超人気乙女ゲームの悪役令嬢に転生した事務方OLが～この世界を平和に導きます～

山美ハル

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民の気持ち

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栄えた町が一瞬で氷つく

「「お前みたいな貴族たちの所為で俺たちは苦しんでるんだ！！！」

男は町の娘の喉元に剣を当て叫ぶ

このような男が現れたならハッカスがすぐに切りつけるか、護衛たちに取り押さえられただろうが、状況が違う、

「その方を放しなさい！！」

ノエルは男に近づき声をかける

「くるな　お前みたいな奴の言葉なんて聞かん」

ノエルはその場で止まる

「く」

「ノエル様」

ハッカスがノエルの横から声をかける

「だめよ刺激しちゃ」

「ですが」

悪役令嬢のノエルならすぐに人質もろとも弓なりヤリなりを使えたが今のノエルはことみの意志があり、非常になる事ができなかった

「私を人質にしなさい」

「ノエル様！！」

「大丈夫よ」

ノエルはもう一度男に近づいていく

「いい度胸だ」

「こっちにこい」

男はノエルの顔を見ながらうなずく

「分かったわ・・」

ノエルは男に近づき男に背中を向ける

「ほらよ」

男は町の娘の背中を押す

こうして男は人質を解放してノエルを人質にした

「ノエル様」

「そんな・・」

ラーマとハッカスは同時に声を出した

「ところであなたの目的はなに？」

ノエルは小さく男に尋ねる

「親の復讐だよ」

「両親も悲しんでるわね」

「お前に何が分かるんだ！！！」

「分からないわでも、あなたの両親はそんな事を望んでいない」

「う　うるさい」

「今なら私からも罪を軽くするように言ってあげるわ・・」

「で　も　俺は　俺は」

「大丈夫　私を信じて」

「分かった・・」

男は持っているつり剣を地面に落とした

その瞬間に男は町の人間たちにつかまり連れていかれる

「ノエル様大丈夫ですか？」

「ええ　だいじょうぶよ」

ハッカスがノエルの肩に手を当てる

「うふふ　心配してくれてありがとう（うわ　キモイ触るな・・）

町の民は大きな声でノエルの行動を絶賛する

「さすがノエル様」

「ノエル様は改心したのか？」

「心を入れ替え　民の為に尽くしてくれるんだ」

多くの為に祝福されたノエルは町を後にする

「さすがに驚きましたよ　あの時は」

ハッカスは汗を拭きながら馬車の中でノエルに話す

「あれは　私が雇った芸者たちですわ」

「え」

「なんでそんな事を？」

「民の心をつかむためですわ」

「さすがはノエル様」

ラーマは拍手をする

「ラーマさんは知っていたんですか？」

「えぇ　私が用意しましたので」

「！！」

「よくやってくれたわラーマ」

こうして馬車はノエルの家まで進んでいく

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