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第1章 疫病と言う夫婦喧嘩
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しおりを挟むその後、部屋を出る事になり、現村長と女性に今後の国としての方針(難しいことは解らない)と言われ、事細かく説明をし納得して貰い、後教師(領地経営学)を就ける事も取り付けた(村民の為でもある)。
「そう言えば、先程奥さまが "宰相様から言伝てが来た" と伺いましたが、それは真の事でしょうか?」
僕は気になったことを口にした。
すると、男は突然狼狽えだし。
「あ、あれは…、その……。私が、悪友に…頼んで……。」
と言い出した。
何か良からぬ事を企んでいた感じですね。
横で聞いていた奥さまも驚いた顔をしてご主人を見ていますね。
宰相様と偽って話をするとは、詐欺罪に値するんですが、罪の意識低すぎませんか。
「その行為は、罪に値します。貴方は軽い冗談で行ったようですが、それが宰相様のお耳に入れば罰せられますよ。」
僕は淡々と彼の行為が愚かなことだと告げた。
「私は、そんなつもりでは……。」
オロオロとしだす彼に。
「えぇ、誰だってそうですよ。ただ、偽った行いをすると何かしらの罰が下る事を肝に命じてください。今回は僕の処で止めておきますので。」
僕は、最後の釘を射すようにして伝えた。
この後この夫婦がどう変わるのか、楽しみでありますが、そこまで目を掛ける余裕は、僕にはないでしょう(主に仕事の性で)。
村長宅を奥さんを連れて出たのは、陽も傾き始めた夕方。
例年なら青々した麦畑に赤い夕日が差して、綺麗なのでしょうが、見る事が出来なくて残念です。
真夜中に馬車を走らせるのは危険です。野党等に出くわしたくないですからね(奥さんを危険に巻き込みたく在りませんし)。
という事で、王都手前の街で一泊することになりました。
その街に着くまで、奥さんにお仕置きと賞して、終始僕の膝の上に座らせ、身体を弄ぶという拷問に近い事をする(宿では手を出さない)。
家に着く頃にはグッタリとしていて、見るからに歩けるような状態ではなくお姫様抱っこで馬車から降りれば、子ども達が心配そうにジュリーを見つめ。
「お帰りなさい。母様、大丈夫ですか?」
とユリウスに気遣われ。
「大丈夫ですよ。ご心配掛けました。」
と気丈に返してはいるが、僕の腕の中からなので、締らなくて顔を赤らめて僕の胸に顔を埋めてくる。
あぁ、なんて可愛いのでしょう。
彼女を愛でていると。
「お帰り、リオ。その様子からすると……。」
と野太い声が聞こえてきました。
その方に目を向ければ、ジと目で口許を厭らしく緩めてニタニタと笑ってるではありませんか。
まぁ、子ども達の前ですることではないので、語尾は消えていましたが。
僕は、兄を睨み付けました。
この兄は、何を口走るか解りませんから……。
世間的に言わせて貰えば、所謂脳筋ですから、ね。
「僕は、このまま彼女を部屋に連れて行きますから、兄さんもう少しだけ子ども達の相手をお願いします。」
そう告げるとさっさと中に入った。
中に入れば、使用人に見られて恥ずかしくなったのか。
「リオ様、私歩けますわ。」
とジュリーが言い出してきましたが、膝がガクガク震えているのが腕に伝わってきてるんですよね。
だから。
「大人しく抱かれていなさい。」
僕は彼女の耳元で言い放ち、部屋に向かう。
その間、ジュリーは僕の胸に顔を埋めたままだった。
彼女を寝室のベッドの上に降ろす。
子ども達も待ってるし、そのまま離れようとしたのだが、服の裾を引っ張られる。
彼女を見れば、もじもじとしていて落ち着かないようだった。
「どうしたのですか? ゆっくりと身体を休ませた方がいいですよ。」
旅の疲れもあると思いそう言ったのだが。
「リオ様が、私に、意地悪ばかりするから……。」
と小声で言ってくる。
「僕が、意地悪ですか?」
何が言いたいのか、何となく把握できてはいるのだが、気付いてない振りをする。
彼女に言わせたいから……。
「私、リオ様に触れられて、身体が火照ってしまって…、この熱が、収まりそうに、無いのです。リオ様が、責任を持って、何とか、してください。」
涙目で訴えてくるジュリー。
「それじゃあ、 "お仕置き" になら無いでしょ。」
僕の言葉に "うっ……" と声が聞こえてきたが、僕は気にしない。
「なら、防音魔法を部屋に掛けて外に聞こえないようにしてから自慰すればいいじゃないですか。僕はここで見ててあげますよ。」
と言って、近くに置いてあった椅子をベッドの傍に置き座る。
やがて、ジュリーは防音魔法を掛けた後に恥ずかしそうな顔をしながら服を脱ぎ出した。
散々馬車の中で僕が弄んだので、彼女の身体は、ほんのりピンク色に染まっていた。
彼女の行為を見ている内にあの柔肌に触れたくなり、僕は限界を越えそうだった。
僕の思ったことが解ったのか。
「リオ様。やっぱり、リオ様に触って欲しいです。」
と甘えた声でおねだりされ。
「仕方ないですね。」
僕は、彼女の願いを叶えることにした。
ジャケット・シャツを脱いで彼女に近付きべッドに膝を立て彼女に覆い被さる。その際にギシッと音をたてる。
ジュリーがすがるように抱きついてくる。
「リオ様。愛してます。」
愛しい彼女の口から囁かれるように言われれば、僕はそれに答えるしかなく。
「ジュリー、僕も貴女を愛してますよ。」
僕は、ジュリーの耳元で甘く囁き、ふっくらと僕を誘う唇に貪りついたのだった。
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