君がいる日常〜君が見つけてくれた日常

夢至 彼方

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第一章

2.問題の先送りって結局は気になってしょうがないからやめた方がいい

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腐男子と言うともしかしたらあまり聞き馴染みがないかもしれない。どちらかというと腐女子の方が知っている人が多いんじゃないかと思う。多分僕の予想は当たっていると思う。だってスマフォで文字を打つ時にふじょしと文字を入れれば変換予測が出るのに対して腐男子は変換予測が出ないんだよね。

腐男子っていのうのはその腐女子の男性版なんだよね。

「ありがとうございました」

あれ?おかしいな。いつの間に僕はレジに来てたんだろう。確かに現実逃避逃避をしていて変な回想をしていたけどまさかここまでとは。

そう言えばBL本買うのにも慣れたなぁ。最初はちょっとビクビクしてたのに。

「はぁ、買うの終わっちゃた」

本を購入したんだから響が待ってる店の外に出ないとだよね。憂鬱だなあ。

そうは言っても結局は行かないという選択肢がある訳もなく、僕は重い足取りながらも店の外へと向かう。

はぁ、暑さにやられた僕が見た幻覚だっていうオチはないかなぁ。いや、それも問題だけど腐男子バレするよりはマシだと思うんだ。

店を出ると先程の本人が言った通り遠藤君がいた。スマフォを操作していた遠藤君は僕に気づいたらしく、顔をコチラに向ける。

「木鈴、本は買い終わったんだな。よかったな楽しみにしてたのを買えて」

………そりゃそうだよね。幻覚なんて事がある訳ないよね。気まずい。途轍もなく気まずい。どうしよう。どうすればいいんだろ?

BL本を買うところを目撃された時の言い訳は考えてたけど、本を買うのを楽しみにしていたところを見られた時の言い訳なんて考えてないよ。

「あ、木鈴。悪いんだけど俺友達と待ち合わせしててさ。本屋に入ったのはその友達が遅刻してその友達を待ってる間の時間を潰す為なんだ。そんでそろそろ友達が来るから移動しなきゃなんだ。」

僕が悶々と考え事をしてると遠藤君はそんな事を言ってきた。

え?と言うことは今ここで何か話す必要はないって事だよね。ラッキー!助かったー!

「そっか。それなら仕方ないね。」

「ごめんな。そういう事でまた明日学校でな。」

「う、うん。また明日…………っ!?」

背を向けて歩いていく響君を見ながら僕も言葉を返す途中で気づく。あー、そうだった。遠藤君は僕のクラスの頼れる副委員長でした。つまりは僕と同じ学校だから必然的に明日は学校で顔を合わせる訳でして。

やべー逃げ道がない。気が動転していてすっかり忘れていた。本当にどうすればいいの?

いやでも。何とか考える時間が出来たし、これはある意味ラッキーなのでは?まぁ、問題を先送りにしてるだけのきもするけど。

………まずい。余計な事を考えた。一度意識したら気になってしょうがない。

問題の先送りって一時的に忘れてる間は問題ないんだけど、一度思い出すとしばらく頭にチラついてしょうがない。しかもそれが大きな問題だと尚更気になって他の物事に集中できなくなる。


「はぁ………どうすればいいんだろう。」

何でよりにもよって休日に。日曜の午前中にこんな事が起こるんだろ。いや土曜だったら土日両方の間ずっと気になって休み両方とも満足に過ごせなくなるだろうから今日の方がマシだったのかな?

いや、そういう問題じゃないよね。いけないいけない。また思考が逸れちゃった。でも本当にどうしよう。
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