ヒ・ミ・ツ~許嫁は兄の親友~(旧:遠回りして気付いた想い)[完]

麻沙綺

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中学生と婚約解消

癒しの時…遥

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 亜耶からのプレゼント。
 まさか貰えるとは思ってもみなかった(嫌われてる自覚あったし)。
 だが、こんなにも嬉しいものだとは、思わなかった。
 もしかしたら、ただの気まぐれだったのかもしれないが……。それでも、俺の為に一生懸命に選んでくれたことが、嬉しいのだ。
 俺の事を少しでも気にかけてくれているって事だろそれだけで、前進してると思えるから……。

 俺は、亜耶がくれたマフラーをして出勤した。



「おはようございます。」
 会社に着き、自分の部署の戸を開け放し挨拶すると。
「おい、高橋。昨日、あの後大変だったんだぞ。」
 田中が、喚き散らかす。
 だが、俺だって大変だったんだ。
「本当に悪い。急用だったから……。」
 そう、俺のお姫様のあんな可愛い寝顔を彼奴らに見せるとこだったんだから……。
「彼女か?」
 田中が、不振そうに聞いてきた。
「まぁ、そんなところ。」
 そっけなく返せば。
「高橋に彼女ね……。まあ、いいか。今度埋め合わせしろよな。」
「あぁ、わかってる。」
 俺の返事に田中は自分の席に戻って行った。



 昼休憩。
 俺は近くのコンビニで弁当を買い、社内にあるカフェ  スペースで、それを口にしていた。

「高橋さん、発見!!」
 発見って……、居ちゃ悪いか。
 結構広いスペースで、何人かが休憩してるなかで、かなりの大声だったために注目を浴びる嵌めに……。
 何人かの女性の目線が、此方に向いている。
「高橋さん。今日、暇ですか?」
 唐突に猫なで声で予定を聞かれて、眉間にシワが寄るのは仕方ないと思う︵媚びる女は好きじゃない︶。
 彼女は、総務の岩瀬さん。そこそこ男に人気のある女性だ。
 まぁ、俺には関係ないが……。
「悪いけど、先約があるから……。」
 昨日、帰り際に雅斗から誘われたからな。
「それ、嘘ですよね。私が調べた限りでは、恋人居ませんよね?」
 自棄に食らいついてくるなぁ(どう調べたんだか……。)。
 まぁ、公にしてないだけで、婚約者は居るんだがな。
 説明するのも面倒だ。
「そう見えるだけじゃないのか?」
 亜耶以外は、俺にとってはどうでもいい存在だがな。
 俺は、席を立ち弁当の容器をゴミ箱に捨て、自分の部署に戻った。


 午後の始業時間まで時間があり、今朝雅斗から贈られてきた写真を眺めていた(俺のプレゼントを身に着けている笑顔の亜耶)。
 それだけで、心が和む俺。
 あぁ、早く会いたいぜ。
 昨日会った(殆ど寝てたが)のに今日も会えるとは、嬉しすぎる。しかも、平日にだ。
 今直ぐにでも会いたいと思うのは、亜耶だけだ(今何してるうだろう?)。
 何て思えば、知らずと口許が緩んだ。

「高橋。何ニヤケてるんだ」
 声が掛かり、慌てる俺。
 他人が観て、わかるってことは相当だろう(無自覚怖い)。
 そいつは、俺の後ろに回り込んできて、携帯を覗き込んできた。
「可愛い娘だな。お前が他に目がいかないのは、そのせいか?」
「そうだよ。俺の婚約者。」
 一方的のだが、な。
「そうか……。じゃあ、お前には上司のお見合いは振れないな。」
 って声がした。









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