復讐に燃えたところで身体は燃え尽きて鋼になり果てた。~とある傭兵に復讐しようと傭兵になってみたら実は全部仕組まれていた件

坂樋戸伊(さかつうといさ)

文字の大きさ
26 / 29
アリス

幕間 用語解説-02/機体解説-01

しおりを挟む
??:現段階で開示可能な情報を以下に記述します。

企業:ライズテック
 「強い兵器を作り、強い民生品を売り、力強く生活をサポートする。」
 もっとも古い部類に入る企業連合体。軍需産業と、重工業系のメーカーが合弁を
繰り返し、現在のライズテックとなった。様々な企業との併呑の結果、
強い組織を作るための手段は選ばず、陰惨な事件の後ろにはこの企業がある、とま
で噂される。質実剛健、を体現する製品が多く、基本的には新しい製品は旧製品のアップデートであることが多い。新機軸の製品を出すことも全くないわけではないが、基本的に性能は素直で、いいかえれば凡庸なものが多いが、とりわけ重装型のAVについてはシノノメと比べても堅牢性が高い製品が多く、シェアを大きくリードしている。
 今回の話数でも触れられた通り、裏切りや敵対に対しては生半可なギャングは
裸足で逃げ出すレベルの非道な行為を実行する。
 しかし、味方になった場合の庇護は篤く、この守護の高さ故、一度与した組織
はこのグループから離れることが少ない。

企業:シノノメ(東雲)
 「革新で地上を取り戻す」
 もっとも古い部類に入る企業連合体。情報産業系と、ライズテックのやり方に疑問を持った重工業系のメーカーが出資した企業が始まりとされる。
 情報系の技術においてはライズテックの一歩先を行っているところがあり、時々ライズテックからシェアを奪うこともある。敵対するものにはやはり厳しくはあるものの、中には懐柔や好待遇を条件に穏便に終わらせることもある。
 完全実力主義を貫く企業理念で、新しい技術でも利益につながると分かったところで、どん欲に資金を投資する。このため、気鋭の技術者がシノノメに引き抜かれることも少なくない。しかし、成果が上がらないとなった場合には、放逐されることもしばしばあるようだ。製品は一般受けするようなものを流通させる一方、一定の方向にピーキーなものを提供することがある。特にAVにおいては、傑作機と呼ばれる高機動型AVを開発、製造した実績がある。


地理:地下都市群
 地上に世界があった時代の記録はほぼ一般人がアクセスできるところには無いため、500年前の地下世界創出の記録より、現在の地下世界の成り立ちについて解説する。

 はるか昔、星の様相を一変させてしまうほどの戦争があった。その中で国家は弱体化し、企業が私兵を囲い、人々の統治を進めていった。
 大小さまざまな企業があったが、現在は2大企業とその傘下企業、1つの傭兵組織によってバランスが保たれている世界。
 地下都市は大規模(数百万規模)が欧州(東、北、西、英)、北米、南米、中国南西部、日本列島、オーストラリアにある。小規模な都市も現存する模様だが、全体の数は把握できていない。
 世界の人口はおよそ1億に満たないとみられる。


FAV:機体名:紅刃(こうじん)

 荒川尊史のFAV。
 曲面が多い重装甲二足直立脚(人間の脚部と同じ構造の脚部)タイプ。
 曲面が多いことからずんぐりした印象で、見た目通りの機動性能ではあるが、
 ブースタージャンプやローラーダッシュを組み合わせて使用することにより、標準的なFAVの機動性を確保している。
 重量に対して装甲の割合が多いが、生存性を高めた結果である。
 武装は右腕にバズーカ、またはショットガン、左腕にプラズマブレードを装備。
 背部のハードポイントに多弾頭ミサイル、またはグレネードランチャー、併せて広域レーダーを搭載。
 FCSは視界の両端にかかるほど横幅の広いロック範囲を持つ。その分、遠距離の敵性体はロックできない。
 作戦によっては先に挙げた構成だけでなく、遠距離狙撃仕様にしたり、拠点防衛向けに面制圧可能な武装に切り替えることもしばしばある。

 
FAV:機体名:王虎(おうこ)

 尊史の復帰した作戦で同道したFAV。
 ライズテック性の部品が多く、尊史の機体と違い、直線的なフォルム。標準的な装甲量で、二足直立脚タイプ
 弾数の多いマシンガン、ミニガンを使用。また、背部のハードポイントにチェーンガンと4連装小型ミサイル。
 速度は中量級と言われる機体の平均的な機動の速度で動く。腰を構えて打ち合わず、基本的にはある程度攻撃を当てて一旦距離をとる戦法を好む。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

ダンジョントランスポーター ~ 現代に現れたダンジョンに潜ったらレベル999の天使に憑依されて運び屋になってしまった

海道一人
ファンタジー
二十年前、地球の各地に突然異世界とつながるダンジョンが出現した。 ダンジョンから持って出られるのは無機物のみだったが、それらは地球上には存在しない人類の科学や技術を数世代進ませるほどのものばかりだった。 そして現在、一獲千金を求めた探索者が世界中でダンジョンに潜るようになっていて、彼らは自らを冒険者と呼称していた。 主人公、天城 翔琉《あまぎ かける》はよんどころない事情からお金を稼ぐためにダンジョンに潜ることを決意する。 ダンジョン探索を続ける中で翔琉は羽の生えた不思議な生き物に出会い、憑依されてしまう。 それはダンジョンの最深部九九九層からやってきたという天使で、憑依された事で翔は新たなジョブ《運び屋》を手に入れる。 ダンジョンで最強の力を持つ天使に憑依された翔琉は様々な事件に巻き込まれていくのだった。

処理中です...