異世界ハプニング。蛇と鬼と猫とエルフと超人と~

金弓 矢

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第十一話  激戦 ②

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 ジンは後方に飛ばされた虎獣人ランドルと、そこに駆け付けた蛇種族レンカを確認し、前方の魔人と対峙しているガントを見る。
 
 ガントの放つ攻撃魔法は、どれもすり抜けるように当たることはなく、それでも魔人から攻撃を仕掛けてくることはなかった。

 迅はその間にいるエルフクリスとエルフマーナに向かいながら感じていた。マーナは戦況を、広い視野で見ているようだと。

「クリスさん、先程の『三楔結鋲サンケツ』で捕えられるはずです。無理なら五条仕掛けます。その時合図ください」

 マーナがクリスに話しかけた一瞬、視野から魔人は消えたようで見失っているようだった。迅とガントは、マーナの後方に回りこむ魔人をみて、今にも叫ぼうとしていた。

「くっ」

 マーナは咄嗟の判断で、後ろを向きながら弓を構え飛び退く。迅がマーナの側にたどり着き、雑木林を背にした、眼前の魔人を見る。

 それは今にも背後から禍々しい黒い魔力を帯びた手刀が、マーナの体を貫く寸前だった。

「ほほう。ほうほう。おしいおしい。ふふふっ。あなたが司令塔のようでしたのでねぇ」

 魔人がそんな言葉を発してる間にも、マーナからは連続して矢は放たれている。だが、すり抜けるように矢は飛び抜けて行くのみ。

「素晴らしい。その威力と精密さは当たれば私とて危ないですかな。当たれば。ですがね。ほっほっ」


 マーナが詠唱を始める。

「今度はなんですかな。あの小さい生き物らを守ってると同じ精霊魔法ですかな。無駄ですよ。あれも奴らの餌にはちょうどいいですねぇ」
「オラーっ」

 突発的に迅が踏み込み、魔人に斬撃を繰り出すも、いとも容易くそれを避けられる。
 


「おやおや、あなたでしたか。人族の。あなたは最後に取っておくつもりでしたがねぇ。それはそうと、少しおしゃべりしませんか? 私の斬を躱すあなたといい、蛇女といい。欲しいですねぇ……私の配下になりませんかねぇ」

 何を言いだすんだこのジジイ! 今殺そうとしてたろうが。


 マーナが、普通に矢を放っても当たらないことを察したのか、矢を射るのを止め話す。

「なんの冗談でしょう。あなたの目的は一体なんですか? 」


 今話し込んでる場合なのか。と迅は周りの戦況を見渡す。
 レンカとランドルが先程からの魔獣と対峙している。
 ガントが、そちらは任せたとばかりに、クリスの方へ向かって共闘していた。

 
 魔人が話を続け出す。


「ただの余興だったんですがね。まさか。と思いましたよ。ブラックザクローマが倒されるなんてね。それも軍隊ならいざしらず、わけのわからない旅のものにね。……調べましたよ。エルフのあなた。蛇女。有名人だったのですねぇ。しかし、いくらお二人が強いとはいえ、ブラックザクローマを倒せるものか不思議に思いましてねぇ」

「ちょっと待ちなさい。あなたがブラックを使役したのですか? 」

「いえいえ、正確には違いますねぇ。さすがにザクローマを使役するほどの力は私にはありません。解き放っただけですよ。あとは放っておいても蹂躙しまくりますからなぁ。おっと。話がそれましたかな。それで、あなたを見つけたんですよお。人族。

 これには私も驚きました。無力な人。欲にかられて生きてる無能な生き物が鍵をにぎっているのか。とね。それで試しました。……わからないんですねぇ。あなた。カヤクも魔力もない。

 それであなたに問います。あなた。エボーなのですか? エボーは私どもも良く把握していないのですよ。しかしですねぇ。エボーにそんな力があるとわかれば話はちがいます。抹殺か、隷族か、どちらかですね。それでどうなんです。あなた」

「ふざけんな。ジジイ。俺はエボーじゃねぇし、だとしてもお前らウジ虫の仲間になるわけねーだろーが! 」

「違いますねぇ。仲間ではなく奴隷ですよ。ほっほっほう」


「一つ答えなさい。これはあなたの独断ですか? それとも……」

「答える必要はありませんが、私の単独によるものに決まっているでしょう? こんな超戦力があるならば、私の独り占めにするに……それに魔王様は干渉するなとうるさいのでねぇ……」

「とにかくあの魔獣つれて帰ってください。でないと許しません」

「ほっほっほうっ。勝つ気でいらっしゃる」

「いやだめだマーナさん。こいつはここで殺す」

「迅さん……」

「いやいや、意外と好戦的でしたか」

「お前のようなやつを知ってる。喰わせもんのタヌキヤローが。それにさっき言ってた言葉は許せねぇ」


「言葉? ……ははぁ。あの小さき物らを肉団子にする話でしたかな」

「こっ。野郎っ! 」

 迅が剣を魔人に向かって斬り込む。魔人は視線をマーナから外さずそれを避ける。

「ほほっ。出来ればあなたには、観客者になってもらいたいんですがねぇ」

 その間にも迅は執拗に攻撃を続ける。だが、迅の得たいの知れない力を警戒しているのか、避けるのみで攻撃は仕掛けてこない。

「迅さん、下がって」

 迅が下がると同時に、魔人に魔力を帯びた矢が向かう。だが、やはりすり抜けるように当たることはなく後方に

「無駄ですよ。そろそろ飽きましたね。あなた達には興味が失せました。二人を除いてね。いるんでしょ。あそこにエボーが。くっくっ。ですからそこの人族と、エボー以外は死になさい」

 突然膨張するような圧迫感がして魔人の周りに黒い靄が立ちのぼる。迅とマーナが一歩退き、マーナが上空に三本の矢を束ねて放つ。


「ほほっ、見ていましたよ」

 と上空の矢を落とすように、魔人が空に黒い魔力を放つ。

 マーナからは三本の矢を放った後、続けざまに魔人に向けて二本の矢が放たれていた。
 上空の矢を取り払うのに、不意をつかれたのか、顔を引き攣らせ魔人の声が粗がる。

「無駄だといってるだろうが」

 と上空の矢を魔力で弾き飛ばし、向かってくる矢を黒い魔力を帯びた剣で捌こうとする。が、魔人手前で二本の矢同士が接触し、斜め後ろに弾けとぶ。

「あっはははあっ。業師、技に溺れるとでもいいましょうかね。傑作です。ほほっ」

 笑い声を上げながら、魔人の放つ黒い魔弾が連続してマーナに直撃、咄嗟に弓で受けるが、弓もろともはじけ飛ばされる。

「マーナさん! 」

 迅がマーナに目を向けると、飛ばされ倒されたマーナは矢を手に持ち立ち上がろうとしている。迅は何とか魔人を捕えようとするが小刻みに避けられていた。

「迅さん、下がってください」

 迅が振り向くと、よろめきながらも歩き出していたマーナがいた。手には最後の矢か。今にも燃えんばかりに赤い光を放っている。
 そして迅の横まで来ると歩みを止め、その矢を地面に突き刺す。

 そのとたんに魔人の後方回りからいくつもの線状の魔力の光が赤い矢に向かい。集束する。魔人から思わず、という感じで声が出る。

「なんですか、これはっ! 」

 魔人は、背後から突然全身に絡みつく魔力糸に、驚きともに、思うように動けない体に慌てふためく。

 魔人の後ろには、先程から放っていた矢が、後方の木に刺さっており、そこから魔力の線を放っていた。最後の二本の矢で、蜘蛛の巣状に展開する光る五角形が完成されていた。

 その蜘蛛の巣は、スライドするように赤い矢に向かい、おのずと間にいた魔人に絡みついていた。


 マーナがおもむろに話しだす。

「あなたは先程から、転移魔法を細かく刻んで繰り出し攻撃を避けていました。その間隔と範囲をある程度予測できましたので範囲全部丸ごと・・・・絡めさせてもらいました」

 木に刺さっている矢は、今にも糸の張力が千切れるかのように、震えだしていた。

「死になさい。『五条の集 海淵ゴーエン』」

 そう告げると、ピンが抜け、弾け飛ぶように、五本の矢が全て後方から身動きのとれない魔人に注がれ、『ドドドッ』っと鈍い音を立て全身を突き刺した。

『ゴブっ』魔人は口から垂れ流すように血を吐きだす。すでに余裕など感じられない顔は、筋肉が下げ落ちたかのように歪み、呟く。

「……やられましたかねぇ。ですがね……まだ倒れるわけにはいきませんねぇ……うがあああっ……! 」

 最期のあがきか、魔人の全身から黒い靄の帯状のようなものがでて、瞬く間にマーナを包み、魔人の方へ引き寄せる。

 勢い任せて寄せられて来るマーナを、正面から黒い剣を両断に斬り伏せるよう振り下ろす。動きを封じられ、ただ振り下ろされる剣に引き寄せられたマーナ。

 『みんな……』マーナは祈るとともに覚悟した。

 『バズンッ』という、いくつもの肉骨を断ちきる鈍い音が響く。



 マーナの前には迅がいた。
 その刹那の出来事に感情が交錯する。

「迅さん! いやあぁ! 」

 マーナは目の前で迅が両断されたかのように叫ぶ。



 直後、虫が鳴くような声が聞こえる。

「なんで……か。あなた……いった……」

 その言葉を最後に魔人は、頭頂部中心から両脇に別れ、崩れ落ちた。

「間に合ったか。ふぅー」



 そう。これが迅の奥の手。守る人のために繰り出せないなら、繰り出す場に身を投げ出し能力発動させればいいという。
 なんとも究極の選択のような戦法だ。

 ただ、この奥の手にもいくつか懸念材料があるため、それはこれから実践をつんで覚えることにする。

 まずはマーナさんが無事でよかった。とつくづく思う。

 後ろを振り向き、複雑な表情のマーナを抱き寄せ。呟く。

「よかった」

 マーナは信じられないような顔をしていたが、すぐ安堵の表情に変わっていった。

「もう。迅さんったら……」



 戦いは続いている。

 だが、ほぼ同時に終わりを告げるころだった。

 迅が見た時は丁度、レンカとランドルの連携で、スズメバチ魔獣の片羽を斬り落としたレンカ。
 揚力を失ったスズメバチ魔獣が、けたたましい音を立てながら地面で回り続けているのをランドルが顎下からカウンターで斬り飛ばし、レンカが上空から背中に地面に向けて串刺しにして絶命させていた。

 一方、クリス、ガントもどんな手を使ったかはしらないが、もう一体をギリギリまで引き付け、衝突直前にカマンディスぺラドに使った合わせ技、超高速矢が口から臀部まで貫通し、そのままの勢いで不時着するかのように地面に突込みながら絶命した。

 終わったか。

「マーナさん。みんな勝ちましたよ。チビッコ達のとこいきましょ。まずは」
「はい。迅さん。力抜けちゃって、おんぶしてください……」
「はいっ? まぁいいか。どうぞ」

「レンカさーん、センパーイ。こっちも終わりましたぁ!」
「おう、ジンやったかぁ。ハッハッハッ」
「迅さーん、あたしもがんばったのよおー。ってマー姉、また抜け駆けしてー」
「ははっ」


 チビッコ達のそばにいくと、三人は、ずっと戦いを見ていたのか、結界の膜に両手と顔をペッタリとつけ、こちらを睨んでいる。膜が破けるんじゃないかってくらいに。それが可笑しくて、笑っちゃあいけないんだけど……笑えるのも勝ったからこそなんだよな……

 マーナがチビッコ達の結界を解く。
 目にいっぱい涙を溜め、唇を一文字にキュッと結んでいた三人は、マーナとそばにいた迅に抱きついてきた。

 何も言葉にはせず、ただ強く抱きついてきて、ただ強く抱き締めた。


  ◇


 トリプルバーンズと迅らは旅館で、祝勝会を始める。

「はい。それでは私マーナが乾杯の音頭をとらせていただきます。今日はみなさん、ほんとにお疲れさまでした! 激戦でしたが、みなさん、大事に至ることがなく、そして私も危うく真っ二つにされかけたのを、私の迅さんが身を呈して助けてくれて……ほんとに迅さんありがとう……」
「マー姉話それてるー! 」
「「ハハハっ!! 」」
「はい。それでは皆さんの、今後の活躍と今日の勝利を祝って。カンパーイ! 」
「「カンパーイ! 」」
「「かんぺーっ! 」」


 宴もたけなわ。


「だからあたしは迅さんのそばにいくのっ! 」
「姉御ーっ。惚れたぜ! 」
「うるさい。虎公! マー姉また……あら、チビッコちゃん達も、食べてるー?! 」

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