11 / 15
11、ヒロインとの遭遇
しおりを挟む
困った。
めっさ困った。
隠匿魔法は僕単体にはかけられてないから黒いモコモコボディは丸見えになっている。しかし運よく人がいない場所に落ちたからセーフ。いやママンから落ちた時点でセーフじゃないけとね!(投げやり)
『はにょ~』
ふむぅ、どうしたものか。とりあえず両親が走って行った方向へ向かってみようと、慣性の法則で転がった土だらけの体をブルブルと震わせ土を払う。
『よし、行くぞ』
フンスと気合いを入れとてとてと歩き出す。
とてとてとて
とてとてとて
とてとてとて
『・・・・・・』
足 が 短 く て 距 離 を 稼 げ な い !
なんてことでしょう。5cmもないあんよでは追いつくどころかざっくりしか知らない目的地に何日かかるのか。
チミっ子ボディが憎い。
習った身体強化魔法で脚力を上げて走ればそれなりに・・・・・・いけるのか?このあんよで。
「あーあそこになんかいるー」
『ほぇあ?』
これからどうしようかとゆっくり悩んでいたのが悪かった。男の子と女の子の二人組に見つかってかけ寄られてしまい反射的に飛び退く。
「なんか怖がってるみたいだよ」
「ふーん。黒い犬って珍しいね」
(聖獣だけどね)
服装がアル◯スの少女に出てくるハ◯ジや◯ーターのような格好だから市井の子なんだろうな。やめなよーと男の子が止めても持ってる木の枝で僕を女の子がつつこうとしてくる。やべぇなこの女の子。
「汚れてるけど可愛くない?あたしに似合いそう」
『はにょ、はにょ~!』
あたしに似合いそうって何だよとキッと睨んで驚く。
女の子がヒロインでした!
何で分かったかって?髪色がピンクなのはヒロインしかいない設定だったからだよ。それを知ってて自分は特別って思っているタイプだった。
そもそもゲームのヒロインが自分は特別な人間だって自覚している設定はダメでしょ。だからヒロインに萌えないし内容もクソ認定されちゃうんだよ。
「でもこの子高そうな首輪してるからお貴族様の飼い犬かもよ」
「はあ?あたしに似合うんだからあたしのものでしょ!」
王子と同い年だから5才の女の子があたしに似合いそう=あたしのもの!というジャイアニズムを発動してるけど、僕はピンク頭のものじゃないからね!
しいて言えばアリアーナのもの(予定)だからっ。
「この子を連れてればもっとみんながあたしに注目するわ」
はにょー!僕はアクセサリーじゃないっつーの!そういえばあのゲームヒロインが目立つような選択肢が多かったなぁ。
『はにょ~!』
「あっ、逃げた!ミゲル捕まえて!」
「わ、わかった」
ピンク頭が捕まえようとしないのかい!
さすがヒロイン自分で動かず人を顎で使うとは。あの男の子も大変だな。捕まる気はさらさらないけど。
足に身体強化の魔法をかけ転がりそうになりながら逃げる僕を男の子が追いかけてくる。あまり早く走れないけど子供よりは早く走れているのが幸いだ。
右に左に建物の角を曲がりそこにできていた影にとぷんと入り込み息を潜める。
(忍法影隠れ・・・・・・なんつって)
「あれ?いない」
男の子がキョロキョロして僕を探すけど僕は影の中、見つかりません。《影隠れ》は闇属性の魔法の一つで影の中に体を沈める魔法。熟練度が上がれば影から影へ移動する《影渡り》が使えるようになるよ。曇りや夜は影が出ないから使えないけどね。
「ねえ犬は?」
「うーんどっか行っちゃった」
「もう使えないわね!」
「ごめん・・・・・・」
後から歩いて来たヒロインは僕に逃げられたと知ると持ってる枝で男の子を叩いている。
えー・・・・・・ヒロインってこんなに暴力的だっけ?こっわ、ヒロインこっわ。
あんなのに王子達恋に落ちたの?やべーです。にいちゃんゲーム通りになったら王国の危機だよ。
影の中ではにょはにょと恐れ慄いていたら諦めたらしく男の子を引き連れヒロインはいなくなった。
胸を撫で下ろし影から出て辺りを見回すと、慌てて逃げたのが仇となりここがどこなのか全く分からなくなってしまった。
うん、いわゆる迷子だね。
おにょれヒロインめ~!
めっさ困った。
隠匿魔法は僕単体にはかけられてないから黒いモコモコボディは丸見えになっている。しかし運よく人がいない場所に落ちたからセーフ。いやママンから落ちた時点でセーフじゃないけとね!(投げやり)
『はにょ~』
ふむぅ、どうしたものか。とりあえず両親が走って行った方向へ向かってみようと、慣性の法則で転がった土だらけの体をブルブルと震わせ土を払う。
『よし、行くぞ』
フンスと気合いを入れとてとてと歩き出す。
とてとてとて
とてとてとて
とてとてとて
『・・・・・・』
足 が 短 く て 距 離 を 稼 げ な い !
なんてことでしょう。5cmもないあんよでは追いつくどころかざっくりしか知らない目的地に何日かかるのか。
チミっ子ボディが憎い。
習った身体強化魔法で脚力を上げて走ればそれなりに・・・・・・いけるのか?このあんよで。
「あーあそこになんかいるー」
『ほぇあ?』
これからどうしようかとゆっくり悩んでいたのが悪かった。男の子と女の子の二人組に見つかってかけ寄られてしまい反射的に飛び退く。
「なんか怖がってるみたいだよ」
「ふーん。黒い犬って珍しいね」
(聖獣だけどね)
服装がアル◯スの少女に出てくるハ◯ジや◯ーターのような格好だから市井の子なんだろうな。やめなよーと男の子が止めても持ってる木の枝で僕を女の子がつつこうとしてくる。やべぇなこの女の子。
「汚れてるけど可愛くない?あたしに似合いそう」
『はにょ、はにょ~!』
あたしに似合いそうって何だよとキッと睨んで驚く。
女の子がヒロインでした!
何で分かったかって?髪色がピンクなのはヒロインしかいない設定だったからだよ。それを知ってて自分は特別って思っているタイプだった。
そもそもゲームのヒロインが自分は特別な人間だって自覚している設定はダメでしょ。だからヒロインに萌えないし内容もクソ認定されちゃうんだよ。
「でもこの子高そうな首輪してるからお貴族様の飼い犬かもよ」
「はあ?あたしに似合うんだからあたしのものでしょ!」
王子と同い年だから5才の女の子があたしに似合いそう=あたしのもの!というジャイアニズムを発動してるけど、僕はピンク頭のものじゃないからね!
しいて言えばアリアーナのもの(予定)だからっ。
「この子を連れてればもっとみんながあたしに注目するわ」
はにょー!僕はアクセサリーじゃないっつーの!そういえばあのゲームヒロインが目立つような選択肢が多かったなぁ。
『はにょ~!』
「あっ、逃げた!ミゲル捕まえて!」
「わ、わかった」
ピンク頭が捕まえようとしないのかい!
さすがヒロイン自分で動かず人を顎で使うとは。あの男の子も大変だな。捕まる気はさらさらないけど。
足に身体強化の魔法をかけ転がりそうになりながら逃げる僕を男の子が追いかけてくる。あまり早く走れないけど子供よりは早く走れているのが幸いだ。
右に左に建物の角を曲がりそこにできていた影にとぷんと入り込み息を潜める。
(忍法影隠れ・・・・・・なんつって)
「あれ?いない」
男の子がキョロキョロして僕を探すけど僕は影の中、見つかりません。《影隠れ》は闇属性の魔法の一つで影の中に体を沈める魔法。熟練度が上がれば影から影へ移動する《影渡り》が使えるようになるよ。曇りや夜は影が出ないから使えないけどね。
「ねえ犬は?」
「うーんどっか行っちゃった」
「もう使えないわね!」
「ごめん・・・・・・」
後から歩いて来たヒロインは僕に逃げられたと知ると持ってる枝で男の子を叩いている。
えー・・・・・・ヒロインってこんなに暴力的だっけ?こっわ、ヒロインこっわ。
あんなのに王子達恋に落ちたの?やべーです。にいちゃんゲーム通りになったら王国の危機だよ。
影の中ではにょはにょと恐れ慄いていたら諦めたらしく男の子を引き連れヒロインはいなくなった。
胸を撫で下ろし影から出て辺りを見回すと、慌てて逃げたのが仇となりここがどこなのか全く分からなくなってしまった。
うん、いわゆる迷子だね。
おにょれヒロインめ~!
15
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢として断罪された聖女様は復讐する
青の雀
恋愛
公爵令嬢のマリアベルーナは、厳しい母の躾により、完ぺきな淑女として生まれ育つ。
両親は政略結婚で、父は母以外の女性を囲っていた。
母の死後1年も経たないうちに、その愛人を公爵家に入れ、同い年のリリアーヌが異母妹となった。
リリアーヌは、自分こそが公爵家の一人娘だと言わんばかりにわが物顔で振る舞いマリアベルーナに迷惑をかける。
マリアベルーナには、5歳の頃より婚約者がいて、第1王子のレオンハルト殿下も、次第にリリアーヌに魅了されてしまい、ついには婚約破棄されてしまう。
すべてを失ったマリアベルーナは悲しみのあまり、修道院へ自ら行く。
修道院で聖女様に覚醒して……
大慌てになるレオンハルトと公爵家の人々は、なんとかマリアベルーナに戻ってきてもらおうとあの手この手を画策するが
マリアベルーナを巡って、各国で戦争が起こるかもしれない
完ぺきな淑女の上に、完ぺきなボディライン、完ぺきなお妃教育を持った聖女様は、自由に羽ばたいていく
今回も短編です
誰と結ばれるかは、ご想像にお任せします♡
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
断罪現場に遭遇したので悪役令嬢を擁護してみました
ララ
恋愛
3話完結です。
大好きなゲーム世界のモブですらない人に転生した主人公。
それでも直接この目でゲームの世界を見たくてゲームの舞台に留学する。
そこで見たのはまさにゲームの世界。
主人公も攻略対象も悪役令嬢も揃っている。
そしてゲームは終盤へ。
最後のイベントといえば断罪。
悪役令嬢が断罪されてハッピーエンド。
でもおかしいじゃない?
このゲームは悪役令嬢が大したこともしていないのに断罪されてしまう。
ゲームとしてなら多少無理のある設定でも楽しめたけど現実でもこうなるとねぇ。
納得いかない。
それなら私が悪役令嬢を擁護してもいいかしら?
悪役令嬢を陥れようとして失敗したヒロインのその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
女伯グリゼルダはもう不惑の歳だが、過去に起こしたスキャンダルが原因で異性から敬遠され未だに独身だった。
二十二年前、グリゼルダは恋仲になった王太子と結託して彼の婚約者である公爵令嬢を陥れようとした。
けれど、返り討ちに遭ってしまい、結局恋人である王太子とも破局してしまったのだ。
ある時、グリゼルダは王都で開かれた仮面舞踏会に参加する。そこで、トラヴィスという年下の青年と知り合ったグリゼルダは彼と恋仲になった。そして、どんどん彼に夢中になっていく。
だが、ある日。トラヴィスは、突然グリゼルダの前から姿を消してしまう。グリゼルダはショックのあまり倒れてしまい、気づいた時には病院のベッドの上にいた。
グリゼルダは、心配そうに自分の顔を覗き込む執事にトラヴィスと連絡が取れなくなってしまったことを伝える。すると、執事は首を傾げた。
そして、困惑した様子でグリゼルダに尋ねたのだ。「トラヴィスって、一体誰ですか? そんな方、この世に存在しませんよね?」と──。
わたくしが悪役令嬢だった理由
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、マリアンナ=ラ・トゥール公爵令嬢。悪役令嬢に転生しました。
どうやら前世で遊んでいた乙女ゲームの世界に転生したようだけど、知識を使っても死亡フラグは折れたり、折れなかったり……。
だから令嬢として真面目に真摯に生きていきますわ。
シリアスです。コメディーではありません。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
ナイスミドルな国王に生まれ変わったことを利用してヒロインを成敗する
ぴぴみ
恋愛
少し前まで普通のアラサーOLだった莉乃。ある時目を覚ますとなんだか身体が重いことに気がついて…。声は低いバリトン。鏡に写るはナイスミドルなおじ様。
皆畏れるような眼差しで私を陛下と呼ぶ。
ヒロインが悪役令嬢からの被害を訴える。元女として前世の記憶持ちとしてこの状況違和感しかないのですが…。
なんとか成敗してみたい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる