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終章
パラレルワールドと未来の地球の貿易の話
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その後。
パラレルワールドでの地球では武器が無効化された。
高射砲から、軍艦から、軍用ヘリから、ミサイルから、拳銃から、ライフルから、大砲から、対空砲から、戦闘機から、マシンガンから、ロケットランチャーから、花びらがぶちまけられる。
花びら、花びら、花びら。
花びらびらびら花びらびら。
赤黄色桃色橙色白。
香りが立ち込める。
人々は戦争をやめ、内戦をやめ、争いをやめた。
未来の地球への攻撃も終わった。
平和が、訪れたのだ。
そんな時、サングラスの男が銀色の物体に乗ってやって来た。
「れでぃーすあんどじぇんとるめーん!!」
……綺麗な発音とは言えないが。
「いやまあ僕らさ、今まで戦っとったけど、いや僕らが攻撃されとったけど、そんなの水に流さん?やっぱ人類皆平等、人類皆兄弟。助け合わないかんやろ。いがみ合っとーヒマなんかなかばい。やけん、貿易?かいな、なんかそーゆーことしてみらん?」
そして、貿易が始まった。
未来の地球では、ミサイル開発の技術をロケットに活かした。
パラレルワールドの地球では、バリアを張った。
他にも、食物や衣類、その他生活必需品などを輸入・輸出したりした。
どちらも潤った。
技術も向上し、生活の質も高まり、お互いがお互いを高めあった。
人々は今までに増して健康になり、長寿になり、幸福になった。
「これも、あのボウズのおかげなのじゃろうな……」
どこかで、グレーのコートに身を包んだおじいさんが呟いた。
完
パラレルワールドでの地球では武器が無効化された。
高射砲から、軍艦から、軍用ヘリから、ミサイルから、拳銃から、ライフルから、大砲から、対空砲から、戦闘機から、マシンガンから、ロケットランチャーから、花びらがぶちまけられる。
花びら、花びら、花びら。
花びらびらびら花びらびら。
赤黄色桃色橙色白。
香りが立ち込める。
人々は戦争をやめ、内戦をやめ、争いをやめた。
未来の地球への攻撃も終わった。
平和が、訪れたのだ。
そんな時、サングラスの男が銀色の物体に乗ってやって来た。
「れでぃーすあんどじぇんとるめーん!!」
……綺麗な発音とは言えないが。
「いやまあ僕らさ、今まで戦っとったけど、いや僕らが攻撃されとったけど、そんなの水に流さん?やっぱ人類皆平等、人類皆兄弟。助け合わないかんやろ。いがみ合っとーヒマなんかなかばい。やけん、貿易?かいな、なんかそーゆーことしてみらん?」
そして、貿易が始まった。
未来の地球では、ミサイル開発の技術をロケットに活かした。
パラレルワールドの地球では、バリアを張った。
他にも、食物や衣類、その他生活必需品などを輸入・輸出したりした。
どちらも潤った。
技術も向上し、生活の質も高まり、お互いがお互いを高めあった。
人々は今までに増して健康になり、長寿になり、幸福になった。
「これも、あのボウズのおかげなのじゃろうな……」
どこかで、グレーのコートに身を包んだおじいさんが呟いた。
完
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