【完結】愛する人には裏の顔がありました

風子

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偶然か必然か?1

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それから一週間ほど過ぎた頃だろうか‥‥。

「ミリディさん?あなたに面会の方が来られているわ」

「どちら様でしょう?」

「公爵家の方とあなたのご家族よ」

私が修道院にいることを突き止めたライド様と父と兄がやってきた。
孤児院に行ったモニカを捜し出し、私の居場所を聞いたのかもしれない。
けれど想定内だった。
この修道院に入れば誰が来てもここから私を連れ戻すことはできない。
一生‥‥。
もう彼らの生活に私が関わることなんてない。

「そうですか、ですが私は誰とも会うつもりはございません」

「けれどせっかくここまで来てくださったのですから、せめてお顔を見せてさしあげたら?」

「いいえ、結構です。
そのかわり、この手紙を渡していただけませんか?シスターローレンス。
お願い致します」

「‥‥分かりました。預かりましょう」

シスターに手紙を渡し、私はまったく会わなかった。
長い間面会室に彼らは居たそうだが、私は決して会わなかった。
もう会う必要がない。
というより皆にとって私の存在は早く忘れ去られた方がいいと思っているから会わなかった。





ここでの生活は慣れるまでとても大変で、貴族の暮らしに慣れている私には辛くて厳しいものだった。
何より時間ごとに細かく決められていて、朝は早くから黙想だのミサだのお祈りの時間だのと、今までとはまったく住む世界が違う。
それでも今までの贖罪だと自分に言い聞かせ、慣れるまで耐えた。

この辛抱こそが私の人生を大きく左右することを知っている‥‥。




あれから三か月。

平穏な日々が続いている。
私はこの場所に慣れてきていた。
そしてこの生活が私の心を癒してくれた。

自分がエルグスト家の人間でないことを知ったあの日から、どれだけ息苦しかったか。
申し訳ない気持ちが膨れ上がっていたか。
でももう気に病むことはない。

そしてあれから一度もライド様や父達はここへ来ていない。
きっと私の居ない生活にも慣れ、幸せにしていることだろう‥‥。

父や兄は、エディー・エルグストと一緒に暮らせただろうか‥
ライド様は結婚に向けて準備を進めているだろうか‥
モニカは孤児院で頑張っているだろうか‥

時々皆の現況を聞きたくなるが、私は毎日祈るだけだった。
皆がどうか幸せであるようにと‥‥。




「ミリディさん?あなたに面会の方が来られているわ」

「どちら様でしょう?」

「あなたのご家族よ」

三か月経ってもわざわざ来てくれるなんて‥‥

やっぱり‥‥

本当に優しい人達ね‥‥。


「そうですか、でも私はもう会うつもりはございませんのでお帰りいただいてください」

私はシスターローレンスにそう告げると、持ち場の掃除を続けた。
ここに来てから掃除のコツを覚えて随分と上手になった。
手際がいい姿を見せてあげたいくらいだ。

「でもね、ミリディさん?
あなたは嘘をついていたからもうここにはいられないわ」

シスターローレンスは困ったように言った。

「嘘?」

突然私が嘘をついていると言われて呆然とする。
一体私が何の嘘を?

「ええ、あなた私に嘘をついていたのですね?」

「嘘などついていません。
何の嘘ですか?
何が嘘だと言うのですか?」

この修道院を追い出されたら行くところなどないのだから困る。

「あなた‥‥結婚していたのね?」

「結婚⁈」

「この修道院は結婚している者は住むことができません。
そういうきまりです。
ですから出ていただかなくては」

「ちょっとお待ちください!
私は結婚などしておりません!
三度の婚約破棄はありますが、正式に結婚したわけではありません」

「いいえ、婚姻証明書は先程確認致しました。
正式に受理された物で間違いありません」

「待ってください、何かの間違いです、私は誰とも」

「まずは面会室にお行きなさい、ミリディさん。
荷物は私が運んでおきますから心配しないで」

「待ってください!ここを追い出されたら行くあてなどないんです、シスター待って話を聞いてください」

「‥‥」

バタンッ





ここの修道院には悩みを相談したりシスターと話ができる面会室がいくつかある。
広くはないが避難場所として泊まることもできるようになっている。

私は言われた通り面会室に向かった。





部屋の戸を開けると、私の姿を見た父はすぐに涙を流した。

「ミリディ!」
「‥‥」

私の感情をかき乱す相手とはもう会いたくないと思っていたのに、これではやっと平穏になった心が逆戻りになる。

「やぁ、ミリー、久しぶりだね!」
「ミリディ、元気だったか?」

ライド様とヘンリー兄様は前と変わらない態度で声を掛けてきた。

「私は何もお話しすることがございません。
ですからお引き取りください」

「ミリディ、すまなかった。
お前は全て知っていたんだな?
私が父でないことを」

父はボロボロと涙を流している。

私が以前シスターに託した手紙には、これが最後だと思い全てを書いた。
十二の時から父の娘ではないことを知っていたと。
実の母はリンディで父親はトミーという靴職人であることも全て書いた。
毎月届く父と兄宛ての手紙がエディー・エルグストからの物で、私を家から追い出してほしいと懇願していたことも知っていたと書いた。
それでも父が私を娘として育ててくれたことへ感謝と謝罪。
もう会うこともないだろうと、私の思いを
全て込めた。

「手紙に書いた通りです。
ライド様にもヘンリー兄様にも、私の言いたい事は全て書いてお渡ししました。
それ以上何も言う事はありません。
どうかお引き取りください。
二度とこちらへは来られませんようにお願い致します」

私はなるべく三人の顔を見ずに言い終え戸に手をかけた。
顔を見れば余計に辛くなることはわかっている。

「待ってミリー!!
君は私の妻だというのに夫を置いて何処へ行くつもりなんだろうね?」

「え?」

振り返るとテーブルには婚姻証明書が置かれている。
名前にはライド様とミリディ・エルグストの名前。

「私、署名した覚えはありませんが」

一体どういうことになっているのか‥‥。
紙を持ち上げもう一度名前を確認する。

「どういうことですか?私がライド様と結婚してるだなんておかしいわ。
だって王女様と婚約されていたはずです。
それにエルグスト家とは縁を切ってもらうように手続きをお願いしてあったはずです」

用紙をテーブルに置くとぐっとライド様に押し返す。

「前にも言ったけど、あれは王女が勝手に発表したことで私が了承したことではないよ。
ミリーが三か月ここに居てくれたおかげで全て処理できた。
ここに居る以上、ミリーもここから逃げないからね。
安心して私も処理する時間が作れたよ」

「処理って‥‥どういうことですか?」

「オリビア王女には隣国のアドルフ王子と婚約してもらったよ。
私は隣国でも顔が利くからね。
お互いの国にとって利がある方を陛下は選ばざるを得ない。
そういうことだよ」

「‥‥」

「私の妻はミリーだけだよ。
そうだろう?
誓い合ったというのに君はなんて酷いことをするんだろうね」

ダークブラウンのふわりとした髪をかき上げると、小さな椅子の背もたれに背を反らす。

「あれは、‥だって‥本気ではないでしょう?
ライド様と私では身分が違うんです」

「本気でなかったらあの指輪を渡すわけがないと思わないか?
もしかして、アレも売って金に換えたかな?」

「‥‥」

「ミリー。
君は自分の物を売って情報屋を雇っていた。
婚約者を選んでいたのも君自身だった。
自分の本当の両親も調べさせ、この修道院に入る為の手筈を整えたのも君だ。
アクセサリー、宝石、ドレス、自分の物を売り払いながら裏でこんなに動いていたとは恐れ入ったよ」

「‥‥。
知っているのなら私がどれほど悪い人間か分かったはずです。
父から貰った物も、兄から貰った物も、ライド様から貰った物まで売りました。
修道院では必要ありませんから。
私がどんなに酷い女かわかったなら、もう私とは関わらないでください」

「とんでもない。
ミリーはいつだって優しい人だよ。
君は父と兄が母エディーと暮らせるようにしたかったのだろう?
自分が修道院に入ることで父親に連れ戻されないようにし、同時に母の目に触れないようにここを選んだ。
十二という幼い子が家族の為に自分を犠牲にする覚悟で生きていたなんて‥‥。
なかなかできることじゃないよ。
しかもミリーは誰にも気付かれることなく進めてきたんだ。
さすがだよ」

「‥‥モニカに聞いたのですか?」

ライド様はにっこりと笑った。

「ミリディ、お前に全て話さなかった私が悪いんだ。
お前をそんなに苦しめていたなんて‥私はただ本当にお前を自分の娘だと思って育ててきたんだ。
一歳のお前が我が家にきたあの日から、お前の父親は私だけだと‥‥そう、思いたかった。
お前に違う父親がいるなど思われたくなかったんだ」

「やめてください。
私は愛情深い父親と兄に育ててもらい幸せでした。
十分に幸せだったんです。
だからもう、これ以上は私の為に自分達を犠牲にしてほしくないのです。
妻との時間も母との時間も奪ったのは私の存在なんですから」

「違う!私はお前の兄だ!私達は家族だろう?
今までもこれからもずっと助け合って生きていくべきなんだ!
そうだろう?
戻ってこい!!」

「‥‥。
十八以上の者が自分の意思でこの修道院に入った場合、一生ここで修道女として生きねばなりません」

「でも結婚している女性は居られないんだよ」

「ですから私はしていません」

「この証明書は正式に承認されたものだよ。
私とミリーがあの古びた教会の神の前で結婚を誓い合った時、見ていた人間がいたんだ」

「見ていた?」

「そう。
たまたまシャルドール大聖堂からあの教会に来ていた司祭がいてね。
奥で最初から最後まで見ていたそうだよ。
私がミリーに結婚を申し込み、君がそれを受け入れ神の前で神聖な口付けを交わしたことをシャルドール大聖堂の司祭が見ていたんだよ。
彼は私達二人の結婚の証人として名乗り出てくれた。
ミリーが署名せずとも、あれは神と司祭の前で誓った正式な結婚だと認められたんだよ。
修道院で神に仕えようとする者が、神の前で誓ったことを裏切るなんて許されない行為だよね?」

「‥‥」

「理解してくれたかい?」

「‥‥あの日‥‥あの古びた教会に行ったのは、ライド様が司祭を呼んでいたからなのですか?」

「まさか!偶然だよ。
でも私は運がいいね?
本当に愛する人を妻にできたのだからね」

「偶然‥‥」














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