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たまには外出
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空は雲一つなく晴天
「気持ちいがいいなー」
洗濯物を干しているキャサリンは身体を伸ばしながら声に出す
「キャサリン手が止まってるはよ」
先輩メイドのカラメールが声を荒げる
「すみません」
「まったく」
それにしてもいい天気だ。このまま自宅に帰ってのんびりしたい
そのような考えが浮かぶが
「洗濯が終わったら塔の床掃除よ」
「はい」
牢獄塔の最上階にはキャサリンが仕えるマーガレットが住んでいる
そこまでにたどり着くまで長い階段を上っていかなければならない
「疲れた」
キャサリンは階段の途中で腰を下ろす
「床掃除も大切だけど、階段を上り降りするのはな」
腰を持ち上げ愚痴をこぼしながら階段を上っていく
「あらキャサリンごきげんよ」
階段を上り終え扉を開けるとマーガレットと鉢合わせした
「おはようございます」
汗を垂らしながら挨拶を行う
「すごい汗ね」
「階段を上ってますからね」
この際マーガレットが自由に部屋から出ていることにはツッコまなかった
「紅茶をよろしくね」
マーガレットはキャサリンに紅茶の茶葉を渡す
「はいかしこまりました」
マーガレットに言われ預かった茶葉を使い紅茶を準備する
「この紅茶もマーガレット様が用意しておいたのだろうか」
出来上がった紅茶を持ちマーガレットが待つ部屋に向かう
「お待たせいたしました」
「ありがとう」
キャサリンは紅茶をいれる
「あら今日は質問しないの?」
「どうせ隠しておいたんじゃないのですか?」
「違うわよ」
「じゃどうやって茶葉を手に入れたんですか?」
「買ってきたのよ」
「そうなんですか良い茶葉ですね」
「目の付け所が良いわね」
「ありが・・」
ばっしゃーん
キャサリンはテーブルを思いきり両手で叩いた
「危ないわね」
空に舞うカップをマーガレットは掴む
「どういうつもりですか!!!」
「マーガレット様は幽閉されているのですよ」
「知ってるわよ」
マーガレットは紅茶を口にいれる
「幽閉の意味ご存じですか?」
「知ってるわよそれくらい」
「じゃなぜ茶葉を買いに行けるのですか」
「見せてあげる」
マーガレットは立ち上がり言葉を発した
「我の現身よこの世界に一つの我を象れ」
マーガレットの足元に二つの魔法陣が二つ現れ重なっていく
「マーガレット様が二人」
「いや よく見ると少し身体と顔付きが違う」
「「分かった?」」
「はい」
「「この魔法で二つに割れ片方を買い物に行かせたのよ」」
同時に二つの声がキャサリンの耳に入る
「すみません理解できない」
「早い話が私の偽物ね」
「あれ声が一つに」
「今は私しか話てないから」
「あれ片方のマーガレット様が消えていく」
「魔法が解除されたのよ」
「この魔法も王子の為に?」
「そうよ影武者変はりね」
「ずっと外に買い物に行ってたんですか?」
「たまにはね」
自分も魔法が仕えたら・・
炊事洗濯が楽になる
そう夢みるキャサリンだった
「気持ちいがいいなー」
洗濯物を干しているキャサリンは身体を伸ばしながら声に出す
「キャサリン手が止まってるはよ」
先輩メイドのカラメールが声を荒げる
「すみません」
「まったく」
それにしてもいい天気だ。このまま自宅に帰ってのんびりしたい
そのような考えが浮かぶが
「洗濯が終わったら塔の床掃除よ」
「はい」
牢獄塔の最上階にはキャサリンが仕えるマーガレットが住んでいる
そこまでにたどり着くまで長い階段を上っていかなければならない
「疲れた」
キャサリンは階段の途中で腰を下ろす
「床掃除も大切だけど、階段を上り降りするのはな」
腰を持ち上げ愚痴をこぼしながら階段を上っていく
「あらキャサリンごきげんよ」
階段を上り終え扉を開けるとマーガレットと鉢合わせした
「おはようございます」
汗を垂らしながら挨拶を行う
「すごい汗ね」
「階段を上ってますからね」
この際マーガレットが自由に部屋から出ていることにはツッコまなかった
「紅茶をよろしくね」
マーガレットはキャサリンに紅茶の茶葉を渡す
「はいかしこまりました」
マーガレットに言われ預かった茶葉を使い紅茶を準備する
「この紅茶もマーガレット様が用意しておいたのだろうか」
出来上がった紅茶を持ちマーガレットが待つ部屋に向かう
「お待たせいたしました」
「ありがとう」
キャサリンは紅茶をいれる
「あら今日は質問しないの?」
「どうせ隠しておいたんじゃないのですか?」
「違うわよ」
「じゃどうやって茶葉を手に入れたんですか?」
「買ってきたのよ」
「そうなんですか良い茶葉ですね」
「目の付け所が良いわね」
「ありが・・」
ばっしゃーん
キャサリンはテーブルを思いきり両手で叩いた
「危ないわね」
空に舞うカップをマーガレットは掴む
「どういうつもりですか!!!」
「マーガレット様は幽閉されているのですよ」
「知ってるわよ」
マーガレットは紅茶を口にいれる
「幽閉の意味ご存じですか?」
「知ってるわよそれくらい」
「じゃなぜ茶葉を買いに行けるのですか」
「見せてあげる」
マーガレットは立ち上がり言葉を発した
「我の現身よこの世界に一つの我を象れ」
マーガレットの足元に二つの魔法陣が二つ現れ重なっていく
「マーガレット様が二人」
「いや よく見ると少し身体と顔付きが違う」
「「分かった?」」
「はい」
「「この魔法で二つに割れ片方を買い物に行かせたのよ」」
同時に二つの声がキャサリンの耳に入る
「すみません理解できない」
「早い話が私の偽物ね」
「あれ声が一つに」
「今は私しか話てないから」
「あれ片方のマーガレット様が消えていく」
「魔法が解除されたのよ」
「この魔法も王子の為に?」
「そうよ影武者変はりね」
「ずっと外に買い物に行ってたんですか?」
「たまにはね」
自分も魔法が仕えたら・・
炊事洗濯が楽になる
そう夢みるキャサリンだった
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