異世界転移したら神様に拾われちゃった。

第２章

宿がないよ……

「どうしてここに！？いつきたんですか？速くないですか！？
」
「ほら、私って、雪女と神のハーフじゃん。だから、氷があるならワープできるの。」
「なんで…って、ハーフなのか？」
「前いった気がするね……。父様が昔修行してたときに雪山に泊まってお母様に合って、数年後再開して結婚した、みたいな感じ。当時では珍しい恋愛婚だったらしいよ。」
「へーほーふーん」
「聞いてないでしょ。」
あっ！そう言えば、宿を探してたんだった。レティシアなら、なんとかできるかも。そう思ったら、レイが聞いていた。
「レティシアさまはどこに泊まるおつもりですか？」
「えーと、日帰り。」
「そうっすか。」
明らかに3人がどんよりとした顔になる。それを察したレティシアは、ハッとして尋ねる。
「もしかして、泊まるところがない？」
「レティシア様が空気を読んだ！奇跡だ…。」
小声でレイがささやく。
「レイ？なんかいったかしら？」
「いえなにも。レティシアさまは今日もお美しいなあ、といっただけです。」
「ふーん？まあいっか。宿に困ってるなら、うーん、」
俺達は、『うーん』の続きを息を飲んで、目を輝かせながら待つ。
「自分で頑張って。」
「「「え、ええー、そんなぁ。ションボリー。」」」
「ほらー、レイが怒らせたんじゃーん。」
「そうっすよ。レイさんが悪いっす。」
「そんなぁ。」
喧嘩をしている間に、レティシアはどっか行ったようだ。
そう言えば、リリカはどこだろう。