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第六章 これから
第13話 下心
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「俺は嫌だ。攪真になりたくない」
弦らしくない否定の言葉に織理も在琉も目を丸くした。隣で聞いていた攪真がショックを受けている。
「なんでや、俺の何が嫌なん?」
眉を下げて戸惑う攪真は割と本気でショックだったのだろう。行き場を失った手が宙に取り残されている。
「寧ろなんで攪真はいいと思ってるの? 自分の体なのに」
入れ替わる。簡単に言うが二日間も自分の体を手放すなんて正気とは思えない。生活の全てを相手の判断に任せるなんて正直性行為するよりも遥かに気持ち悪い。
仮に相手が織理だったとしても、弦は首を縦に振ることはなかっただろう。
「いや、アンタの体ならたくさん遊べそうやん」
「なんか語弊がありそうだけど大丈夫? 俺にはお前に玩具にされる自分の姿が見える」
返ってきた答えに弦は警戒を隠そうともしなかった。思ってた不安が実行されそうであることを理解した。自分の姿で女遊びされたり、自分の体で織理と何かされるのも見たくはない。知らないところでどうに使われるのか分からない状態に足なんて踏み込みたくない。
側で成り行きを見守っていた織理は攪真に怪訝な目を向けた。ここまで取り繕わずに欲望を口にされると、流石に押し進めたい気持ちはなくなる。別に弦の姿の攪真が見たいわけでもない彼は何か言う気もない。ただ馬鹿正直な攪真を損な人だと思うだけだ。
買ってきた本人である在琉は、弦の拒絶を受けて仕方ないかとその瓶を冷蔵庫にしまいに行った。彼も無理に飲ませたいわけではない。攪真のことは苦手だが、弦のことは嫌がらせする程嫌いでもない。
いつか何かに使う日が来るかもしれない。もしくは勝手に攪真が事故って面白くなればいいなぁくらいの悪意で、冷蔵庫にしまう。要冷蔵なのか、賞味期限があるのかは知らない。
「織理~攪真がなんか怖いから一緒にお風呂入ろ?」
弦は織理にむぎゅっと抱きつく。声はどこか冗談めいているが、その仕草に織理はドキッと心臓が高鳴る様だった。何で、と言えば子供みたいな弦の姿が可愛いと思ったからだろう。
織理は頷いて返す。一緒にお風呂に入る、そこに羞恥は無かった。
言い出した弦にも、当然下心はない。織理が猫化していた時に散々煽られたツケが回り、この程度では欲情もしなくなった。ただ、1人で入浴するのはまだ難易度が高いため、人を誘ってるだけで。
「あぁ、弦……! 全部冗談やって、なんもせぇへんのに!」
2人のやりとりに攪真が喚く。半分は本気だったが、攪真もそこまで人として終わっているわけではない。多少下心はあれど、自分の壊した体を一時とは言え自由にできるのでは、と割と在琉の考えと似た物を考えていた。ただ下心の方が強かったのが運の尽きだ。
「攪真もたまには1人でゆっくりお風呂入ってね」
杖をつきながら風呂場に向かった弦を織理は追いかけた。
後に残された在琉と攪真は微妙な空気に包まれる。
――――
弦と二人でお風呂に入るのは初めてだ。正確には猫化していた時に洗われているが、そこを織理は覚えていない。なので初めてだ。
返事をした時は何一つ羞恥心を感じなかったのに、今改めて弦の裸を見ると少し顔が赤くなってしまう。風呂上がりに髪を乾かしあったりはしているものの、こうしてちゃんと見たことがなかった。
「ごめんね、織理。ちょっと一人だとまだ、危なくてね……」
「いえ、俺にできることなら……それに……弦さんと、入れて嬉しい……」
――自分は何を言っているんだろう。羞恥で顔が赤くなる。織理は薄々気が付いていた、自分はこの人に欲を抱いているのだと。攪真には抱かれて、在琉とも近しい事はしている。でも弦だけはまだ何もしていない。キスだって請わなければしてくれない。けれどそれが安心するようで、でもこの人にもっと触れたいと言う気持ちも嘘ではない。
そんなことが知られれば淫らな子だと軽蔑されるだろう、だから言い出すことはない。いつかこの人から求められる日が来るのだろうか、なんて想像をしてしまう。
そんな考えを顔には出さず、眼帯を外して脱衣所のカゴに置く。これがあるから織理はあまり人と風呂には入らない。けれど弦にはもう知られているから躊躇いはなかった。
「……俺も眼帯、買わなきゃかなぁ」
ふと弦が隣で呟く。今はガーゼで隠されている弦の右目。あまりにも気にしていない様子だった為に、割と存在に触れた事はない。
「もう……治らないんですか?」
「うん。病院で聞いてきたけど……やっぱり能力の後遺症に当たるみたいで。眼球は残ってるんだけど何も見えないんだよね。それに……見えてないくせに光が、痛くて」
その感覚は織理には分からない。織理の左目は何も残っていないからだ。けれど、目を失うことの不便さはわかる。
だからまた弦の腕を握った。彼もそれに応えるように織理の手に重ねる。
でも少しだけ、不謹慎だけど嬉しい。そんな感覚が織理にはあった。まるでお揃いみたいで。先日買った新しいピアスを空いてる手で触る。
「……織理とお揃いだね、って言ってもいいのかな」
呟かれた言葉に織理は目を見開いて彼の顔を見る。不快だったらごめん、と謝る弦に首を振るって否定した。同じ考えをしていた。寧ろこちらの方が謝りたいくらいに、彼の怪我を喜んでしまっていた。
「俺も……そう思っちゃって……弦さんと、またお揃いに出来る……なって」
俯き言葉にする。言葉にする事でなんて不謹慎なのだろうと思ってしまう。
「織理……本当かわいいね。俺今本当に嬉しい、目を失っても織理達を助けられて、その上でそんなふうに言って貰えて……」
弦は織理を抱きしめた。優しい、少し余裕がある抱きしめ方。ただ身長が足りなくて足が少し伸びてしまう。
織理は浮いた体を伸ばして、弦の右目に口付ける。一瞬彼は驚いたが、お返しとばかりに弦も織理の左目に唇を落とした。
――汚い自分の眼孔跡、そこに触れられるのは抵抗があったが彼なら良い。弦になら全てを見せても良い。彼はそんなことで自分を嫌わない。全てを曝け出せる人。在琉とは違う意味で彼とはきちんと距離感が取れている気がした。
されるままに二人は脱衣所でキスを落としあってから、どちらともなく浴室へと足を踏み入れた。
弦らしくない否定の言葉に織理も在琉も目を丸くした。隣で聞いていた攪真がショックを受けている。
「なんでや、俺の何が嫌なん?」
眉を下げて戸惑う攪真は割と本気でショックだったのだろう。行き場を失った手が宙に取り残されている。
「寧ろなんで攪真はいいと思ってるの? 自分の体なのに」
入れ替わる。簡単に言うが二日間も自分の体を手放すなんて正気とは思えない。生活の全てを相手の判断に任せるなんて正直性行為するよりも遥かに気持ち悪い。
仮に相手が織理だったとしても、弦は首を縦に振ることはなかっただろう。
「いや、アンタの体ならたくさん遊べそうやん」
「なんか語弊がありそうだけど大丈夫? 俺にはお前に玩具にされる自分の姿が見える」
返ってきた答えに弦は警戒を隠そうともしなかった。思ってた不安が実行されそうであることを理解した。自分の姿で女遊びされたり、自分の体で織理と何かされるのも見たくはない。知らないところでどうに使われるのか分からない状態に足なんて踏み込みたくない。
側で成り行きを見守っていた織理は攪真に怪訝な目を向けた。ここまで取り繕わずに欲望を口にされると、流石に押し進めたい気持ちはなくなる。別に弦の姿の攪真が見たいわけでもない彼は何か言う気もない。ただ馬鹿正直な攪真を損な人だと思うだけだ。
買ってきた本人である在琉は、弦の拒絶を受けて仕方ないかとその瓶を冷蔵庫にしまいに行った。彼も無理に飲ませたいわけではない。攪真のことは苦手だが、弦のことは嫌がらせする程嫌いでもない。
いつか何かに使う日が来るかもしれない。もしくは勝手に攪真が事故って面白くなればいいなぁくらいの悪意で、冷蔵庫にしまう。要冷蔵なのか、賞味期限があるのかは知らない。
「織理~攪真がなんか怖いから一緒にお風呂入ろ?」
弦は織理にむぎゅっと抱きつく。声はどこか冗談めいているが、その仕草に織理はドキッと心臓が高鳴る様だった。何で、と言えば子供みたいな弦の姿が可愛いと思ったからだろう。
織理は頷いて返す。一緒にお風呂に入る、そこに羞恥は無かった。
言い出した弦にも、当然下心はない。織理が猫化していた時に散々煽られたツケが回り、この程度では欲情もしなくなった。ただ、1人で入浴するのはまだ難易度が高いため、人を誘ってるだけで。
「あぁ、弦……! 全部冗談やって、なんもせぇへんのに!」
2人のやりとりに攪真が喚く。半分は本気だったが、攪真もそこまで人として終わっているわけではない。多少下心はあれど、自分の壊した体を一時とは言え自由にできるのでは、と割と在琉の考えと似た物を考えていた。ただ下心の方が強かったのが運の尽きだ。
「攪真もたまには1人でゆっくりお風呂入ってね」
杖をつきながら風呂場に向かった弦を織理は追いかけた。
後に残された在琉と攪真は微妙な空気に包まれる。
――――
弦と二人でお風呂に入るのは初めてだ。正確には猫化していた時に洗われているが、そこを織理は覚えていない。なので初めてだ。
返事をした時は何一つ羞恥心を感じなかったのに、今改めて弦の裸を見ると少し顔が赤くなってしまう。風呂上がりに髪を乾かしあったりはしているものの、こうしてちゃんと見たことがなかった。
「ごめんね、織理。ちょっと一人だとまだ、危なくてね……」
「いえ、俺にできることなら……それに……弦さんと、入れて嬉しい……」
――自分は何を言っているんだろう。羞恥で顔が赤くなる。織理は薄々気が付いていた、自分はこの人に欲を抱いているのだと。攪真には抱かれて、在琉とも近しい事はしている。でも弦だけはまだ何もしていない。キスだって請わなければしてくれない。けれどそれが安心するようで、でもこの人にもっと触れたいと言う気持ちも嘘ではない。
そんなことが知られれば淫らな子だと軽蔑されるだろう、だから言い出すことはない。いつかこの人から求められる日が来るのだろうか、なんて想像をしてしまう。
そんな考えを顔には出さず、眼帯を外して脱衣所のカゴに置く。これがあるから織理はあまり人と風呂には入らない。けれど弦にはもう知られているから躊躇いはなかった。
「……俺も眼帯、買わなきゃかなぁ」
ふと弦が隣で呟く。今はガーゼで隠されている弦の右目。あまりにも気にしていない様子だった為に、割と存在に触れた事はない。
「もう……治らないんですか?」
「うん。病院で聞いてきたけど……やっぱり能力の後遺症に当たるみたいで。眼球は残ってるんだけど何も見えないんだよね。それに……見えてないくせに光が、痛くて」
その感覚は織理には分からない。織理の左目は何も残っていないからだ。けれど、目を失うことの不便さはわかる。
だからまた弦の腕を握った。彼もそれに応えるように織理の手に重ねる。
でも少しだけ、不謹慎だけど嬉しい。そんな感覚が織理にはあった。まるでお揃いみたいで。先日買った新しいピアスを空いてる手で触る。
「……織理とお揃いだね、って言ってもいいのかな」
呟かれた言葉に織理は目を見開いて彼の顔を見る。不快だったらごめん、と謝る弦に首を振るって否定した。同じ考えをしていた。寧ろこちらの方が謝りたいくらいに、彼の怪我を喜んでしまっていた。
「俺も……そう思っちゃって……弦さんと、またお揃いに出来る……なって」
俯き言葉にする。言葉にする事でなんて不謹慎なのだろうと思ってしまう。
「織理……本当かわいいね。俺今本当に嬉しい、目を失っても織理達を助けられて、その上でそんなふうに言って貰えて……」
弦は織理を抱きしめた。優しい、少し余裕がある抱きしめ方。ただ身長が足りなくて足が少し伸びてしまう。
織理は浮いた体を伸ばして、弦の右目に口付ける。一瞬彼は驚いたが、お返しとばかりに弦も織理の左目に唇を落とした。
――汚い自分の眼孔跡、そこに触れられるのは抵抗があったが彼なら良い。弦になら全てを見せても良い。彼はそんなことで自分を嫌わない。全てを曝け出せる人。在琉とは違う意味で彼とはきちんと距離感が取れている気がした。
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