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第1章「炎狼、シスターレイラ」
第5話「顔合わせ」
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炎狼討伐依頼を受けた次の日の夜――ギルドには見回りを行う者たちが集まっていた。ミアにはしっかり確認済みで、応援までされてしまった。ただ、気の毒そうな目は、心配というより憐れんでいる方が近い。それもこれも組まされた相手のせいだろう。
冒険者、騎士団、ギルド職員など、ざっと見ただけで相当の人数が集まっている。聞いた話では特になにか号令があるわけではないらしい。ただ、出欠はきちんと行うべく、入口正面の窓口では続々と参加者たちがチェックを受けていた。終わったものは順次見回りしているのだろう。
さて、と。しかし、よりによって組まされる相手があの二人とはなぁ。呪われてんのかな。それとも、誰か仕組んだのか?
自身の状況を嘆きつつ、ロルフは受付に向かう。
「あっ、ロルフさん。ご苦労様です」
「お疲れ様です。他の二人はもう来ていますか?」
「えー、……そうですね。もう来ていらっしゃいます。二階の第二会議室にいらっしゃるはずです」
「分かりました。ありがとうございます」
受付で案内された通りにロルフが第二会議室に向かう途中、見知った顔に出会った。
「あれ、ロルフさん」
後ろから声を掛けられる。振り向くと、人を避けて一人のエルフが階段を上ってくる。レイラだ。彼女も今回の見回りの参加者なのだろう。炎狼にさえ出会わなければ、この仕事は割のいい案件だろうし。危険はあるが、お金が必要であれば参加する者は多い。
「レイラさん。参加するんですか?」
「はい。最近、新人さんが入って何かと物入りでして。この仕事、危険度が低いわりに報酬が良かったので」
やはり、お金のためらしい。まぁ、でなければ参加しないだろう。相手は炎狼。行っている犯罪行為のことを考えれば、教会の立場の人間は少々参加しにくい。だからだろう、シスターはいつもの修道服ではなく、真っ黒な喪服のような恰好だった。
「その格好……」
「あぁ、これですね。修道服以外に持ち合わせが無くて……。修道服だと、なにかと良くないでしょうから」
「まぁ、そうですよねー」
二人で話している内に第二会議室に到着する。
ロルフがガチャっとドアノブを回し、一緒に室内に入ると、二十人程度の参加者たちがたむろしていた。もうこんなに来てたのか。
「……どうやって確認するんでしょう。私、相手の方をまったく知らないんですよね」
「これじゃないですか?」
入ってすぐ、左手の長テーブルには前世のドックタグのようなものがあった。金属製の小さく細長い板に一人一人の名前が彫ってある。おそらく参加者だろう。変な所で力が入っているな。
「わざわざ作ったのか。……えー、と。あった」
「私もありました」
二人が首にそれをかけると、わらわらと周りの冒険たちが寄ってくる。
「おう、お前さんら、名前見せろ」
近くに居た柄の悪そうな男が偉そうに言ってくる。逆らう理由もないので素直に従うと、「おっ、お前がレイラか」とレイラの方を見て、にやっと笑った。一瞬、男の視線が服からでも隠しきれない体にいったような気がする。
おいおい、大丈夫かよ。ちゃんと身元の確認してんだろうな。
「あ、そうです。よろしくお願いします。もう一人の方は……?」
「あっちにいるから、付いてこい」
どかどかと大股で歩いていく男。……うーん、少し不安だがレイラの実力なら大丈夫だろう。
「では、またです。ロルフさん」
「あっ、はい」
レイラは奥の方に行くと、男ともう一人のギルドの職員らしき女性と話し始める。
あっ、なんだ。もう一人は女性か。
「ロルフ」
ふいに、後ろから声を掛けられる。この鋭さを感じさせる女性は……。
「遅いよ、まったく。そんなんだから、ミアに尻に敷かれんじゃないの」
ふり返ってみれば見慣れた顔があった。
銀髪のショートカットの少女。キツネ目の瞳、妖しげに光るその眼は鈍いグレー色だ。
キツめの口調は彼女の持ち味でもある。というかそう思っていないと、この少女の相手はできない。
見た目だけで言えば、十分に美人に入る部類。告白もされるそうだが、バッサリと断っているらしい。相手をこれ以上ないくらいに再起不能にして。もっとも、こいつが誰かと付き合っているなどまったく想像できないが。
「サンディ、時間には充分間に合ってるだろ。……ルーシーは?」
「……ふん。そこにいるわ」
サンディはこちらを確かめるように見ていたが、すぐに視線を逸らす。彼女が顎で示した先にルーシーがいた。相変わらず元気だけはあるようで、周りの冒険者に話かけまくっている。あいつ、ピクニックかなにかと勘違いしてないだろうな。
「ルーシーっ!」
ロルフが声を掛けると、ぱっと顔を上げ、こちらに向かって走ってくる。
おいおい、止まる気配が無いんだが……。またお腹に直撃コースか。
「ロルフ、相変わらず好かれているね」
ぼそっとサンディが言うのも束の間、ロルフのお腹にルーシーは突進してきた。腹部に衝撃が走る。
「ごほっ、んんっ。ルーシー、会う度に俺に突進してくるのはやめてくれないか。身が持たない」
「ロルフさん、昨日ぶりだねっ。早く行こうっ」
ルーシーは上機嫌だった。
「お前、話聞いてないだろ」
「……早く早くっ」
さぁさぁ、とロルフの腕を引っ張っていこうとする。サンディは……、無視か。
というか、こいつら互いにいることは分かってるのに、無視してたのか?
ロルフはこれからの見回りに不安を覚えた。こんなんで、炎狼に会った時に連携取れんのか? 三人仲良く死ぬのはごめんだぞ。
「はぁー……。サンディ、行くぞ」
ルーシーに半ば引きずられながら、サンディに呼び掛ける。
「ああ」
その時、ロルフはサンディの奇妙な表情に気付く。悔しそうな、嬉しそうな、迷子のようなそんな顔だった。
冒険者、騎士団、ギルド職員など、ざっと見ただけで相当の人数が集まっている。聞いた話では特になにか号令があるわけではないらしい。ただ、出欠はきちんと行うべく、入口正面の窓口では続々と参加者たちがチェックを受けていた。終わったものは順次見回りしているのだろう。
さて、と。しかし、よりによって組まされる相手があの二人とはなぁ。呪われてんのかな。それとも、誰か仕組んだのか?
自身の状況を嘆きつつ、ロルフは受付に向かう。
「あっ、ロルフさん。ご苦労様です」
「お疲れ様です。他の二人はもう来ていますか?」
「えー、……そうですね。もう来ていらっしゃいます。二階の第二会議室にいらっしゃるはずです」
「分かりました。ありがとうございます」
受付で案内された通りにロルフが第二会議室に向かう途中、見知った顔に出会った。
「あれ、ロルフさん」
後ろから声を掛けられる。振り向くと、人を避けて一人のエルフが階段を上ってくる。レイラだ。彼女も今回の見回りの参加者なのだろう。炎狼にさえ出会わなければ、この仕事は割のいい案件だろうし。危険はあるが、お金が必要であれば参加する者は多い。
「レイラさん。参加するんですか?」
「はい。最近、新人さんが入って何かと物入りでして。この仕事、危険度が低いわりに報酬が良かったので」
やはり、お金のためらしい。まぁ、でなければ参加しないだろう。相手は炎狼。行っている犯罪行為のことを考えれば、教会の立場の人間は少々参加しにくい。だからだろう、シスターはいつもの修道服ではなく、真っ黒な喪服のような恰好だった。
「その格好……」
「あぁ、これですね。修道服以外に持ち合わせが無くて……。修道服だと、なにかと良くないでしょうから」
「まぁ、そうですよねー」
二人で話している内に第二会議室に到着する。
ロルフがガチャっとドアノブを回し、一緒に室内に入ると、二十人程度の参加者たちがたむろしていた。もうこんなに来てたのか。
「……どうやって確認するんでしょう。私、相手の方をまったく知らないんですよね」
「これじゃないですか?」
入ってすぐ、左手の長テーブルには前世のドックタグのようなものがあった。金属製の小さく細長い板に一人一人の名前が彫ってある。おそらく参加者だろう。変な所で力が入っているな。
「わざわざ作ったのか。……えー、と。あった」
「私もありました」
二人が首にそれをかけると、わらわらと周りの冒険たちが寄ってくる。
「おう、お前さんら、名前見せろ」
近くに居た柄の悪そうな男が偉そうに言ってくる。逆らう理由もないので素直に従うと、「おっ、お前がレイラか」とレイラの方を見て、にやっと笑った。一瞬、男の視線が服からでも隠しきれない体にいったような気がする。
おいおい、大丈夫かよ。ちゃんと身元の確認してんだろうな。
「あ、そうです。よろしくお願いします。もう一人の方は……?」
「あっちにいるから、付いてこい」
どかどかと大股で歩いていく男。……うーん、少し不安だがレイラの実力なら大丈夫だろう。
「では、またです。ロルフさん」
「あっ、はい」
レイラは奥の方に行くと、男ともう一人のギルドの職員らしき女性と話し始める。
あっ、なんだ。もう一人は女性か。
「ロルフ」
ふいに、後ろから声を掛けられる。この鋭さを感じさせる女性は……。
「遅いよ、まったく。そんなんだから、ミアに尻に敷かれんじゃないの」
ふり返ってみれば見慣れた顔があった。
銀髪のショートカットの少女。キツネ目の瞳、妖しげに光るその眼は鈍いグレー色だ。
キツめの口調は彼女の持ち味でもある。というかそう思っていないと、この少女の相手はできない。
見た目だけで言えば、十分に美人に入る部類。告白もされるそうだが、バッサリと断っているらしい。相手をこれ以上ないくらいに再起不能にして。もっとも、こいつが誰かと付き合っているなどまったく想像できないが。
「サンディ、時間には充分間に合ってるだろ。……ルーシーは?」
「……ふん。そこにいるわ」
サンディはこちらを確かめるように見ていたが、すぐに視線を逸らす。彼女が顎で示した先にルーシーがいた。相変わらず元気だけはあるようで、周りの冒険者に話かけまくっている。あいつ、ピクニックかなにかと勘違いしてないだろうな。
「ルーシーっ!」
ロルフが声を掛けると、ぱっと顔を上げ、こちらに向かって走ってくる。
おいおい、止まる気配が無いんだが……。またお腹に直撃コースか。
「ロルフ、相変わらず好かれているね」
ぼそっとサンディが言うのも束の間、ロルフのお腹にルーシーは突進してきた。腹部に衝撃が走る。
「ごほっ、んんっ。ルーシー、会う度に俺に突進してくるのはやめてくれないか。身が持たない」
「ロルフさん、昨日ぶりだねっ。早く行こうっ」
ルーシーは上機嫌だった。
「お前、話聞いてないだろ」
「……早く早くっ」
さぁさぁ、とロルフの腕を引っ張っていこうとする。サンディは……、無視か。
というか、こいつら互いにいることは分かってるのに、無視してたのか?
ロルフはこれからの見回りに不安を覚えた。こんなんで、炎狼に会った時に連携取れんのか? 三人仲良く死ぬのはごめんだぞ。
「はぁー……。サンディ、行くぞ」
ルーシーに半ば引きずられながら、サンディに呼び掛ける。
「ああ」
その時、ロルフはサンディの奇妙な表情に気付く。悔しそうな、嬉しそうな、迷子のようなそんな顔だった。
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