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封筒
封筒24
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「電車も混んでると思うけど渋滞に比べたら早く帰れるかと思うから、ごめんね」
「大丈夫です、ナオさんこそ私を見送って帰ったら遅くなりますね」
「気にしない気にしない。明日休みだしね」
「よかった。ありがとうございます」
信号を待つ間、携帯電話をチェックしようと鞄から取り出すと着信履歴が残っていた。
21:38 莉奈ちゃん ーーー
数分前の着信履歴、また遥人君と何かあったのかもしれない。
「電話?」
私が携帯を見て考え込んでいるのを見てナオさんは聞いた。
「友達から着信があったんですけど、後で掛けるから大丈夫です」
鞄に戻すと携帯電話が震え出した。莉奈ちゃんからだ。
「すみません、掛かってきたみたいなのでちょっと出ます」
「うん」
信号が青に変わった。歩き出しながら通話ボタンを押した。
「もしもし」
「今どこにいるんですか!?」
莉奈ちゃんは興奮した声で訊いた。花火、と言いかけたところで被せてきた。
「迎えに来て欲しいんです!」
「え、どこに?」
「駅!!!」
「駅ってどこの、何かあったの?」
「いるんです!」
「何が?」
「タッ、タケルさんがいるんです!!!」
「・・・」
立ち止まった私をナオさんが気にかけるように見た。
「どこにいるの?」
「駅、駅!!」
「落ち着いてよ!どこの駅!?」
「粉波駅です~!」
今私達が向かっている駅だ。
「急いで行くから、ちょっと待ってて!」
電話を切りナオさんに駅で友達が待っていると伝えた。またメールするねと言ってナオさんは笑顔で手を振ってくれた。
駅について莉奈ちゃんに電話を掛けた。
「着いたよ、どのへん?」
『花時計です!』
目をやると莉奈ちゃんが浴衣姿で手を振っていた。遥人君もいる。そして隣にはあの“タケル”がいる。駆け寄ってみるとタケルは手ぶらで出会った時と同じ服を着ていた。
「どうして彼、ここにいるの?」
「いや、マジでびっくりでしたよ~!!」
遥人君が目を輝かせて言う。
「遥人と花火見に行ってて駅に着いたらタケルさんがここに座ってたんです!」
莉奈ちゃんは花時計の淵を指した。
「今からどこに行くの?」
タケルに尋ねた。
「タケルさん、逃げて来たらしいです」
「逃げて来た?」
「はい。それだけ聞いて、詳しい事は分からないです。俺も莉奈も帰らないといけないんすけど、どうしたらいいかわからなくてとにかく夕夏さんに電話しようってなったんすよ。電話出てもらってよかった~」
「でも、私もどうしたらいいかわからないんだけど」
タケルを見ると心底困った顔をしている。
「夕夏さん!」
莉奈ちゃんと遥人君は2人して私に頭を下げた、そして揃って不可解な発言をした。
「泊めてあげて下さい!!」
「大丈夫です、ナオさんこそ私を見送って帰ったら遅くなりますね」
「気にしない気にしない。明日休みだしね」
「よかった。ありがとうございます」
信号を待つ間、携帯電話をチェックしようと鞄から取り出すと着信履歴が残っていた。
21:38 莉奈ちゃん ーーー
数分前の着信履歴、また遥人君と何かあったのかもしれない。
「電話?」
私が携帯を見て考え込んでいるのを見てナオさんは聞いた。
「友達から着信があったんですけど、後で掛けるから大丈夫です」
鞄に戻すと携帯電話が震え出した。莉奈ちゃんからだ。
「すみません、掛かってきたみたいなのでちょっと出ます」
「うん」
信号が青に変わった。歩き出しながら通話ボタンを押した。
「もしもし」
「今どこにいるんですか!?」
莉奈ちゃんは興奮した声で訊いた。花火、と言いかけたところで被せてきた。
「迎えに来て欲しいんです!」
「え、どこに?」
「駅!!!」
「駅ってどこの、何かあったの?」
「いるんです!」
「何が?」
「タッ、タケルさんがいるんです!!!」
「・・・」
立ち止まった私をナオさんが気にかけるように見た。
「どこにいるの?」
「駅、駅!!」
「落ち着いてよ!どこの駅!?」
「粉波駅です~!」
今私達が向かっている駅だ。
「急いで行くから、ちょっと待ってて!」
電話を切りナオさんに駅で友達が待っていると伝えた。またメールするねと言ってナオさんは笑顔で手を振ってくれた。
駅について莉奈ちゃんに電話を掛けた。
「着いたよ、どのへん?」
『花時計です!』
目をやると莉奈ちゃんが浴衣姿で手を振っていた。遥人君もいる。そして隣にはあの“タケル”がいる。駆け寄ってみるとタケルは手ぶらで出会った時と同じ服を着ていた。
「どうして彼、ここにいるの?」
「いや、マジでびっくりでしたよ~!!」
遥人君が目を輝かせて言う。
「遥人と花火見に行ってて駅に着いたらタケルさんがここに座ってたんです!」
莉奈ちゃんは花時計の淵を指した。
「今からどこに行くの?」
タケルに尋ねた。
「タケルさん、逃げて来たらしいです」
「逃げて来た?」
「はい。それだけ聞いて、詳しい事は分からないです。俺も莉奈も帰らないといけないんすけど、どうしたらいいかわからなくてとにかく夕夏さんに電話しようってなったんすよ。電話出てもらってよかった~」
「でも、私もどうしたらいいかわからないんだけど」
タケルを見ると心底困った顔をしている。
「夕夏さん!」
莉奈ちゃんと遥人君は2人して私に頭を下げた、そして揃って不可解な発言をした。
「泊めてあげて下さい!!」
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