魔王に呪いでフェンリルにされたので狼生を謳歌する考えです

さおり(緑楊彰浩)

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第7話

7-2

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 契約獣がいないため知らなかったが、どうやら契約獣を鑑定する場合は契約主のレベルが関係しているようだ。師匠よりレベルが高くなければ鑑定できないということは、この世の誰も鑑定することなんかできないのではないだろうか。
 師匠のレベルがどのくらいなのかは分からない。俺よりは高いのは確かなのだけれど、本人に聞いても教えてはくれない。
 目を閉じて、自分のステータスを確認する。レベルは九十五。師匠はこれより高いことになる。レベル百というのもあまり聞かないが、もしかするとそれ以上なのかもしれない。
 旅をしていたとき、冒険者から話を聞いたことがあった。『レベルが百以上の冒険者がいるらしい』と。
 レベルは百が最高なのだが、決められた条件を満たすとさらに上げることができるというのだ。もしかすると師匠は条件を満たして、百を超えているのかもしれない。
 久しぶり自分のステータスを見たが、大きな変動はなかった。ただ、一つだけ増えた項目があった。
 それは【契約主】というものだった。俺に契約獣がいた場合、この項目は【契約獣】だったのだろう。そして【契約主】の項目には、師匠の名前と魔王エルザの名前があった。
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