ヒ・ミ・ツ~許嫁は兄の親友~(旧:遠回りして気付いた想い)[完]

麻沙綺

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中学生と婚約解消

買い物…亜耶

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「亜耶ちゃん、ここに入ろう。」
 そう言って、入ったのは有名なブランドショップで、中学生の私には全然縁の無い場所。
 戸惑う私をものとせずドアを開けて中に入って行くお由華ねえさん。
 中に入れば、色艶やかで目がチカチカしてくる。
 何ここ?
 宝石とか置いてないのに、何で輝いてるの?
 不思議に思ってる私に容赦なく由華さんから。
「亜耶ちゃん、これ着てみて。」
 との声が掛かる。
 声の方を向けば、ニコニコ顔の由華さんが淡いピンク色のワンピースを手にこっちを向いていた。
 振り向いて、お兄ちゃんを伺えば、苦笑いを浮かべて首を横に振る。これは、止められないと言ってるようなものだ。
「亜耶ちゃん? どうしたの? ほら、試着してみて。」
 由華さんはそう言うと私の背を押して、試着室へ移動し服を渡してくる。
 気付けば、個室に押し込められていて。
「着替えたら、言ってね。」
 何て言われ、戸惑いながらも着替えるしかないよね。

 着替え終えて、どうしようかと思ってたら。
「亜耶ちゃん。着替え終わった?」
 外から由華さんが声をかけてくれた。
「はい、なんとか……。」
 そう声を返すと由華さんが入って来て。
「やっぱり、似合うね。私の見立ては、間違っていなかった。」
 うんうんと頷き自画自賛するように言う由華さん。
 そして。
「雅くん、来て。」
 お兄ちゃんを呼ぶ。
「なんだよ、由華。」
 面倒臭そうに言いながら、こっちに来るお兄ちゃん。
 普段、こんな態度私には見せないから、少し新鮮だったりするんだけどね。
 私を見るなり。
「いいじゃないか。」
 って、絶賛するお兄ちゃん。
 お兄ちゃん、身内贔屓し過ぎ。
「後は、その服に合うこれとこれを合わせれば。」
 って、由華さんが次々に付け足していく。
「完璧。」
 気付けば、由華さんがコーディネートした私が鏡に写されている。
「うん、亜耶ちゃん。可愛い。」
 満面の笑顔を浮かべ。
「すみません。これ、このまま着て帰りますので、お勘定お願いします。」
 由華さんが、定員さんにそう言うと、商品のタグをハサミで切っていく。
 これ、いったい幾らするんだろう?
 何か、怖くなってきた。
「お義姉さん、いいの?」
 私が聞けば。
「いいの。私が亜耶ちゃんにプレゼントしたかったから。」
 ニコニコと嬉しそうに言う由華さん。
 お兄ちゃんを見れば。
「折角だし、貰っておけば。」
 って言うものだから。
「ありがとうございます、お義姉さん。」
 って、お礼を述べる。
「ん。じゃあ、支払いしてくるね。」
 由華さんが、レジに行ってる間に他の定員さんが。
「こちらに来ていた服を入れてください」
 と紙袋を渡してくれた。
 私は、それに来ていた服を畳んで入れてるとまた電子音が聞こえてきた。
「亜耶、ちょっと出てくるわ。」
 お兄ちゃんは携帯を手に、店の外に出て行った。
 服を仕舞い終えた時に由華さんが戻って来て。
「雅くんは?」
 とキョロキョロと辺りを見渡しながら聞いてきた。
 やっぱりお兄ちゃんがいないと不安なんだな。何て思いながら。
「電話が鳴って、外に……。」
 って言ったそばからお兄ちゃんが戻ってきた。スーツ姿の遥さんも一緒に。
「悪い。遅くな……。」
 遥さんの言葉が途中で切れた。
 どうしたんだろう。と小首を傾げる。
 顔を見れば、ほんの少し目許が赤くなってるような?
「高橋先輩。どうしたんですか?」
 透かさずに由華さんが、茶化すように声を掛ける。
「えっ、あぁ。亜耶が、可愛すぎて……。」
 遥さんが、視線をさ迷わせながら言う。
 そんなこと言われたら、私まで顔が火照りだす。
「亜耶。荷物持つよ。」
 お兄ちゃんが、私が持っていた荷物をかっさらう。
「ありがとう。」
 お礼を言えば。
「ほら、次行くんだろ。」
 お兄ちゃんの言葉に。
「うん。亜耶ちゃん行こう。」
 って、由華さんが私の腕を掴み歩き出す。
 えっ……。
 あっ。
 まだ、昨日のお礼言えてないのに……。
 そう思いながら、由華さんに連れられるまま歩いた。









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