主人公”だと気づいてしまう。
このまま一緒にいても、いつか彼は攻略対象に惹かれていく運命——それでも、今だけは傍にいたい。
「諦める覚悟をしたのに、どうしてこんなにも君が愛おしいんだろう」
恋の終わりを知っているモブと、想いを自覚していく主人公。
甘さと切なさが胸を締めつける、すれ違いから始まる運命の物語。
全8話。
孕めないオメガでもいいですか?
月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから……
オメガバース作品です。
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
誰よりも愛してるあなたのために
R(アール)
BL
公爵家の3男であるフィルは体にある痣のせいで生まれたときから家族に疎まれていた…。
ある日突然そんなフィルに騎士副団長ギルとの結婚話が舞い込む。
前に一度だけ会ったことがあり、彼だけが自分に優しくしてくれた。そのためフィルは嬉しく思っていた。
だが、彼との結婚生活初日に言われてしまったのだ。
「君と結婚したのは断れなかったからだ。好きにしていろ。俺には構うな」
それでも彼から愛される日を夢見ていたが、最後には殺害されてしまう。しかし、起きたら時間が巻き戻っていた!
すれ違いBLです。
初めて話を書くので、至らない点もあるとは思いますがよろしくお願いします。
(誤字脱字や話にズレがあってもまあ初心者だからなと温かい目で見ていただけると助かります)
恋人に好きな人が出来たと思ったら、なにやら雲行きが怪しい。
めっちゃ抹茶
BL
突然だが、容姿も中身も平凡な俺には、超絶イケメンの王子と呼ばれる恋人がいる。付き合い始めてそろそろ一年が経つ。といってもまだキスもそれ以上もした事がない健全なお付き合い。王子は優しいけど意地悪で、いつも俺の心臓を高鳴らせてくる——だけどそれだけだ。この前、喧嘩をした。それきり彼と話していない。付き合っているのか定かじゃない関係。挙句に、今遠目から見つけた王子の側には可憐な女の子。彼女が彼に寄り掛かって二人がキスをしている。
その瞬間、目の前が真っ黒になった。もう無理だ。俺がスイッチが切れたようにその場に立ち尽くした、その時だった。前にいる彼から聞いたこともない怒声が俺の耳に届いたのは。
⚪︎佐藤玲央……微笑みの王子と呼ばれ、常に笑顔を絶やさない。物腰柔らかな姿勢に男女問わずモテる
⚪︎中田真……両親の転勤で引っ越してきた転校生。平凡な容姿で口が悪いがクラスに馴染めず誰とも話さないので王子しか知らないし、これからも多分バレない
※全四話、予約投稿済み。
本編に攻めの名前が出てこないの書き終わってから気が付いた。3/16タイトル少し変更しました。
※後日談を3/25に投稿予定←しました。Rを書くかはまだ悩み中