10 / 54
志貴、腐りました
その8、食堂到着
しおりを挟む
一階にある渡り廊下を通り食堂に向かう途中、真緒に今後食堂を利用するか部屋で自炊をするか聞かれた。なんでも生徒の中にはスポーツ推薦や奨学生で入学している生徒がいて、スポーツ推薦の生徒は学費と寮費と食費が免除になっているが、奨学生は授業料と寮費だけ。食堂を利用しようにも3食食堂だとかなりの金額になるからと自炊する生徒が多いんだとか。
お高い学校ですもんね、そりゃ食堂のメニューもお高いんでしょうな。現金でメニューのチケットを購入している生徒の殆どが奨学生だと教えてくれた。そして編入生はほぼ奨学生らしい。
「志貴は奨学生じゃないのか?」
「違うよ。家族に高校から入るように言われただけ。獣を返り討ちできるように空手を習わされたよ」
「獣?……そうか。本棚以外用意してないようだったから節約してるのかと思ってたけど、着てるのブランド物だもんな」
真緒は志貴の獣発言に何かを察しスルーしたよ!
「自分じゃ殆ど買わないけどな。家族が勝手に買ってくるんだよね。もう着せ替え人形だよ」
「ふむ。スタイルが良いから着せたいんだろ。気持ちはわからなくはないな」
「分からなくっていいって~」
食堂に近くなるにつれて夕飯時なので生徒が多くなってくる。それにしたがい物凄く見られている気がする。
いや?気がするじゃなく見られている。隣のイケメンを見て赤くなっている生徒もいる(もっとそーゆーのチョウダイ!)が、俺をがっつり見ている。小さな声で「市川様!」「隣の人誰⁉」って聞こえてくる。
はい、真原志貴くんですよー。みんな宜しくねー。にっこり笑ってやれば真っ赤になる生徒と黄色い悲鳴が。
うんうん美人だもんね俺。顔が良い自覚あるからねー。使えるモノは使う、ここテストに出るよ~。
それにしても真緒を見てキャッキャ言ってる生徒(もちろん男)が多いって事はきゃつは有名人なのか?
「な……なんだ?」
「もしかして真緒って有名人?」
「……中等部で生徒会長やってたからだろ」
「ふーん」
赤くした顔から渋面に変えたトコを見ると色んな生徒に迫られて辟易してるってトコか?こんだけイケメンなら群がられたんだろうな。男子校だから男しかいないけどな!
高等部専用の食堂は清潔感があり広々としていた。二階にも食べる場所はあるが、1年生は基本一階を利用するらしい。
「凄い、和洋中定食の他に麺類や一品料理まで……レストラン並じゃん!」
「デザートもあるぞ」
「ホントだっと、、、」
「気をつけろ」
掲げられているメニュー表を見ていたらぶつかられたらしく、真緒がよろけた俺の腰に腕を回し引き寄せる。
……残念、周りはきゃあきゃあ言っているけど、やっぱり自分にされてもときめかない!
「どれにする?」
「んー麻婆豆腐定食にする」
俺のお口は中華な気分!券売機の隅にあるキクラゲ定食と大盛りの隣にあるおっさん盛りのボタンが気になるけどな。
「う・ま~~~」
麻婆豆腐美味っ!辛味が足りなかったのでテーブルに置いてある一味唐辛子をガンガンに振り入れたけどひき肉多め崩れていない豆腐に感動!
うちの母は何故か中華だけ上手く作れないんだよなー。麻婆豆腐なんて豆腐は跡形も無くなっているし、素を使っても味がヤバい。ある意味素質があるんだろうな、ダメな意味で。
だから母と中華の相性が悪すぎて食べたい時は外食か姉や俺が作ってる。
「そんなに麻婆豆腐が好きなのか?」
「それなり?一番好きなのはきなこのおはぎ!」
「食事じゃねぇし」
「むうー」
ぷぅっと頬を膨らませて抗議するも「冷めるぞ」とスルーされてしまった。それもそうかと食事を再開、定食に付いているサラダとデザートのゼリーもしっかり完食。こんな美味しいの毎回食べてたら太りそうだな。
「ねえ君、」
「んえ?」
満足満足と食後にお茶(セルフだけど無料なんだって!)を飲んでいると、ふわふわした茶髪に大きな瞳の小柄な生徒が横の椅子に座り話しかけてきた。
やだ、きゅるるん男子(受希望)キターーーーー!!
お高い学校ですもんね、そりゃ食堂のメニューもお高いんでしょうな。現金でメニューのチケットを購入している生徒の殆どが奨学生だと教えてくれた。そして編入生はほぼ奨学生らしい。
「志貴は奨学生じゃないのか?」
「違うよ。家族に高校から入るように言われただけ。獣を返り討ちできるように空手を習わされたよ」
「獣?……そうか。本棚以外用意してないようだったから節約してるのかと思ってたけど、着てるのブランド物だもんな」
真緒は志貴の獣発言に何かを察しスルーしたよ!
「自分じゃ殆ど買わないけどな。家族が勝手に買ってくるんだよね。もう着せ替え人形だよ」
「ふむ。スタイルが良いから着せたいんだろ。気持ちはわからなくはないな」
「分からなくっていいって~」
食堂に近くなるにつれて夕飯時なので生徒が多くなってくる。それにしたがい物凄く見られている気がする。
いや?気がするじゃなく見られている。隣のイケメンを見て赤くなっている生徒もいる(もっとそーゆーのチョウダイ!)が、俺をがっつり見ている。小さな声で「市川様!」「隣の人誰⁉」って聞こえてくる。
はい、真原志貴くんですよー。みんな宜しくねー。にっこり笑ってやれば真っ赤になる生徒と黄色い悲鳴が。
うんうん美人だもんね俺。顔が良い自覚あるからねー。使えるモノは使う、ここテストに出るよ~。
それにしても真緒を見てキャッキャ言ってる生徒(もちろん男)が多いって事はきゃつは有名人なのか?
「な……なんだ?」
「もしかして真緒って有名人?」
「……中等部で生徒会長やってたからだろ」
「ふーん」
赤くした顔から渋面に変えたトコを見ると色んな生徒に迫られて辟易してるってトコか?こんだけイケメンなら群がられたんだろうな。男子校だから男しかいないけどな!
高等部専用の食堂は清潔感があり広々としていた。二階にも食べる場所はあるが、1年生は基本一階を利用するらしい。
「凄い、和洋中定食の他に麺類や一品料理まで……レストラン並じゃん!」
「デザートもあるぞ」
「ホントだっと、、、」
「気をつけろ」
掲げられているメニュー表を見ていたらぶつかられたらしく、真緒がよろけた俺の腰に腕を回し引き寄せる。
……残念、周りはきゃあきゃあ言っているけど、やっぱり自分にされてもときめかない!
「どれにする?」
「んー麻婆豆腐定食にする」
俺のお口は中華な気分!券売機の隅にあるキクラゲ定食と大盛りの隣にあるおっさん盛りのボタンが気になるけどな。
「う・ま~~~」
麻婆豆腐美味っ!辛味が足りなかったのでテーブルに置いてある一味唐辛子をガンガンに振り入れたけどひき肉多め崩れていない豆腐に感動!
うちの母は何故か中華だけ上手く作れないんだよなー。麻婆豆腐なんて豆腐は跡形も無くなっているし、素を使っても味がヤバい。ある意味素質があるんだろうな、ダメな意味で。
だから母と中華の相性が悪すぎて食べたい時は外食か姉や俺が作ってる。
「そんなに麻婆豆腐が好きなのか?」
「それなり?一番好きなのはきなこのおはぎ!」
「食事じゃねぇし」
「むうー」
ぷぅっと頬を膨らませて抗議するも「冷めるぞ」とスルーされてしまった。それもそうかと食事を再開、定食に付いているサラダとデザートのゼリーもしっかり完食。こんな美味しいの毎回食べてたら太りそうだな。
「ねえ君、」
「んえ?」
満足満足と食後にお茶(セルフだけど無料なんだって!)を飲んでいると、ふわふわした茶髪に大きな瞳の小柄な生徒が横の椅子に座り話しかけてきた。
やだ、きゅるるん男子(受希望)キターーーーー!!
114
あなたにおすすめの小説
寂しいを分け与えた
こじらせた処女
BL
いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。
昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。
「好きって言ったら負け!」完璧すぎる生徒会コンビの恋愛頭脳戦は今日も平行線です~恋は勝ち負けじゃないと知るまでの攻防戦
中岡 始
BL
「好きって言ったら負け」
それが、俺たちの間にある、たったひとつのルールだった。
星遥学園の顔、生徒会長・一ノ瀬結翔と副会長・神城凪。
容姿、成績、カリスマ性――すべてが完璧なふたりは、周囲から「最強ペア」と呼ばれている。
けれどその内側では、日々繰り広げられる仁義なき恋愛頭脳戦があった。
・さりげない言葉の応酬
・SNSでの匂わせ合戦
・触れそうで触れない、静かな視線の駆け引き
恋してるなんて認めたくない。
でも、相手からの“告白”を待ち続けてしまう――
そんなふたりの関係が変わったのは、修学旅行での一夜。
「俺、たぶん君に“負けてもいい”って思いかけてる」
その一言が、沈黙を揺るがし、心の距離を塗り替えていく。
勝ち負けなんかじゃない、想いのかたちにたどり着くまで。
これは、美形ふたりの駆け引きまみれなラブコメ戦線、
ついに“終戦”の火蓋が落ちるまでの物語。
腐男子ですが何か?
みーやん
BL
俺は田中玲央。何処にでもいる一般人。
ただ少し趣味が特殊で男と男がイチャコラしているのをみるのが大好きだってこと以外はね。
そんな俺は中学一年生の頃から密かに企んでいた計画がある。青藍学園。そう全寮制男子校へ入学することだ。しかし定番ながら学費がバカみたい高額だ。そこで特待生を狙うべく勉強に励んだ。
幸いにも俺にはすこぶる頭のいい姉がいたため、中学一年生からの成績は常にトップ。そのまま三年間走り切ったのだ。
そしてついに高校入試の試験。
見事特待生と首席をもぎとったのだ。
「さぁ!ここからが俺の人生の始まりだ!
って。え?
首席って…めっちゃ目立つくねぇ?!
やっちまったぁ!!」
この作品はごく普通の顔をした一般人に思えた田中玲央が実は隠れ美少年だということを知らずに腐男子を隠しながら学園生活を送る物語である。
告白ゲームの攻略対象にされたので面倒くさい奴になって嫌われることにした
雨宮里玖
BL
《あらすじ》
昼休みに乃木は、イケメン三人の話に聞き耳を立てていた。そこで「それぞれが最初にぶつかった奴を口説いて告白する。それで一番早く告白オッケーもらえた奴が勝ち」という告白ゲームをする話を聞いた。
その直後、乃木は三人のうちで一番のモテ男・早坂とぶつかってしまった。
その日の放課後から早坂は乃木にぐいぐい近づいてきて——。
早坂(18)モッテモテのイケメン帰国子女。勉強運動なんでもできる。物静か。
乃木(18)普通の高校三年生。
波田野(17)早坂の友人。
蓑島(17)早坂の友人。
石井(18)乃木の友人。
モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語
無能と呼ばれた婚約者は王を完成させる〜替え玉婚約者のはずが、強すぎる王太子に手放してもらえません〜
統子
BL
兄の身代わりとして王太子の婚約者になった伯爵家次男リュシー。
嘘の名を名乗ったはずが、冷静で誠実な王太子リオンは彼を「力の装置」としてではなく、対等な伴侶として扱おうとする。
本物になりたいと願う替え玉と、完成された王太子の静謐な王宮ロマンス。
転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが
松林 松茸
BL
私は「南 明日香」という平凡な会社員だった。
ありふれた生活と隠していたオタク趣味。それだけで満足な生活だった。
あの日までは。
気が付くと大好きだった乙女ゲーム“ときめき魔法学院”のモブキャラ「レナンジェス=ハックマン子爵家長男」に転生していた。
(無いものがある!これは…モブキャラハーレムを作らなくては!!)
その野望を実現すべく計画を練るが…アーな方向へ向かってしまう。
元日本人女性の異世界生活は如何に?
※カクヨム様、小説家になろう様で同時連載しております。
5月23日から毎日、昼12時更新します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる