がんばり屋の森本くん

二がんばり目～ドSコンビの同級生～

第１９話 お仕置き※3P

あの後、森本は誰にも見つからないようにトイレへと隠れ
生徒達が教室へ戻るのに紛まぎれて事ことなきを得たのだった。

そして放課後に呼び出され、虎谷こたにの自宅へと連行されていた。

「で、失敗したんだ。」

森本は話せる範囲で出来事できごとを伝えたが、もちろん二人には失敗した
理由などどうでもよく、聞く耳を持ってくれなかった。

「ごめんなさい…。」

「まぁ、俺たちは美味しい思いさせてもらうから
　いいんだけどね。」

「今度こそ逃がさねえぞ。」

「うぅ…。
　というか、なんで虎谷くんの家…？」

「あー、ラブホは男三人だと入れてくれないだろうし
　消去法？」

「それって…。」

呼び出されたのは二人に結果を伝える前のことだ。
望月の台詞はまるで最初からそれが分かっていたかのようだった。
職員室でのこともあり不信感が募つのる森本。

「そういえば、なんで俺のスマホが関口の机あそこにあったの？」

「空汰くんのスマホ、俺が拾ったから。」

疑念は確信へと繋がった。
この作戦は元々望月によって失敗するよう仕組まれていたのだ。
最後の最後までこんな思いをさせられるなんて。
悔しい。

「そんなの酷いよ！！
　望月くん、最初から…！」

「なんのこと？
　誰のスマホか言い間違えたかもしれないけど、
　失敗したのは自分のせいだろ？」

飄々ひょうひょうと言ってのける望月を前に、証拠もなしにこれ以上
問い詰めることが出来ない森本は落胆した。

「どうでもいいが約束は約束だ。」

ベッドに腰かけて聞いていた虎谷はそんなやり取りに焦れて
森本の腕を引っ張り押し倒した。



確かに約束を守れなかった。
でも、こんなの酷い。


「ひっ！い、た…。」

そんな考えが頭から消えず、しばらく自失状態だったが
虎谷に耳を噛まれ現実に引き戻された。

「ショック受けてる場合かよ。
　ずいぶん余裕じゃねえか。」

「ちが、…ん！は、んぁっ」

反論など許さないと言わんばかりに唇を塞がれた。
あの時のような、激しいキスだ。

「…少しの間ですごくエッチな体になったね。」

キスに気をとられているといつの間にか前がはだけ、それを見た望月が言った。
本来森本の体は健康的そのものであったが、所々事後が伺える痕のせいで
そのアンバランスさが官能的な印象に変えていてる。

「ゃっ！ん、ふぁっ…んん！」

望月の言葉はいつも的確に言われたくないところを突いてきた。
羞恥心で隠したくなるが両脇の二人がそれをさせない。

「はぁっ、ひ！ぁあっ、ん、っう、あ！」

口が離されたと思えば首筋を噛まれ、痛みの声を上げる暇もなく望月に
乳首をきゅっと摘ままれ森本は喘いだ。

反して虎谷が爪で何度も乳首の先を引っ掻き、森本の腰が跳ねる。

「やっぁ、あぅ！そんな、された、ら、ぁっ！」

頭がヘンになる、という台詞まで続かなかった。
実際両方から違う刺激を受けていたせいで痛みは快感だと
体が錯覚を起こしてしまっていた。

「だらしない顔。
　そんなに乳首気持ち良いんだ？
　女の子みたいだね。」

森本の顔は涙と唾液にまみれ、それでも我慢しようとする表情に望月は興奮する。

ぐちッ

「っふぁあ！」

甘い痺れに酔っていると無遠慮に自身を掴まれ一際大きい声が出た。
とろとろに先走りが溢れているため強く扱かれても痛みはなかった。

むしろ、気持ちがいい。

「濡れすぎだろ…。」

「あ！あっ、だってこんなぁ、んっひぅ！」

半ば自暴自棄なこともあり、森本は簡単に快楽へ堕ちていった。