真原くんはどうやらBLウォッチを失敗したようです

ネコフク

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高1、BLウォッチ始まる!

その30、騎馬戦と身体で返済

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 真緒に助けられなんとか親衛隊長のターゲットから逃れたが、その後も何かと借り物競争でご指名されゴールに連れて行かれる俺。終わる頃には選手より疲れているって何なんだよ。

「志貴くんお疲れさま。人気だったねぇ」

 スポーツドリンクを渡され労られる。タオルで扇いでくれるのは汗をかいた体には嬉しい。が、あの借り物競争の紙を書いた実行委員に物申したい。「書いてるものがピンポイントすぎではないか?」と。
 凛先輩曰く「今年目立ったものが多く書かれる」らしい。

 あー……やっぱり3日連続風紀に連行されたのはマズかったか。でもそのうち1回は雨宮のオトモだったけど。……という事は先生のカツラも目立ってたって事か?え?あれは毎年恒例?だから最後の方は長机に「カツラはこちらです」って書いて置かれてたのか。
 先生ぇ、もう色々と諦めたらいいのに。

 借り物競走が大盛況(?)で終わると障害物競走が始まる。テキパキと一周200mのトラックに障害物が置かれ、各組の選手がスターターピストルの音と同時に走りこなしていく。ネットを潜り、途中に置いてあるフラフープで10回縄跳びのように跳び、平均台を渡り最後にかき氷の一気食いをしてゴール。玉入れや借り物競走とは違い普通で安心した。さっきまであまりに俺の知っている種目と違いすぎたからこれもそうなのかと思ったけど、やっぱ普通って良いもんだ。

「よーし、頑張るから志貴くん応援してね」

 今日最後の種目である騎馬戦に出る為に凛先輩がストレッチをして待機場所に走っていく。1日目のメイン種目なんだって。……借り物競争じゃなかったんだ。

 親衛隊の子の話によると、毎年怪我人が続出する競技らしく、騎馬戦に出た選手は2日目は殆ど競技に参加しないらしい。それと怪我を負わせた生徒が報復されるのを防ぐ為、親衛隊持ちの生徒は参加不可。2日目最後にやるリレーの選手も出てはいけないらしい。

 それほど当たりが強いのかと凛先輩を心配するが、杞憂だった。

 だって凛先輩無双状態。

 全組入り乱れての騎馬戦で始まる前から混戦必至で、これなら怪我人が出るだろうと納得する。実際始まると体力や運動神経に自信がある生徒ばかり出場しているのでかけ声と共に本気でぶつかっていくので迫力がハンパない。そこでの凛先輩の強さと言ったら。
 上に乗っている凛先輩はハチマキを取ろうとする相手の腕を捌き、素早く相手のハチマキを取っていく。2人3人同時に手を出されても次々と捌きねじ伏せ取る。前に集団で囲まれても1人で全滅させたという話は大げさではなかったようだ。

 ハチマキを取られた生徒は騎馬役の生徒と一緒にはけて最後凛先輩と隅先輩の一騎討ちになった。同じ道場に通っているだけあって2人共中々ハチマキを取れずにいたが、腕のリーチの差で隅先輩に軍配が。
 固唾を飲んで見守っていたが、隅先輩がハチマキを取った瞬間どっと沸く。いやー、見応えがあった。確かにメインというべき競技だった。

「くそー、僕が隅先輩くらいあったら負けなかったのにー!」

 余程悔しかったのか手をシュパパパパッと捌く手振をしている。来年こそは~とか言ってるけど、隅先輩来年卒業してるからね?

「ても凛先輩格好良かったですよ」

「えっ、志貴くんがそう言ってくれるなら嬉しい♡」

 そうそう、隅先輩みたいに大きくならないでこのままの身長でいてほしい。可愛い凛先輩にあの背丈は似合わないしね。





 皆興奮冷めやらぬ状態で1日目は終わって寮に戻り、風呂で1日の疲れをゆっくりとった俺はゴロゴロターイムといきたい。が、しかし!

「ああ……イイよ志貴、可愛い♡ほらこっち向いて」

「あっ、真緒この態勢辛ぃ」

「だめだ、足を伸ばして」

「ん~~~~~!」

「次はうつ伏せで」

「はひっ、まだやるの!?」




 ソファーに突っ伏しギブアップをするも真緒は許してくれない。只今借り物競走の借りを身体で返している最中だ。
 ソファーの背に手を付き振り返った態勢やうつ伏せで顔を向ける態勢の俺を真緒はスマホで連写するように写真を撮っている。服装は某有名な店のモコモコ部屋着だ。パーカーのようになったフードにはウサ耳が付いていて下は何故かショートパンツ。……これって女性用じゃね?

 エロ展開想像した諸君、違っててスマン。

 身体で返せって言われていたからエロい事されるのかと身構えていたが、「これを着て写真を撮らせてくれ」と渡されたのがモコモコだ。既に用意していたんだとかサイズがピッタリで怖いとか色々思うトコはあるが、人に見せないという条件で撮らせている。もう何度もポーズを変えて撮られているので疲れてきた。

「もういいだろ」

「んー今回はいいか」

 今回って何だよ。次があってもやらないぞという気持ちで半目でじとーっと真緒を見る。

「なあ、志貴毛、薄いの?」

 チラチラ足を見るなーと思っていたら、ツルンな事が気になっていたようだ。

「あーね、元々薄いけどそれじゃあダメだって首から下は脱毛させられたから。もうツルンツルンよ」

 どうも母と姉が男、というより俺に毛があるのが許せないらしく、そりゃあもう全身ツルンツルンですわ。「その顔でもっさりとか夢を壊すな!」とか言って脱毛サロンに連れて行かれた時は正気かコイツらと思ったもんだ。

「どこもかしこもツルンツルン……」

「言い方よ」

「あそこもツルンツ「想像すんな!」

「今度見せろよ」

「見せるかバカ!」
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