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ヴィルside4
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俺は白い薔薇を抱えてアリアンに会いに行った
側妃マリア様は、アリアンと同じ紫色の綺麗な瞳をしていた
色白でよく似ている
けれど俺にはアリアンが一番美しく見えた
誰よりも美しくそして可愛らしい
「ようこそ離宮においでくださいました」
マリア様と母は笑顔で挨拶を交わした
その横でアリアンは綺麗なカーテシーを披露した
「お初にお目に掛かります。第二王女アリアン・カスティーヌと申します」
「離宮の秘宝ですわね。清く美しい秘宝ですわ」
「えっ?」
アリアンは何のことだかと首を傾げた
そのしぐさがどれほど可愛らしいかも知らずに困ったものだ
マリア様もふふっと笑った
アリアンは最初は緊張していたが、白い薔薇の花束を渡し離宮を案内してと頼むと喜んでくれた
「綺麗な薔薇をありがとうございます」
「喜んでもらえたなら嬉しいよ」
「私は自分で花を飾るのが好きなので、この薔薇も飾らせていただきます」
嬉しそうに薔薇を抱えた
俺は自然に手を取ると指先に口付けをした
「殿下!」
キーラが後ろでうるさい
「アリアンの部屋が見たいよ、いいかい?」
「何も面白い物がございませんよ」
「いいんだ、アリアンの部屋が見たい。
どうしてもだ。いい?」
縋るように顔を覗き込むとアリアンは真っ赤になってしまった
可愛すぎる人だ
「わ‥わかりました。サアラお茶の用意を」
「はい、お嬢様」
「どうぞ、こちらの部屋でございます」
部屋は彩り豊かな花々で飾られていた
「とても綺麗だ」
「色々な花の組み合わせをして楽しんでおります。その為に壁は真っ白にしています」
ぱっと花が咲いたような笑顔を見せた
「器用だねアリアン、素敵だよ」
「ありがとうございます」
部屋を見回すと本棚は沢山の本で埋め尽くされていた
「本が好きかい?」
「はい、というよりも離宮からはほとんど出られませんから暇つぶしのようなものですが‥
私、学園にも通っていませんのでここで勉強しております」
「なぜ出られないんだ?」
ソファーに腰を掛けたところでサアラが紅茶を差し出した
「少し複雑な事情がございまして‥
つまらない話でございます」
悲しそうな瞳に胸が痛んだ
側妃マリア様は、アリアンと同じ紫色の綺麗な瞳をしていた
色白でよく似ている
けれど俺にはアリアンが一番美しく見えた
誰よりも美しくそして可愛らしい
「ようこそ離宮においでくださいました」
マリア様と母は笑顔で挨拶を交わした
その横でアリアンは綺麗なカーテシーを披露した
「お初にお目に掛かります。第二王女アリアン・カスティーヌと申します」
「離宮の秘宝ですわね。清く美しい秘宝ですわ」
「えっ?」
アリアンは何のことだかと首を傾げた
そのしぐさがどれほど可愛らしいかも知らずに困ったものだ
マリア様もふふっと笑った
アリアンは最初は緊張していたが、白い薔薇の花束を渡し離宮を案内してと頼むと喜んでくれた
「綺麗な薔薇をありがとうございます」
「喜んでもらえたなら嬉しいよ」
「私は自分で花を飾るのが好きなので、この薔薇も飾らせていただきます」
嬉しそうに薔薇を抱えた
俺は自然に手を取ると指先に口付けをした
「殿下!」
キーラが後ろでうるさい
「アリアンの部屋が見たいよ、いいかい?」
「何も面白い物がございませんよ」
「いいんだ、アリアンの部屋が見たい。
どうしてもだ。いい?」
縋るように顔を覗き込むとアリアンは真っ赤になってしまった
可愛すぎる人だ
「わ‥わかりました。サアラお茶の用意を」
「はい、お嬢様」
「どうぞ、こちらの部屋でございます」
部屋は彩り豊かな花々で飾られていた
「とても綺麗だ」
「色々な花の組み合わせをして楽しんでおります。その為に壁は真っ白にしています」
ぱっと花が咲いたような笑顔を見せた
「器用だねアリアン、素敵だよ」
「ありがとうございます」
部屋を見回すと本棚は沢山の本で埋め尽くされていた
「本が好きかい?」
「はい、というよりも離宮からはほとんど出られませんから暇つぶしのようなものですが‥
私、学園にも通っていませんのでここで勉強しております」
「なぜ出られないんだ?」
ソファーに腰を掛けたところでサアラが紅茶を差し出した
「少し複雑な事情がございまして‥
つまらない話でございます」
悲しそうな瞳に胸が痛んだ
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