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2日目ー1 2日目:小夜視点
しおりを挟む「起きてー、起きてー!小夜っちー!」
はっきりとした声。ここまでくるとうるさい。
「う、うーん?」
「朝だよーー!」
「ゆ、め……?」
「寝ぼけてるのーー!?起こしてあげるーー★」
「んぇ!?」
くすぐったいと思ったら、雷田さんがくすぐっていた。
「ひゃ!?ふ、ふふふ、ふひゃはははは、ひーくるしーー」
「どーう?目、覚めた?」
「え、あ、うん。」
………どうしてこうも陽キャはスキンシップが多いんだろうか。そこは本当に好きになれない。
「ほら、朝御飯食べなきゃ。なににする?」
「あ、えーと………」
なにも考えてなかったから、すぐに答えられなかった。
「え、と……」
「決まんないの?あたしが決めてあげよーか?」
「あ、いや…じゃあ、鍋、で。」
とりあえず、好物を言う。
「オッケー!それだけ?」
「え、あ、うん。あと……えーっと、もういいや。」
「そっかー。あたしはー、うどんと、お団子!あとお茶!和食が好きなんだー♪小夜っちはー、なにが好き?鍋昨日も食べてたよね?」
「あ、えっと……鍋とか……あったかい汁入ってる料理……。」
なんでこんなに話続けられるの!?てか声でか!?
「あ、そういえばー、今、誰を疑ってるのー?」
「え!?」
今、そんな質問が来ると思ってなかった。どうしよう……。重い質問なのに、雷田さんの態度は軽い。ぶっちゃけ雷田さんも少し怪しいと思うが、本人の前で言えることじゃない。
「あ、えーっとえーと………。」
「あれー、決まってないのー?」
「は、晴樹さん……」
「そっかー。私もー。」
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