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バレて…、ないよね?2
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前回から間が空いてすみません。現実の方でコミケやらコスメルやらスパコミ関西やら行ったり少々体調を崩したりなどがあったものでして。それで2話目どうぞー!
「桐生か?」
「エッ」
一瞬、頭が真っ白になる。ピシリと、まるでスタンド攻撃でも受けたかのように僕の時間が止まる。聞き間違えでなければ、背後から聞こえた声は間違いなく奴のもの…。そう、僕の職場の先輩の声だ。ヤバいヤバいヤバい。
その言葉で頭が埋め尽くされる。背筋どころか、全身から嫌な汗が流れる。あーもう、せっかくのメイクが崩れかねん!と場違いな方向へと現実逃避してしまった。何はともあれ、何かしらの反応を返さねば……!
「どうしました、お兄さん。もしかして桐野ちゃんのファンでしょうか?でもすみません、写真撮りたいならコスプレエリアまで行かないといけないので、これで失礼させていただきます」
(ナイス~!流石天笠!)
色々と考えてフリーズしていた僕の代わりに天笠が対応してくれた。やや警戒心が見えているが、しっかりとした物言いをしてくれるから非常に助かる。やはり持つべきものは友人である。
「あ、あぁ。すみません、写真を撮りたいわけではなく、少しそちらの方が知り合いに似ていたものでして。お時間を取らせてしまい申し訳ありません。では、失礼させていただきます。互いに良い一日にしましょう」
先輩は少し戸惑いと疑惑の表情を浮かべていたが、何かに納得したのか、職場での雰囲気をまとい天笠への返答を返していた。よし、バレてないっぽいしもう何処か行ってくれるみたいだ。普通に考えたらそうだよな。この場所に居るってことは、同人誌目当てだもんな普通。先輩も先輩で目当ての本があるのだろう。社交辞令を述べた先輩は、足早にギッチギチの人混みの中へとダイブしていった。一先ず危機は去ってくれたようで一安心。一旦深呼吸していると、
「桐野氏、さっきのは誰でござるか?桐野氏の本名を知ってようですが。」
人混みの中をかき分けながら天笠が訪ねてきた。まぁもっともな疑問だわな。純粋な疑問の眼差しを向けてくる天笠に、先のことを考えたせいで、少し苦虫を噛み潰したような表情になりながら応える。
「職場の先輩だよ、職場の。しかも社宅で部屋は隣、同じ部署で席は前。新年最初の出勤日が今からでも面倒だ。なんなら社宅に戻る時もダルいかも」
少々うんざりしながら相手について話す。それにしても意外だ。あの人がここに居るとは思わなかった。同人誌即売会に来るような趣味があるなんて話は聞いたこともないのだが…
「ふーん、そうッスかそうッスか。なら良いんですがね」
少し機嫌が斜めな声色で天笠が応えた。まぁ身バレしそうな状況だったので仕方ないだろう。互いの本名は把握してるが、どちらもSNS等でそれらの情報を開示したことはないのだから、もしかしたら面倒事に巻き込まれたのでは、と考えたのだろう。
「安心しろ、身バレやらそういった事がないよう僕は最善を尽くしてる自負がある」
そう告げると
「いやまぁ、うん。それなら良いんですがね」
少々煮え切らない反応が返ってきた。何かが神経に触れたのだろうか?
「よっし、気持ち切り替えていきますぞ!コスプレエリアで良い位置を確保せねば!」
なんか勝手に元気を取り戻したし、良しとしよう。
さて、今日の撮影頑張るぞい!
「桐生か?」
「エッ」
一瞬、頭が真っ白になる。ピシリと、まるでスタンド攻撃でも受けたかのように僕の時間が止まる。聞き間違えでなければ、背後から聞こえた声は間違いなく奴のもの…。そう、僕の職場の先輩の声だ。ヤバいヤバいヤバい。
その言葉で頭が埋め尽くされる。背筋どころか、全身から嫌な汗が流れる。あーもう、せっかくのメイクが崩れかねん!と場違いな方向へと現実逃避してしまった。何はともあれ、何かしらの反応を返さねば……!
「どうしました、お兄さん。もしかして桐野ちゃんのファンでしょうか?でもすみません、写真撮りたいならコスプレエリアまで行かないといけないので、これで失礼させていただきます」
(ナイス~!流石天笠!)
色々と考えてフリーズしていた僕の代わりに天笠が対応してくれた。やや警戒心が見えているが、しっかりとした物言いをしてくれるから非常に助かる。やはり持つべきものは友人である。
「あ、あぁ。すみません、写真を撮りたいわけではなく、少しそちらの方が知り合いに似ていたものでして。お時間を取らせてしまい申し訳ありません。では、失礼させていただきます。互いに良い一日にしましょう」
先輩は少し戸惑いと疑惑の表情を浮かべていたが、何かに納得したのか、職場での雰囲気をまとい天笠への返答を返していた。よし、バレてないっぽいしもう何処か行ってくれるみたいだ。普通に考えたらそうだよな。この場所に居るってことは、同人誌目当てだもんな普通。先輩も先輩で目当ての本があるのだろう。社交辞令を述べた先輩は、足早にギッチギチの人混みの中へとダイブしていった。一先ず危機は去ってくれたようで一安心。一旦深呼吸していると、
「桐野氏、さっきのは誰でござるか?桐野氏の本名を知ってようですが。」
人混みの中をかき分けながら天笠が訪ねてきた。まぁもっともな疑問だわな。純粋な疑問の眼差しを向けてくる天笠に、先のことを考えたせいで、少し苦虫を噛み潰したような表情になりながら応える。
「職場の先輩だよ、職場の。しかも社宅で部屋は隣、同じ部署で席は前。新年最初の出勤日が今からでも面倒だ。なんなら社宅に戻る時もダルいかも」
少々うんざりしながら相手について話す。それにしても意外だ。あの人がここに居るとは思わなかった。同人誌即売会に来るような趣味があるなんて話は聞いたこともないのだが…
「ふーん、そうッスかそうッスか。なら良いんですがね」
少し機嫌が斜めな声色で天笠が応えた。まぁ身バレしそうな状況だったので仕方ないだろう。互いの本名は把握してるが、どちらもSNS等でそれらの情報を開示したことはないのだから、もしかしたら面倒事に巻き込まれたのでは、と考えたのだろう。
「安心しろ、身バレやらそういった事がないよう僕は最善を尽くしてる自負がある」
そう告げると
「いやまぁ、うん。それなら良いんですがね」
少々煮え切らない反応が返ってきた。何かが神経に触れたのだろうか?
「よっし、気持ち切り替えていきますぞ!コスプレエリアで良い位置を確保せねば!」
なんか勝手に元気を取り戻したし、良しとしよう。
さて、今日の撮影頑張るぞい!
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