告白してきたヤツを寝取られたらイケメンαが本気で囲ってきて逃げられない

ネコフク

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被験期間最後の発情期

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 歴代生徒会の懇親会の後、伊月さんと百夢もゆはお互い敵認定したらしく、百夢からきた「あの人より俺の方がおにぃを幸せにできる」というキモいメールを見られ、伊月さんから「弟とは1人で会わないように」と言い含められるが俺もそのつもりだ。

 いやー、うちの弟あんなにキモい子だったけかなー。

 まあ「あのアホしっかり躾ときますんで」と沢渡から連絡があったからそのうち更生するだろう。

 それはそうと最近伊月さんは忙しいようで、夕飯だけでなく大学帰りも一緒になることが減った。医学部だし勉強や研究が山のようにあるよなぁと思っていたら、それに加え俺の父親と何かしているらしい。
 聞いても両方共今は言えないの一点張りなので放っておいている。

 さらに伊月さんはいくつも会社を持っていて、そちらの仕事もこなしているからか明らかに疲れている。あまり寝ていないのか髪も少しパサついているし、目の下にうっすら隈ができている。

 なので今、この状態はいたしかたない。……ハズ。

 ハイ!只今三波瀬名、伊月さんの膝の上に乗り朝食を給餌されております!

 いやー、いつもならお断りするんだけど、朝から疲れている伊月さんに「やったら元気になるから」と弱々しくお願いされたら断れるわけがない。断れるヤツがいたら鬼だ。

 恐る恐る膝の上に乗って一口大のサンドイッチや生ハムとザワークラウトを挟んだ丸パンを食べ終わる頃には、ちょっと生気が戻っていた。

 そして食後のコーヒーを飲み終えると横抱きの状態で抱き締めスンスンぐりぐりタイム。
 これをやられる度に猫吸いを思い出す俺。だってホントそんな感じなんだよ。

 よしよしと頭を撫でると深いため息と共に重さを肩越しに感じる。背中も撫でるとさらに力が抜けずっしりと伊月さんの重みを受け止める。
 初めて撫でた時はビクッと体を強張らせてから徐々に力が抜けていったけど、今はすぐ脱力するようになった。それだけ安心と心地良さを提供できていると感じて嬉しい。

「瀬名そろそろ発情期ヒートじゃない?」

「んー確かにそうかも」

「フェロモンが濃くなってる」

「本当?自分じゃよく分からないからなぁ」

 フェロモンの厄介なところは自分の匂いを分からないところ。αほどではないけどΩも強ければ同じΩのフェロモンを嗅ぎ取る事が出来るのだが、自分の匂いは全く分からない。
 αは自分の匂い以外のフェロモンは敏感に察知できるらしい。だから発情期ヒートが近いΩには近づかないなど対策は取りやすいようだ。

「じゃあ大学の発情期ヒートシェルター予約しとこうかな」

「そうだね、あそこなら僕も安心だよ」

「えっ」

「ん?」

「伊月さんの事だからここで過ごせばって言われるかと思った」

「あー……それを言いたいのは山々なんだけどね。今追い込みがあって家に帰れなくなりそうだから」

 俺の発情期ヒート明けには落ち着くようだがそれまでは忙しいようだ。もう少し待っててと背中をポンポンされたけど何を待てばいいかよく分からないけど頷いておく。

 あまり無理しなければいいなぁと思いながらこっちはいつもと一緒だろうからヨユーヨユーと伊月さんにサムズアップしておいた。





 そして伊月さんに指摘されてから数日後、被験期間最後となる発情期ヒートがくる朝からシェルター内の一室に身を置いている。

 ここは大学の寮から少し離れて建っていてΩが1人で発情期ヒートを過ごす建物だ。部屋には予め換えのシーツやバスタオルなどが用意されており、飲み物やゼリー飲料、携帯食も冷蔵庫やテーブルに置かれている。さらにローションやバイブなど生々しい物体が未開封の状態でベッドボードの所に鎮座している。

 部屋に入ると本格的にヒートになる前に過ごしやすいよう飲み物や食べ物を配置し、シャワーを浴び部屋着に着替える。まだまだ余裕だったのでバイブを観察してみる。ビー玉より大きめの玉が連なっているのからリアルな形をしたものまで様々。毎回同じラインナップだ。

「なになに……『αに挿れられてるみたい♡極太ディルドノット付』って。小さい文字で『イクイクもっと♡』ブフォッ!誰よ、このコピー考えたの!こっちは『両方イカせてあ・げ・る』って女性用じゃん!……え?Ωの女性って両方突っ込むの⁉」
 ※両方突っ込みません。そういう性癖の人用です。

 どうやら前の使用者は女性だったようだ。ちょっと未知の道具を見たわ。

 それにしてもαサイズらしきディルドは少しサイズダウンさせて作っているのだろうか。あれからも一緒に風呂に入る度に見た伊月さんのサイズはもっとデカかったし長かった。伊月さんが規格外なのか……他のαのモノを見たことが無い俺には分からない。

「あ……」

 どぷりと後孔から溢れる感触でヒートがきたのに気付く。バイブやディルドは使わないので慌てて棚に置きベッドに横になる。
 ヒートが始まっだとはいえまだ意識もしっかりしているので伊月さんにLINEで「ヒートが始まりました」と送信する。少しすると受信の音が鳴り見ると『了解。僕の服を使ってね』と返事があってそういえばと持ってきたバッグをごそごそして服を取り出す。それは伊月さんが朝まで着ていたパジャマ代わりのスウェット。顔を近づけただけでサンダルウッドの甘さに爽やかさが混じる香りが鼻孔をくすぐる。

「あ……あれ?」

 さっきヒートがきたはずの体が一気に体温が上がり、芯を持ち始めていた陰茎はバキバキに蜜を垂らしながら反り返り、後孔もヒクつき愛液が溢れている。

「なんで……あつい……」

 発する声まで熱い気がする。いつもヒートは緩やかに進行するのに何故だ。戸惑う気持ちより体が少しの動きで無意識に反応してしまう。落ち着こうと深呼吸するもそれがいけなかった。

「………!?……っ……うそだろ……」

 枕元に置かれた伊月さんのスウェットから香る匂いを思いっきり吸ってしまい、その匂いで射精してしまい呆然とする。

 まさかのまさかである。

 それでも陰茎は硬さを保ちビクついている。パンツの中で出してしまい気持ち悪くてずり下げると、その摩擦でまた吐き出してしまう。

「うぅ……たりない……」

 吐き出したものを纏わせ扱くが、この刺激じゃない感が凄い。

「いつもならイケるのにどうしたおれ……」

 気持ち良いがあと一つ何かが足りない。はふはふ息をしながらぐるぐると熱が籠もる下半身を持て余していると、鼻先に求める何かを嗅ぎ取る。潤んだ視界の先に伊月さんのスウェットを捉え、それを震える手でたぐり寄せ吸い込む。

「んう……ああっ!」

 ドピュと勢いよく吐き出された白濁を見てああ、足りなかったのはこの匂いかとヒートで染まり切りそうになっている頭で理解し弾ける。

「はあ……伊月さん……」

 擦りすぎても大丈夫なようにローションを乳首や陰茎にかけたのはグッジョブ自分と言いたい。スウェットの匂いを嗅ぎながら風呂場で伊月さんに触られたのを思い出し、それを真似て乳首や陰茎を弄り吐精、何度も果て眠りにつく。それはヒートが明けるまで繰り返し続いた。





「あ゙~気まずい……」

 ヒートが明け冷静に物事が考えられるようになっての一言がここに集約されている。

 ぼんやりしていた思考が戻ってきた時の羞恥といったら……布団を被りたくなった。ぐちゃぐちゃドロドロだからしないけど。

 初めてのヒートの以来、あんなにわけが分からなくなったのは初めてかもしれない。しかも他人の服の匂いを嗅ぎながら自慰をするなんて……しかも何回も名前を呼んでしまった。これ会っても顔を見れないやつではないだろうか。

「はあ……とりあえず片付けるか」

 のろのろとベッドから這い出し、風呂にお湯を張っている間にシーツや防水シートをランドリー袋に入れ、服を乾燥機付きの洗濯機を回す。そしてスマホで父親と伊月さんや神楽、友人にヒートが終わった事をLINEする。そうしているうちにお湯が溜まったのでゆっくり1時間かけて疲れを取るように入る。

 ほかほかして風呂から上がるとスマホに返信がきていた。父親からは数値を測る人を向かわせるとの連絡、神楽や友人からはお疲れときていたが、意外にも伊月さんからはきていなかった、というか未読。まだ忙しいのかな?と考えていたら友人の1人から電話が鳴る。用事があってもヒート明けは誰も電話をして来ないでLINEで済ませるのに電話とは。何か大変な事でもあったんだろうか。

「はい」

『あっ、繋がった。ヒート明けすぐにごめんね』

「いやいいよ。何かあったんでしょ?」

『あ、うん、そうなんだけど……』

 大事な用事でかけてきた割には言い淀むな。もごもごとしてたかと思うと電話越しに『ほら、早く言いなよ』『分かったってば』と誰かがせっついているのが聞こえる。

『……あのね、三波くんの発情期ヒート中になんだけど……花ノ宮先輩が運命の番に出会って番ったっていう話が大学内に出回ってるんだけど……』

「はあ!?」

 何だそれ!?
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