私の愛した王子様

山美ハル

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兄と妹(14)

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朝は必ずくる

太陽が

目に染みる

「お兄様」

マドレーヌが兄の事を思った時がわいた

何この魔力は

やってみましょう

マドレーヌは両手を掲げる

風よ全ての者を切り裂けフームスラッシュ

マドレーヌの目の前に魔法陣が現れまっすぐに光が飛んでいく

マドレーヌとブレッツエルは目の前の光景をを見て言葉を失った

「すごいぞマドレーヌ」

裏山の木々はなぎ倒され断面は綺麗に垂直に知られていた

「や やりましたはお父様」

「たいしたものだ」

マドレーヌがブレッツエルの方を向いた時

マドレーヌの脳内に声が聞こえた

すごいぞマドレーヌ

「誰?」

「もしかしてお兄様」

「一人前の魔法使いだな」

マドレーヌはその場で座り込んだ

そしてすべての過去を思い出す

ぜったい宮廷魔術師になってくださいね

お兄様はすごいです

お兄様が狙い

私が倒したんですの

オニイサマ ニゲテ

私はお兄様を傷つけた

私も一緒に行きます

「お兄様」

「お兄ちゃん」

「大丈夫かマドレーヌ」

ブレッツエルは座り込んでいるマドレーヌを心配する

「うわぁぁっっーー」

マドレーヌはその場で泣き出した

「お兄ちゃん」

「お兄ちゃん」

マドレーヌは地面の土を握ろうとする

お兄様は最低です

兄と比べられたくありません

「こいつの兄は卑怯者だ」

「どうしてお兄様」

マドレーヌは将来お兄様と結婚するんですよ

本当ですか

お兄様大好きです

このリボンは絶対なくしません

お兄様は優しいです

「マドレーヌしっかりしろ」

ブレッツエルはマドレーヌの身体をゆする

「そうだったのですねお兄様」

「私の為」

「試験も受けずに」

「傷ついて」

「そして私たちの為に」

向いてなかったんだよ

旅に出るよ

追放だ

「この魔法だったら試験だって」

ブレッツエルは目の前の光景をみて思わず口にする

「ありがとうお兄様」

マドレーヌは口にする

「どうしたマドレーヌ」

「私のお兄様」

「さよなら」

「さよなら王子様」

マドレーヌは立ち上がり涙を拭き

空を睨みつける

「私は許さない」

「見ていてくださいねお兄様」

「私の愛した王子様」
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