3 / 19
サイショノセカイ・1章 森林平原国家コルニー
1章3話 エルヴィスくんの家へ
しおりを挟む
夕方が近くなり、地平線近くに夕日が見えている。
僕たちは、数分ほど歩きエルヴィス君の家に到着した、開拓中の村にしてはなかなかいい家だ。
「ようこそ我が家へ!さあさあアルさんどうぞ中に入ってください」
そういってエルヴィス君がドアを開けると、質素だが決して安くないであろう内装が目に入ってきた、開拓中の村の貴族の家としては十分だろう。
……使用人や執事がいないことを除けば。
「では、アルさんご飯を作るので少々お待ちください」
そういってエルヴィス君はご飯を作る準備を……え、まって、貴族の、しかも家主であろう人が調理するの⁉︎
こういうのって雇った料理人にやらせるもんじゃないの⁉︎
「待って、普段からエルヴィス君が調理してるの?」
「ええ、父が使用人を一切つけなかったのでやるしかないんですよ。料理の腕はまだまだつたないですが精一杯頑張りますね」
いやいや、さすがに泊まらせてもらうのにご飯まで作ってもらうなんて申しわけない!
「エルヴィス君実は僕、料理できるんだ。ここは客人である僕に任せてくれないかな?」
「ええ⁉︎ いいんですか? 正直まだ慣れていないんでそんな僕が作った料理をお出しするのは正直嫌だったんですが……」
謙虚だな~。
心配しなくてもそのうちうまくなるよ。
「よし! じゃあ、決まりだね。作るから、エルヴィス君は座って待ってて」
「はいそこに食材が入っているので自由に使ってください」
えーっと、これは冷蔵庫か?
……なるほど、中に魔力の結晶である魔石を入れることで中を冷やせるようになっているのか。
それにこっちは魔石を使ったコンロか、まあ焼くのは自分のやり方でやるとして、問題は冷蔵庫の中身だな。
……ふむふむ、でっかい肉に畑でとれたであろう野菜にパンにしそみたいな香草か。
うん、じゃあ今日はシンプルにステーキサンドと野菜スープにしよう。
じゃあまずはプラズマブレードで材料を切って……肉は球状のプラズマシールドを発熱させた中で均一に焼いてさらに香草をプラスして臭みを消す!
「よし、できたよエルヴィス君! ステーキサンドと野菜スープだ。ささ、食べて食べて!」
そういって料理をエルヴィス君の前に置いた。
我ながらおいしそうだ。
「わー! おいしそう……、では、いただきまーす」
そういってエルヴィス君は僕と一緒に料理を食べ始めた。
(……少しがっつきすぎじゃないか? それに、そろそろ感想の一つや二つほしいな~なんて……)
(大丈夫ですよマスター。マスターの料理の腕は一級品なんですから。それにあんなに食べているんです、まずかったらあんなに食べませんよ)
そして、そんな僕の不安をよそにエルヴィス君は僕の作った料理の感想を言ってくれた。
「すごいおいしかったです! このステーキサンドは肉が均一に焼けていて肉汁もたっぷりある。それに、この野菜スープも野菜が柔らかいし野菜のうまみが出てきたスープもおいしい。こんなおいしい料理を作れるなんてアルさん凄いです!!」
よかった。どうやら満足してもらえたようだ。
そして食器の片付けも終わり僕はエルヴィス君にこの大陸のことを教えてもらうことになった。
「まず、ここは大陸の中央付近にあるアードリアン大樹海開拓村、通称アードリアン村です。そして、この村は樹海の南にある平原森林国家コルニーに属しています。他に四つの国がありますよ」
へー、この大陸には五つの国があるのか。どの国も特色があるのかな?
「そしてこの大陸の主要な硬貨は石貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨、ミスリル貨、オリハルコン貨ですね。各硬貨十枚で一つ上の硬貨一枚の価値を持ちます。まあ、一般の人が見るのはよくてミスリル貨までですね。ちなみに銅貨以上の硬貨はメッキです」
オリハルコン貨か、いつか見てみよーっと。
「あと、硬貨の流通は教会が担っています。教会は聖魔法が使える人が多いですが空間魔法が使える人も多いです。各地の教会には空間魔法使いが常駐していて硬貨を転移させて輸送することで硬貨の価値が変わらないようにしています」
何そのトンデモ教会……めちゃくちゃ政治的に重要じゃん……。
「そして、この大陸の人類の人種ですが、人族とドワーフ族、エルフ族に獣人族、そして数の少ない鬼族などの人種がいますね。これらをまとめて人間もしくは人類と言います」
へー、結構たくさんの種族がいるんだね。
「この村にはありませんが町にはたいていの場合鐘があります。朝の鐘と朝中の鐘、昼の鐘に夕の鐘、そして夜の鐘があります」
そうしてこの世界の情報を色々学んだ。
エルヴィス君から教わっているうちに夜も更け、そろそろ寝る時間となった。
「ではアルさんは、この部屋を使ってください」
そういって案内されたのは六畳ほどの部屋だ、よく清掃されていてとても清潔な部屋だ。
「ありがとね、エルヴィス君。今日は疲れたでしょ? ゆっくり休んでね。おやすみ~」
「はい、おやすみなさいアルさん」
それから、エルヴィス君や村のみんなが寝静まったころ……。
「マスター、この世界はどうですか?」
「とても面白そうだよ! 僕が想像する異世界って感じ! ……よし、じゃあ明日に備えて寝るか。おやすみ、アイザ」
「おやすみなさい、マスター」
僕たちは、数分ほど歩きエルヴィス君の家に到着した、開拓中の村にしてはなかなかいい家だ。
「ようこそ我が家へ!さあさあアルさんどうぞ中に入ってください」
そういってエルヴィス君がドアを開けると、質素だが決して安くないであろう内装が目に入ってきた、開拓中の村の貴族の家としては十分だろう。
……使用人や執事がいないことを除けば。
「では、アルさんご飯を作るので少々お待ちください」
そういってエルヴィス君はご飯を作る準備を……え、まって、貴族の、しかも家主であろう人が調理するの⁉︎
こういうのって雇った料理人にやらせるもんじゃないの⁉︎
「待って、普段からエルヴィス君が調理してるの?」
「ええ、父が使用人を一切つけなかったのでやるしかないんですよ。料理の腕はまだまだつたないですが精一杯頑張りますね」
いやいや、さすがに泊まらせてもらうのにご飯まで作ってもらうなんて申しわけない!
「エルヴィス君実は僕、料理できるんだ。ここは客人である僕に任せてくれないかな?」
「ええ⁉︎ いいんですか? 正直まだ慣れていないんでそんな僕が作った料理をお出しするのは正直嫌だったんですが……」
謙虚だな~。
心配しなくてもそのうちうまくなるよ。
「よし! じゃあ、決まりだね。作るから、エルヴィス君は座って待ってて」
「はいそこに食材が入っているので自由に使ってください」
えーっと、これは冷蔵庫か?
……なるほど、中に魔力の結晶である魔石を入れることで中を冷やせるようになっているのか。
それにこっちは魔石を使ったコンロか、まあ焼くのは自分のやり方でやるとして、問題は冷蔵庫の中身だな。
……ふむふむ、でっかい肉に畑でとれたであろう野菜にパンにしそみたいな香草か。
うん、じゃあ今日はシンプルにステーキサンドと野菜スープにしよう。
じゃあまずはプラズマブレードで材料を切って……肉は球状のプラズマシールドを発熱させた中で均一に焼いてさらに香草をプラスして臭みを消す!
「よし、できたよエルヴィス君! ステーキサンドと野菜スープだ。ささ、食べて食べて!」
そういって料理をエルヴィス君の前に置いた。
我ながらおいしそうだ。
「わー! おいしそう……、では、いただきまーす」
そういってエルヴィス君は僕と一緒に料理を食べ始めた。
(……少しがっつきすぎじゃないか? それに、そろそろ感想の一つや二つほしいな~なんて……)
(大丈夫ですよマスター。マスターの料理の腕は一級品なんですから。それにあんなに食べているんです、まずかったらあんなに食べませんよ)
そして、そんな僕の不安をよそにエルヴィス君は僕の作った料理の感想を言ってくれた。
「すごいおいしかったです! このステーキサンドは肉が均一に焼けていて肉汁もたっぷりある。それに、この野菜スープも野菜が柔らかいし野菜のうまみが出てきたスープもおいしい。こんなおいしい料理を作れるなんてアルさん凄いです!!」
よかった。どうやら満足してもらえたようだ。
そして食器の片付けも終わり僕はエルヴィス君にこの大陸のことを教えてもらうことになった。
「まず、ここは大陸の中央付近にあるアードリアン大樹海開拓村、通称アードリアン村です。そして、この村は樹海の南にある平原森林国家コルニーに属しています。他に四つの国がありますよ」
へー、この大陸には五つの国があるのか。どの国も特色があるのかな?
「そしてこの大陸の主要な硬貨は石貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨、ミスリル貨、オリハルコン貨ですね。各硬貨十枚で一つ上の硬貨一枚の価値を持ちます。まあ、一般の人が見るのはよくてミスリル貨までですね。ちなみに銅貨以上の硬貨はメッキです」
オリハルコン貨か、いつか見てみよーっと。
「あと、硬貨の流通は教会が担っています。教会は聖魔法が使える人が多いですが空間魔法が使える人も多いです。各地の教会には空間魔法使いが常駐していて硬貨を転移させて輸送することで硬貨の価値が変わらないようにしています」
何そのトンデモ教会……めちゃくちゃ政治的に重要じゃん……。
「そして、この大陸の人類の人種ですが、人族とドワーフ族、エルフ族に獣人族、そして数の少ない鬼族などの人種がいますね。これらをまとめて人間もしくは人類と言います」
へー、結構たくさんの種族がいるんだね。
「この村にはありませんが町にはたいていの場合鐘があります。朝の鐘と朝中の鐘、昼の鐘に夕の鐘、そして夜の鐘があります」
そうしてこの世界の情報を色々学んだ。
エルヴィス君から教わっているうちに夜も更け、そろそろ寝る時間となった。
「ではアルさんは、この部屋を使ってください」
そういって案内されたのは六畳ほどの部屋だ、よく清掃されていてとても清潔な部屋だ。
「ありがとね、エルヴィス君。今日は疲れたでしょ? ゆっくり休んでね。おやすみ~」
「はい、おやすみなさいアルさん」
それから、エルヴィス君や村のみんなが寝静まったころ……。
「マスター、この世界はどうですか?」
「とても面白そうだよ! 僕が想像する異世界って感じ! ……よし、じゃあ明日に備えて寝るか。おやすみ、アイザ」
「おやすみなさい、マスター」
0
あなたにおすすめの小説
借金5億で異世界転移、よりによって金本位制の世界だった
夜明け一葉
ファンタジー
32歳の個人トレーダー・佐藤慧は、5年間の雪辱を賭けたトレードで5億円の借金を抱え、意識を失った。目覚めると、そこは剣と魔法が存在する見知らぬ世界だった。常識が通じない異世界で、金貨を見るだけで嘔吐する「金アレルギー」を抱えながら、若き冒険者リナと出会い、生き延びる術を探し始める。諦めることだけができなかった男が、新たな世界で再び立ち上がる異世界サバイバル譚。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話
ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。
異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。
「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」
異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
元勇者は魔力無限の闇属性使い ~世界の中心に理想郷を作り上げて無双します~
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
魔王を倒した(和解)した元勇者・ユメは、平和になった異世界を満喫していた。しかしある日、風の帝王に呼び出されるといきなり『追放』を言い渡された。絶望したユメは、魔法使い、聖女、超初心者の仲間と共に、理想郷を作ることを決意。
帝国に負けない【防衛値】を極めることにした。
信頼できる仲間と共に守備を固めていれば、どんなモンスターに襲われてもビクともしないほどに国は盤石となった。
そうしてある日、今度は魔神が復活。各地で暴れまわり、その魔の手は帝国にも襲い掛かった。すると、帝王から帝国防衛に戻れと言われた。だが、もう遅い。
すでに理想郷を築き上げたユメは、自分の国を守ることだけに全力を尽くしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる