10 / 85
第一章 ハーレムとは
第7話 愛とは一体
しおりを挟む
「織理……そこまで耐える必要はないと思うよ。こんなの、あんまりだ」
弦は乱れた呼吸を整えさせるように、ゆっくりと傷口の処置を続けながら声をかけた。
夜も更けた頃、涙に濡れた目で彼の部屋を叩いた織理の姿に弦は言葉を失った。ワイシャツはぐしゃぐしゃに乱れ、震える手で下腹部を押さえて立っている。
嫌な想像しか浮かばなかったが、案の定だった。許可をとって服をめくれば胸元に新しい装飾、そして無惨に深く突き立てられた簪。
織理は「大丈夫」と言い張ったが、その態度はあまりに危うい。何もできないと思うあまりに自己犠牲を極めたような織理の態度は非常に危うい。自分に対しては多少それが緩和されたように見えていたから油断していた。ここまで在琉が拗らせているなんて予想ができていなかった。
在琉と言う男は、弦からすれば本当に子供だった。まるで好きな子をいじめる小学生男児のように織理に絡む。
ただ問題があるとすればそのズレが、純粋に好意を隠す気持ちからきているわけでも無さそうである事が分かり始めた事だろう。
織理を玩具と呼び、こうして所有印を刻むところを見るに、根本的には気に入っているのだろうとは察せるが本人は織理を嫌いだと言う。
――これ、俺がけじめつけないといけないか。年長者だし。織理が少しでも楽になれるようにと、好意に対する対処法を教えたつもりだった。相手の好意を認められないなら試してみればいい、それで嫌がる相手は勝手に離れていく。それでも好きな奴はお前を本当に可愛がってくれるから、と。
正直在琉も人間だ、どこかで気に入ってる人間から甘えられたなら自覚するものかと思っていた。
「織理……ごめん。俺、織理に傷ついて欲しくなかったのに」
傷に触れないよう、恐る恐る腕を回す。ほんの少し抱き寄せるだけでも、彼の体温が伝わってきた。もっと近くで包み込めたらと思うのに、胸に食い込む装飾が邪魔をする。そのわずかな距離がもどかしい。
「弦さんは何も……むしろ、こうしてもらえて安心する……」
「……織理。本当……、可愛いね」
――本心から思う。織理のこの無自覚な甘え仕草が何よりも心を離さない。ずっと本気になんてならないと思っていたのに。ただの後輩で、揶揄ったら可愛い反応するからずっと言い続けて、結局言霊の様に本当になってしまった。
織理のか細い呼吸を聞きながら、弦は思う。
――このままじゃだめだ。織理が壊れてしまう前に、自分が動かなければ。
彼は在琉と膝を突き合わせる覚悟を固めた。子供じみた独占欲の暴走を、このまま黙って見ているわけにはいかない。織理を守るためにも、年長である自分が正面から向き合うしかない。
――――
「在琉、今いい?」
「あれ、先輩。どうかしました?」
織理が絡まなければそんなにおかしくも見えないからこそ気味が悪いのだ。いや、少しは傲慢な口振りを隠しているだけで、言葉の端はどこか棘がある。
「お前さ、織理のこと好きなんだよね?」
「先輩もそれを言う? 嫌いって何度も言ってるんですけど」
それは照れ隠しではなかった。本心から彼はそう思っている。本人に自覚がないんだ、と弦は掌に爪を立てた。
「じゃあさ……もう関わらないでくれよ。俺と攪真はアイツが好きなの、大切にしたいって思ってる。ずっと一緒に、誰にも渡したくもないのに」
――これは一種の賭けだ拒絶を重ねれば、いずれ在琉の内側から何かが噴き出すはずだ。歪んでいてもこれは恋だ。弦はそう確信しているからこそ、この同棲を認めたのだ。
「へぇ? なんかその言い方、織さんを物扱いしてる感じ。俺に何か言う前にそこ改めた方がいいんじゃないですか?」
「ふーん、お前自覚あるんだ。織理が物じゃないって」
在琉は薄笑いを浮かべた。
「いっそ本当に物ならアイツは楽だったでしょうね、使われるだけの人生。アイツみたいに自分の選択に自信も無く選べないくらいなら誰かに支配されていた方が遥かに幸せだろうに」
弦は思わず目を細める。驚いたのは、在琉の言葉が的外れではないことだ。だが、その結論を良しとしないのが自分たちであり、在琉は逆にそれを推し進めようとしている。
「そんなに織理のこと考えてくれてるんだ。好きなんだねぇ」
弦は少し揶揄うように返す。在琉は首を傾げて嘲笑した。
「ここの奴ら本当人の話聞きませんね。考えるまでも無く見ればわかることでしょう? 本当無力で無様で、ガラスケースにでも入れておきたくなる様な奴だよ。アイツは」
「それさ、世間では恋とか愛とか言うんだけど本当に自覚ないわけ?」
「恋? 愛? だってアイツとは子孫も作らないし必要ないでしょ。父が子に対して抱く感情であるならば、まぁ確かに俺のは愛でしょうね。こんなにも面白い玩具、愛さないわけにはいかない」
けはは、と笑う在琉は何か根本的に話が合わない気がする。弦は頭を抱えかけた。愛と恋の言葉を知っているのに中身が伴わない、生殖のための物だと思っているのは彼の独特の思想なのだろうか。生い立ちも知らない在琉の言葉を推測するのは流石の弦でも難しい。育ちからくる歪みなのか――そう思った瞬間、答えが形を成した。
「お前も織理と同じで愛されてこなかったんだね」
一瞬だけ、在琉の表情が揺らいだ。すぐに取り繕ったが、見逃すほど弦は甘くない。
「そうだとしたらオレと織さんは分かり合えますね。だからこんなに楽しいんだ。それは気づかなかったよ、先輩」
あっけらかんと告げて、在琉は通り過ぎていく。弦はその背を見送りながら、息を詰めた。
――これは長丁場になる。歪んだ子供を相手にするのだから。
弦は乱れた呼吸を整えさせるように、ゆっくりと傷口の処置を続けながら声をかけた。
夜も更けた頃、涙に濡れた目で彼の部屋を叩いた織理の姿に弦は言葉を失った。ワイシャツはぐしゃぐしゃに乱れ、震える手で下腹部を押さえて立っている。
嫌な想像しか浮かばなかったが、案の定だった。許可をとって服をめくれば胸元に新しい装飾、そして無惨に深く突き立てられた簪。
織理は「大丈夫」と言い張ったが、その態度はあまりに危うい。何もできないと思うあまりに自己犠牲を極めたような織理の態度は非常に危うい。自分に対しては多少それが緩和されたように見えていたから油断していた。ここまで在琉が拗らせているなんて予想ができていなかった。
在琉と言う男は、弦からすれば本当に子供だった。まるで好きな子をいじめる小学生男児のように織理に絡む。
ただ問題があるとすればそのズレが、純粋に好意を隠す気持ちからきているわけでも無さそうである事が分かり始めた事だろう。
織理を玩具と呼び、こうして所有印を刻むところを見るに、根本的には気に入っているのだろうとは察せるが本人は織理を嫌いだと言う。
――これ、俺がけじめつけないといけないか。年長者だし。織理が少しでも楽になれるようにと、好意に対する対処法を教えたつもりだった。相手の好意を認められないなら試してみればいい、それで嫌がる相手は勝手に離れていく。それでも好きな奴はお前を本当に可愛がってくれるから、と。
正直在琉も人間だ、どこかで気に入ってる人間から甘えられたなら自覚するものかと思っていた。
「織理……ごめん。俺、織理に傷ついて欲しくなかったのに」
傷に触れないよう、恐る恐る腕を回す。ほんの少し抱き寄せるだけでも、彼の体温が伝わってきた。もっと近くで包み込めたらと思うのに、胸に食い込む装飾が邪魔をする。そのわずかな距離がもどかしい。
「弦さんは何も……むしろ、こうしてもらえて安心する……」
「……織理。本当……、可愛いね」
――本心から思う。織理のこの無自覚な甘え仕草が何よりも心を離さない。ずっと本気になんてならないと思っていたのに。ただの後輩で、揶揄ったら可愛い反応するからずっと言い続けて、結局言霊の様に本当になってしまった。
織理のか細い呼吸を聞きながら、弦は思う。
――このままじゃだめだ。織理が壊れてしまう前に、自分が動かなければ。
彼は在琉と膝を突き合わせる覚悟を固めた。子供じみた独占欲の暴走を、このまま黙って見ているわけにはいかない。織理を守るためにも、年長である自分が正面から向き合うしかない。
――――
「在琉、今いい?」
「あれ、先輩。どうかしました?」
織理が絡まなければそんなにおかしくも見えないからこそ気味が悪いのだ。いや、少しは傲慢な口振りを隠しているだけで、言葉の端はどこか棘がある。
「お前さ、織理のこと好きなんだよね?」
「先輩もそれを言う? 嫌いって何度も言ってるんですけど」
それは照れ隠しではなかった。本心から彼はそう思っている。本人に自覚がないんだ、と弦は掌に爪を立てた。
「じゃあさ……もう関わらないでくれよ。俺と攪真はアイツが好きなの、大切にしたいって思ってる。ずっと一緒に、誰にも渡したくもないのに」
――これは一種の賭けだ拒絶を重ねれば、いずれ在琉の内側から何かが噴き出すはずだ。歪んでいてもこれは恋だ。弦はそう確信しているからこそ、この同棲を認めたのだ。
「へぇ? なんかその言い方、織さんを物扱いしてる感じ。俺に何か言う前にそこ改めた方がいいんじゃないですか?」
「ふーん、お前自覚あるんだ。織理が物じゃないって」
在琉は薄笑いを浮かべた。
「いっそ本当に物ならアイツは楽だったでしょうね、使われるだけの人生。アイツみたいに自分の選択に自信も無く選べないくらいなら誰かに支配されていた方が遥かに幸せだろうに」
弦は思わず目を細める。驚いたのは、在琉の言葉が的外れではないことだ。だが、その結論を良しとしないのが自分たちであり、在琉は逆にそれを推し進めようとしている。
「そんなに織理のこと考えてくれてるんだ。好きなんだねぇ」
弦は少し揶揄うように返す。在琉は首を傾げて嘲笑した。
「ここの奴ら本当人の話聞きませんね。考えるまでも無く見ればわかることでしょう? 本当無力で無様で、ガラスケースにでも入れておきたくなる様な奴だよ。アイツは」
「それさ、世間では恋とか愛とか言うんだけど本当に自覚ないわけ?」
「恋? 愛? だってアイツとは子孫も作らないし必要ないでしょ。父が子に対して抱く感情であるならば、まぁ確かに俺のは愛でしょうね。こんなにも面白い玩具、愛さないわけにはいかない」
けはは、と笑う在琉は何か根本的に話が合わない気がする。弦は頭を抱えかけた。愛と恋の言葉を知っているのに中身が伴わない、生殖のための物だと思っているのは彼の独特の思想なのだろうか。生い立ちも知らない在琉の言葉を推測するのは流石の弦でも難しい。育ちからくる歪みなのか――そう思った瞬間、答えが形を成した。
「お前も織理と同じで愛されてこなかったんだね」
一瞬だけ、在琉の表情が揺らいだ。すぐに取り繕ったが、見逃すほど弦は甘くない。
「そうだとしたらオレと織さんは分かり合えますね。だからこんなに楽しいんだ。それは気づかなかったよ、先輩」
あっけらかんと告げて、在琉は通り過ぎていく。弦はその背を見送りながら、息を詰めた。
――これは長丁場になる。歪んだ子供を相手にするのだから。
18
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新するかもです。
BLoveさまのコンテストに応募するお話に、視点を追加して、倍くらいの字数増量(笑)でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
祖国に棄てられた少年は賢者に愛される
結衣可
BL
祖国に棄てられた少年――ユリアン。
彼は王家の反逆を疑われ、追放された身だと信じていた。
その真実は、前王の庶子。王位継承権を持ち、権力争いの渦中で邪魔者として葬られようとしていたのだった。
絶望の中、彼を救ったのは、森に隠棲する冷徹な賢者ヴァルター。
誰も寄せつけない彼が、なぜかユリアンを庇護し、結界に守られた森の家で共に過ごすことになるが、王都の陰謀は止まらず、幾度も追っ手が迫る。
棄てられた少年と、孤独な賢者。
陰謀に覆われた王国の中で二人が選ぶ道は――。
オメガだと隠して魔王討伐隊に入ったら、最強アルファ達に溺愛されています
水凪しおん
BL
前世は、どこにでもいる普通の大学生だった。車に轢かれ、次に目覚めた時、俺はミルクティー色の髪を持つ少年『サナ』として、剣と魔法の異世界にいた。
そこで知らされたのは、衝撃の事実。この世界には男女の他に『アルファ』『ベータ』『オメガ』という第二の性が存在し、俺はその中で最も希少で、男性でありながら子を宿すことができる『オメガ』だという。
アルファに守られ、番になるのが幸せ? そんな決められた道は歩きたくない。俺は、俺自身の力で生きていく。そう決意し、平凡な『ベータ』と身分を偽った俺の前に現れたのは、太陽のように眩しい聖騎士カイル。彼は俺のささやかな機転を「稀代の戦術眼」と絶賛し、半ば強引に魔王討伐隊へと引き入れた。
しかし、そこは最強のアルファたちの巣窟だった!
リーダーのカイルに加え、皮肉屋の天才魔法使いリアム、寡黙な獣人暗殺者ジン。三人の強烈なアルファフェロモンに日々当てられ、俺の身体は甘く疼き始める。
隠し通したい秘密と、抗いがたい本能。偽りのベータとして、俺はこの英雄たちの中で生き残れるのか?
これは運命に抗う一人のオメガが、本当の居場所と愛を見つけるまでの物語。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
この俺が正ヒロインとして殿方に求愛されるわけがない!
ゆずまめ鯉
BL
五歳の頃の授業中、頭に衝撃を受けたことから、自分が、前世の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界にいることに気づいてしまったニエル・ガルフィオン。
ニエルの外見はどこからどう見ても金髪碧眼の美少年。しかもヒロインとはくっつかないモブキャラだったので、伯爵家次男として悠々自適に暮らそうとしていた。
これなら異性にもモテると信じて疑わなかった。
ところが、正ヒロインであるイリーナと結ばれるはずのチート級メインキャラであるユージン・アイアンズが熱心に構うのは、モブで攻略対象外のニエルで……!?
ユージン・アイアンズ(19)×ニエル・ガルフィオン(19)
公爵家嫡男と伯爵家次男の同い年BLです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる