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4章 新しいとあの頃
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「面倒事はごめんだぞ」
そう、数刻前に俺が想像していた通りの言葉を優作が口にしたのは、たかのっぽくんが帰ってからの事だった。
面接相手もいなくなったという事で、遠慮のなくなった優作が、さっきまでたかのっぽくんが座っていた席にドカッと腰を下ろしながら口を開く。
「音大在学で、今は休学中。でもその理由は言えない。たかのっぽって、名前も明らかに本名じゃねぇし、あんなの、明らかに何かやべぇ事情があるに決まってんだろ。そもそも大学は行けてねぇのに、学校外部のバンドには応募するって。その時点でなんか色々おかしい」
「う~ん。まぁ、それは確かに」
「悪い子ではなさそうだったけど、ちょっと怪しさは抜けないかなぁ」と拓弥が考え込むように顎をさする。「だろ?」と優作が拓弥に同調するように言葉を返す。
「透くんは? どうだった?」
「…………俺は、そんなにダメな感じしなかった」
「怪しさはあるけど、ダメって程じゃない」と拓弥の質問に返せば、「はぁ⁉」と優作が声を荒げた。信じられないものを見るような目で、俺を見てくる。
「お前、アイツの話、ちゃんと聞いてたか⁉ 音大休学中の19歳の学生だぞ⁉ しかもスウェーデン人でドイツ人で日本人でクォーターで高身長のイケメン! 普通に横に居られたら腹立つ要素しかねぇだろ!」
「優くん、後半ただの僻みになってるよ」
「るっせぇっ! 顔で苦労した事ねぇ奴は、全員滅びろっ!」
拓弥のツッコミに、優作が怒鳴り散らかす。
私怨たっぷりかよ、と呆れそうになるが、まぁ顔も身体もいかついこの友人が、散々顔で色々あった事は、俺もよく知っているので何も言えない。
中学の時なんか、好きな奴に告白したら「顔が怖いから嫌」って率直にフられたりしたもんなぁ。
俺達と疎遠になってからも、もしかしたらいろいろあったのかもしれない。
「でも、今回ばかりはおれも優くんの味方かな」
拓弥が口を開いた。
申し訳無さそうな笑みを、俺の方へ向けてくる。
「おれの場合、別に大学休学自体がダメって訳じゃないんだ。問題は、その理由をちゃんと話してくれないところ。悪口みたくなるからあんまり言いたくないけど、話さないって事は、つまり人に話せないだけの何かがあるって事だ。そういう何かを抱えてる可能性がある子をいれて、その後いざ何かが起きたりしたら、その時はどうする?」
「それは……」
先刻、自分でも同じような事を考えてしまっていただけに、拓弥の言葉が正しい事はよくわかる。
そしてだからこそ、反論する方法が見つからず、言葉に窮してしまう。ぐぅ、と惨めな唸り声を出しながら、俺はテーブルの上に突っ伏した。
そしてよくわかるだけに、反論する方法が見つからずに困窮してしまう。ぐぅ、と惨めな唸り声を出しながら、テーブルの上に突っ伏す。
(拓弥や優作の言う通りだ。あの子を仲間にするには、あまりにもその背景に不安があり過ぎる)
それはわかっている。わかっているのだが、腑に落ちない。
その理由はたぶん――、
「……でも、俺達を選んでくれた理由はちゃんと言ってくれたじゃん」
頭の中に、先刻の光景が鮮明に浮かぶ。
「楽しそうだったから」とそう小さくも、しっかりと返してくれたあの青年の姿が。
(正直、1番気になるのはその後に言われた、『羨ましくて』って言葉なんだけどさ)
楽しそうだったから、それが羨ましくて応募した。
つまりはそういう意味なのだろうけど、そうなると、なぜ彼は俺達が楽しそうに演奏していた姿を羨ましく感じたのか、という疑問にぶちあたる。
そこに彼が隠している何かがあるのは明らかだ。
自分も音楽をやっているだろうに、他人が音楽をやっている姿を羨む音大生。何か複雑そうな事情があるのは、どこからどう眺めてみても明白である。
(けど、それでも)
俺達がバンドをしている姿を「楽しそう」と言ったそれは、
それまで返してくれたどの返答よりも小さくて、それまでの丁寧さもなかったけれど、
じっくりと考えて選ばれた事がわかるそれは、確かに彼の自身の言葉だったはずだ。
俺達のバンドの姿を、あんな世間から見ればその他大勢にしかなれないような動画を見て、そう言ってくれた彼の言葉に嘘があるようには、俺は思えなかった。
あれはたぶん、彼の――、たかのっぽくんの、今日1番の本心だ。
本心で、心の底から言ってくれただろう言葉を、
「――なかった事にして話を進めるのは、いかのほどかと、思いますぅ……」
尻すぼみになりながら、そう言葉を続ける。
弱々しくなってしまったのは、途中で理由の根拠のなさに気づいてしまったからだ。我ながら、なんて直感的な理由なのだろう。恥ずかしすぎて、テーブルの上から顔があげられない。
「お前……」と、優作が思わずといった様子で言葉をこぼした。
そうして少しの間をあけた後、呆れたようにため息を吐き出す。
「年下に甘いのな」
「……小学生、教師ですからぁ」
「教師なら、逆に甘くちゃダメだろが」
「ごもっとも」
撃沈ですわ。もはや反論する余地もありません。
「う~」とテーブルの上で唸っていると、「なんかおれ」と、拓弥がふいに口を開いた。
「透くんが、小学生教師やれてる理由わかった気がする」
「へ?」
「透くんは、ちゃんと皆の話を聞く人なんだよね。一方的に、こうにしか見えないからこうって、決めてかからないタイプ。ちゃんと相手の言葉の端まで聞いて、それから色々考えるんだ。決めてかかられるって、嫌なもんだからね、皆」
「俺が小学生だったら、透くんみたいな先生は居てくれたら嬉しいな」と、拓弥が言葉を続ける。
お。何、もしかして今俺、褒められました?
「やったー、もっと褒めてー」と、テーブルの上に突っ伏したまま拓弥の方に頭を寄せれば、「キモ」と優作がドン引いたように口にした。
拓弥が、「はは」と苦笑する。
そうして笑いを収めたかと思うと、ぽつりと小さく、しかし確かに聞こえる音量で「それに、」と言葉を続けた。
「……決めつけてしまったら、見えなくなっちゃうものもあるだろうからね」
「あの頃みたいに」そう続けられた言葉に、どきりと、小さく心臓が跳ねた。
『あの頃』。
それが、いつの事を指しているか。それがわからない程に俺も察しの悪い奴ではない。
俺達が今とは異なるバンドをやっていた頃。
俺達が、ここには居ない仲間とバンドをやっていたあの頃。
そして――、音楽をやめる事を選んだ、あの瞬間。
顔をあげる。予想通り苦笑顔の拓弥と目が合う。ちらりと横を見れば、眉間に険しいしわを寄せている優作の姿が目に飛び込んだ。
しばらく微妙な空気が場に広がった。久しぶりのその空気に、なんだかんだ今この場にいる誰もが、あの時の事を未だに気にしている事が察せられる。
「あーもう、わかった、わかった」と、唐突に優作がめんどくさそうに言った。
ガリガリと頭を乱暴に掻きながら、「アイツをベースメンバーに入れる。これで問題解決だろ」と、乱暴にそう続けた。
「いいのっ⁉」
思わず大声をあげる。ぐいっ、と優作の方へ身を乗り出せば、「るっせぇっ」と優作が指で耳を塞いだ。
「自分の声量考えて物を言えっ。いいも悪いも、ここで良いって言わなきゃ、お前絶対にまたあん時みたいにキレんだろ」
「あの子がいいから、あの子じゃなきゃやだ~ってな」と続けられた覚えのある言い方に、「うっ」と言葉が詰まる。
こうして改めて見せつけられると、あの時の俺、本当に子どもみたいなブチキレ方してたんだな……。
「そ、その節は大変ご迷惑をおかけしました……」と、自身の黒歴史を前に身を縮めれば、「自覚はあったんだ」と拓弥がぽつりと呟いた。
「またあんな風に駄々こねられるなんて、俺ぁ、ごめんだからな。それに実際問題、アイツを断っちまったら、次にいつベースの応募が来るかなんてわからねぇ現状だしな。いつまでもベースなしで、バンドをするわけにもいかねぇし、妥協案だ」
「ただし! 何かあっても俺達は知らねぇからな。お前が自分でどうにかしろよ」と、優作が言葉を続ける。
「タクもそれでいいか」
「まぁ、優くんがそれでいいなら」
拓弥が苦笑しながらもうなずき返す。「うんっ、いいっ! それで全然いいっ」と優作の言葉に俺もうなずき返す。嬉しさのあまり、思わず椅子から飛び上がりかけたが、ここがファミレスだという事を思い出して、寸前の所でその衝動を抑えた。
「責任取る取るっ!」と勢いで続ければ、「なんか、動物飼う許可を貰う子どもみたい」と拓弥に苦笑された。「最後まできちんと世話するぜ!」と冗談交じりの本気でさらに返せば、途端優作が疲れたような顔で、はぁっ、とドでかいため息を1つ吐き出したのだった。
そう、数刻前に俺が想像していた通りの言葉を優作が口にしたのは、たかのっぽくんが帰ってからの事だった。
面接相手もいなくなったという事で、遠慮のなくなった優作が、さっきまでたかのっぽくんが座っていた席にドカッと腰を下ろしながら口を開く。
「音大在学で、今は休学中。でもその理由は言えない。たかのっぽって、名前も明らかに本名じゃねぇし、あんなの、明らかに何かやべぇ事情があるに決まってんだろ。そもそも大学は行けてねぇのに、学校外部のバンドには応募するって。その時点でなんか色々おかしい」
「う~ん。まぁ、それは確かに」
「悪い子ではなさそうだったけど、ちょっと怪しさは抜けないかなぁ」と拓弥が考え込むように顎をさする。「だろ?」と優作が拓弥に同調するように言葉を返す。
「透くんは? どうだった?」
「…………俺は、そんなにダメな感じしなかった」
「怪しさはあるけど、ダメって程じゃない」と拓弥の質問に返せば、「はぁ⁉」と優作が声を荒げた。信じられないものを見るような目で、俺を見てくる。
「お前、アイツの話、ちゃんと聞いてたか⁉ 音大休学中の19歳の学生だぞ⁉ しかもスウェーデン人でドイツ人で日本人でクォーターで高身長のイケメン! 普通に横に居られたら腹立つ要素しかねぇだろ!」
「優くん、後半ただの僻みになってるよ」
「るっせぇっ! 顔で苦労した事ねぇ奴は、全員滅びろっ!」
拓弥のツッコミに、優作が怒鳴り散らかす。
私怨たっぷりかよ、と呆れそうになるが、まぁ顔も身体もいかついこの友人が、散々顔で色々あった事は、俺もよく知っているので何も言えない。
中学の時なんか、好きな奴に告白したら「顔が怖いから嫌」って率直にフられたりしたもんなぁ。
俺達と疎遠になってからも、もしかしたらいろいろあったのかもしれない。
「でも、今回ばかりはおれも優くんの味方かな」
拓弥が口を開いた。
申し訳無さそうな笑みを、俺の方へ向けてくる。
「おれの場合、別に大学休学自体がダメって訳じゃないんだ。問題は、その理由をちゃんと話してくれないところ。悪口みたくなるからあんまり言いたくないけど、話さないって事は、つまり人に話せないだけの何かがあるって事だ。そういう何かを抱えてる可能性がある子をいれて、その後いざ何かが起きたりしたら、その時はどうする?」
「それは……」
先刻、自分でも同じような事を考えてしまっていただけに、拓弥の言葉が正しい事はよくわかる。
そしてだからこそ、反論する方法が見つからず、言葉に窮してしまう。ぐぅ、と惨めな唸り声を出しながら、俺はテーブルの上に突っ伏した。
そしてよくわかるだけに、反論する方法が見つからずに困窮してしまう。ぐぅ、と惨めな唸り声を出しながら、テーブルの上に突っ伏す。
(拓弥や優作の言う通りだ。あの子を仲間にするには、あまりにもその背景に不安があり過ぎる)
それはわかっている。わかっているのだが、腑に落ちない。
その理由はたぶん――、
「……でも、俺達を選んでくれた理由はちゃんと言ってくれたじゃん」
頭の中に、先刻の光景が鮮明に浮かぶ。
「楽しそうだったから」とそう小さくも、しっかりと返してくれたあの青年の姿が。
(正直、1番気になるのはその後に言われた、『羨ましくて』って言葉なんだけどさ)
楽しそうだったから、それが羨ましくて応募した。
つまりはそういう意味なのだろうけど、そうなると、なぜ彼は俺達が楽しそうに演奏していた姿を羨ましく感じたのか、という疑問にぶちあたる。
そこに彼が隠している何かがあるのは明らかだ。
自分も音楽をやっているだろうに、他人が音楽をやっている姿を羨む音大生。何か複雑そうな事情があるのは、どこからどう眺めてみても明白である。
(けど、それでも)
俺達がバンドをしている姿を「楽しそう」と言ったそれは、
それまで返してくれたどの返答よりも小さくて、それまでの丁寧さもなかったけれど、
じっくりと考えて選ばれた事がわかるそれは、確かに彼の自身の言葉だったはずだ。
俺達のバンドの姿を、あんな世間から見ればその他大勢にしかなれないような動画を見て、そう言ってくれた彼の言葉に嘘があるようには、俺は思えなかった。
あれはたぶん、彼の――、たかのっぽくんの、今日1番の本心だ。
本心で、心の底から言ってくれただろう言葉を、
「――なかった事にして話を進めるのは、いかのほどかと、思いますぅ……」
尻すぼみになりながら、そう言葉を続ける。
弱々しくなってしまったのは、途中で理由の根拠のなさに気づいてしまったからだ。我ながら、なんて直感的な理由なのだろう。恥ずかしすぎて、テーブルの上から顔があげられない。
「お前……」と、優作が思わずといった様子で言葉をこぼした。
そうして少しの間をあけた後、呆れたようにため息を吐き出す。
「年下に甘いのな」
「……小学生、教師ですからぁ」
「教師なら、逆に甘くちゃダメだろが」
「ごもっとも」
撃沈ですわ。もはや反論する余地もありません。
「う~」とテーブルの上で唸っていると、「なんかおれ」と、拓弥がふいに口を開いた。
「透くんが、小学生教師やれてる理由わかった気がする」
「へ?」
「透くんは、ちゃんと皆の話を聞く人なんだよね。一方的に、こうにしか見えないからこうって、決めてかからないタイプ。ちゃんと相手の言葉の端まで聞いて、それから色々考えるんだ。決めてかかられるって、嫌なもんだからね、皆」
「俺が小学生だったら、透くんみたいな先生は居てくれたら嬉しいな」と、拓弥が言葉を続ける。
お。何、もしかして今俺、褒められました?
「やったー、もっと褒めてー」と、テーブルの上に突っ伏したまま拓弥の方に頭を寄せれば、「キモ」と優作がドン引いたように口にした。
拓弥が、「はは」と苦笑する。
そうして笑いを収めたかと思うと、ぽつりと小さく、しかし確かに聞こえる音量で「それに、」と言葉を続けた。
「……決めつけてしまったら、見えなくなっちゃうものもあるだろうからね」
「あの頃みたいに」そう続けられた言葉に、どきりと、小さく心臓が跳ねた。
『あの頃』。
それが、いつの事を指しているか。それがわからない程に俺も察しの悪い奴ではない。
俺達が今とは異なるバンドをやっていた頃。
俺達が、ここには居ない仲間とバンドをやっていたあの頃。
そして――、音楽をやめる事を選んだ、あの瞬間。
顔をあげる。予想通り苦笑顔の拓弥と目が合う。ちらりと横を見れば、眉間に険しいしわを寄せている優作の姿が目に飛び込んだ。
しばらく微妙な空気が場に広がった。久しぶりのその空気に、なんだかんだ今この場にいる誰もが、あの時の事を未だに気にしている事が察せられる。
「あーもう、わかった、わかった」と、唐突に優作がめんどくさそうに言った。
ガリガリと頭を乱暴に掻きながら、「アイツをベースメンバーに入れる。これで問題解決だろ」と、乱暴にそう続けた。
「いいのっ⁉」
思わず大声をあげる。ぐいっ、と優作の方へ身を乗り出せば、「るっせぇっ」と優作が指で耳を塞いだ。
「自分の声量考えて物を言えっ。いいも悪いも、ここで良いって言わなきゃ、お前絶対にまたあん時みたいにキレんだろ」
「あの子がいいから、あの子じゃなきゃやだ~ってな」と続けられた覚えのある言い方に、「うっ」と言葉が詰まる。
こうして改めて見せつけられると、あの時の俺、本当に子どもみたいなブチキレ方してたんだな……。
「そ、その節は大変ご迷惑をおかけしました……」と、自身の黒歴史を前に身を縮めれば、「自覚はあったんだ」と拓弥がぽつりと呟いた。
「またあんな風に駄々こねられるなんて、俺ぁ、ごめんだからな。それに実際問題、アイツを断っちまったら、次にいつベースの応募が来るかなんてわからねぇ現状だしな。いつまでもベースなしで、バンドをするわけにもいかねぇし、妥協案だ」
「ただし! 何かあっても俺達は知らねぇからな。お前が自分でどうにかしろよ」と、優作が言葉を続ける。
「タクもそれでいいか」
「まぁ、優くんがそれでいいなら」
拓弥が苦笑しながらもうなずき返す。「うんっ、いいっ! それで全然いいっ」と優作の言葉に俺もうなずき返す。嬉しさのあまり、思わず椅子から飛び上がりかけたが、ここがファミレスだという事を思い出して、寸前の所でその衝動を抑えた。
「責任取る取るっ!」と勢いで続ければ、「なんか、動物飼う許可を貰う子どもみたい」と拓弥に苦笑された。「最後まできちんと世話するぜ!」と冗談交じりの本気でさらに返せば、途端優作が疲れたような顔で、はぁっ、とドでかいため息を1つ吐き出したのだった。
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