友人Aの思い込み~どうせ脇役なので脇役らしく過ごしていたらBLのキャラが絡んでくる~

いちごあん

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13.**相手、間違っているよ?!

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不二ふじ君と先輩が向かい合っている。
先輩は後ろからモブに羽交はがいい絞めにされ、股の間に正面から膝を挟まされて抵抗できずにいる――。


はい、みなさん、こんにちは。王道学園恋愛漫画の友人A役改め、エロ小説悪役モブの友子です。

もうモブに徹します。

不二君の膝がゆっくりと上がってくる。先輩のモノを刺激するために・・・。

私は少し前に気づいてしまった。とんでもないことに。

私、今教室の壁を背もたれにして先輩を羽交い絞めにしていて、不二君の脚は先輩だけでなくついでに私の股の間もドンをしている。

ここで大問題が発生。

先輩の股下より、私の股下の方が断然短いのです。先輩の股のモノを刺激する前に、私の股で止まってしまうのです。

精一杯、足をピーンと伸ばして背伸びをする。つま先立ちをしてみる。
でも、そんな努力もむなしく不二君の脚が、私の股に引っかかってしまった。ひいいいいいぃぃぃ。
すみません・・・。足が短くて・・・。


不二君の膝にまたいで乗っかるような姿勢になる。依然として不二君は止めようとしない。

ううう、男の子の膝に乗る経験が無いのでやたら恥ずかしい。先輩を掴む腕にも力が入る。不二君の膝に軽くこすられて私の方がびくっと反応してしまう。

先輩は股下が長いのでなんの影響も受けていないのが腹が立つ。
「不二君っ!あの、あのねっ!これっ、私の方がアレだからっ、」
「何?」

あ、えと。その。
かああ、と顔が赤くなるのがわかった。いや、説明するの難しいよ・・。黙った私を無視してなおも、不二君の膝は刺激を与え続ける。

私はつま先立ちをし続ける限界と、刺激によって力が抜けてしまった。
不二君の膝が少し壁から離れたと同時に、膝がカクンと折れ、教室の壁をつたってへたり込んでしまった。

私の拘束がほどけた九頭谷先輩が振り返り、「大丈夫か?」と声をかける。

不二君は表情の読めない顔で私を下ろしていた。なんだか頭がぼーっとする。けれども、私はとりあえずこの場から出て行った方がいいことをなんとなく直感する。

「だ、大丈夫です・・。あの、じゃあ、私は、退散します・・・。不二君、先輩は抵抗する感じなかったから、多分いけるよ・・・。」

と言い残して、教室をハイハイの形で出ようとした。え、ダサい?そりゃ、格好良く立ち去りたいけど!だって、足に力が入らないんだもん!

「待てよ」
と九頭谷先輩の声がしたかと思うと、先輩の腕に腹部を抱えられ、私の身体は後ろに浮いた。そして、先輩の胡坐に乗るような形に座らされた。


「せ、先輩?」

待ってよ!こうなったら、私、また不二君の邪魔をしてしまっていることになるじゃん!
正面に立っている不二君を見上げると案の状、無表情だが確実に怒りを高めている。
怒っている!!すっごい怒っている!!!


不二君が膝を曲げて、近づいてきた。
「あの、不二君、落ち着いて・・・。」
まあまあ、となだめる為に出した私の手を不二君がガッと握る。

ひ、ひねる潰される・・・!!!!?

と慌てて手を引こうとすると、不二君の顔が近づいてきて、唇と唇が触れた。

・・・・・・・???!!!!!?

「ま、間違えてるよ・・・」

と、ツッコミを入れてしまった。
不覚にも私に口付けをしてしまったことがよっぽどショックだったのだろう。何も言わないが不二君は先ほどまでの怒りではなく、しょんぼりと、悲しそうな顔をした。

あまりにもその表情が切なかったから。私までも少し哀しくなった。ファーストキスだったのかな・・・。こっちだって巻き込まれて間違いキスをされている身だけれど、むしろ、なんかファーストキス(?)奪っちゃってごめんね?と申し訳なくなった。不二君のことは応援したい思いは変わらない。

「仕方ねえなぁ」

と真後ろから、私を抱えている先輩の声がした。
「こっちこい、このヒーロー野郎」

不二君は不思議そうな顔をしたが、先輩の指示に大人しく従い、先輩へと顔を向ける。「もっと」と先輩。

ふっ、と私を抱えていた先輩の腕が離れた。

近づいた不二君の頭を引き寄せ、先輩はかぷりと不二君の唇を食べた。不二君は驚いた様子で一瞬先輩から離れようとしたが、後頭部を抱えている先輩の手がそれを阻止する。

私は真横で行われる、その、多分舌入っているそキスを眺めていた。

先輩はやっぱり経験豊富なのだろう、何度も離れそうになって焦らしては食らう様に唾液のからむ音をさせながら不二君の口腔を弄っているようだ。

不二君も口腔内の刺激のためか、思う様に息ができないのか「ふっ」「ん」「うっ・・・」と呼吸を乱している。

よかったね、不二君。
そして、私も満足だよ・・・。


なぜか先輩に抱えれたままの特等席で、不二君と九頭谷先輩のキスを間近で鑑賞できたことに感謝いたします。

と、心の中で手を合わせた。






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すみません、一応、重めのエロは控えようと思って書いてはいるんですが、勝手にエロい方向へ・・・。
気を付けますのでどうかお付き合いしていただけると・・。嬉しいです。R18越えてたら教えてください・・。


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