21 / 21
最終話 皆裏の顔がありました
しおりを挟む
「急にお茶にお誘いしてごめんなさいね。
公爵夫人とゆっくりお話しがしたくて」
「いいえ、マゼルダ様のお誘いならいつでも大歓迎です」
「そう、それなら良かった。
私あなたに謝りたくてね」
「謝る?」
ゆっくりとカップを持ち上げ紅茶を口にしたマゼルダ様が何故か冷たい目で私を見る。
「私思い違いをしていたの。
だってあなたは守ってあげなければならない程弱い人間ではないんだもの。
したたかで図太くて誰よりも策士だった。
そうでしょう?」
「‥‥何のことですか?」
「ふふっ。そうやって何も知らないふりをして、純粋で儚げな人間にみせるのがお上手ね?
まるで詐欺師だわ」
「話の意図がまったく分かりませんが」
「私も公爵家の人間よ。
ロベールトン家に引けは取らないわ。
あなたがどんな人間であるか、色々私なりに調べてみたの。
だって子爵家の娘がロベールトン家に嫁いだんだもの。
しかも一度は修道院に自ら入っておきながら、まんまと公爵夫人の座を手に入れた。
何か裏があると思わない?」
「裏なんて‥‥そんなものありません」
「ふふっ。そう。
あなたの本当の親はただの平民の靴職人なんでしょう?
運良く血の繋がらない子爵家で育てられたけれど、その子爵家の身分でも公爵家に嫁ぐにはまだ現実的には難しいことのはず。
でもあなたはライド様から異常なほどに自分が愛されていることを知っていた。
どんな手を使ってそんなに気に入られたのかしらね?
そしてあなたが修道院に入れば、連れ戻す手段はただひとつ。
結婚していたという修道院のきまりを破ることだけ。
ライド様はシャルドール大聖堂に乗り込んで、自分はミリディ様と結婚を誓い合った仲だと主張し結婚を認めてほしいと言ったのよ。
その時に一人の司祭がその現場を一部始終見ていたと申し出たの。
‥‥そして承認された。
ライド様はとても驚かれてうずくまって泣いたそうよ。
つまり彼は司祭が見ていたことを知らなかった。
全てあなたが根回しした通りに物事が動いていた。
すごいわね?
それからライド様はあちこちを奔走し、あなたを傷つけた人間達を皆葬り去った。
ミリディ様が修道院に行かなければならない程の心の傷を与えた者達を誰一人許さなかった。
それはあなたの父も兄も同様で、あなたが心を痛めた原因の母親とすぐに離婚し領地から追い出した。
あなたは自分が修道院に行くことで、自分の邪魔になる者を全て片付けられることを知っていた。
だって皆があなたを異常に愛しているんですもの。
あなたを連れ戻す為なら何だってやると知ってのことでしょう?」
「‥‥」
私は少し冷めた紅茶をゴクリと飲んだ。
彼女は私に何を言わせたいのだろう。
ロベールトン家と肩を並べるシルヴィス家の娘であるマゼルダ様は、とても美しく聡明な人だ。
平民の血を引く私にとっては雲の上の存在。
そんな女神のような、皆に称えられる彼女が別人のような形相で私を睨む。
「平民のはずのあなたが公爵夫人だなんてね」
「‥‥ふ‥ふふっ‥‥」
「何?」
「マゼルダ様のそれが本音なのですね。
マゼルダ様が私の何を調べたのか分かりませんが、私はエルグスト家の娘です。
ただ私は、公爵家の人間になっても、この地位や権力を笠に着るようなことはしません。
生まれや育ち、地位で人を判断するような人間にはなりたくありません」
「‥‥」
美しい女神の初めて見る醜く歪んだ顔。
これが本当の顔なのだろう。
「マゼルダ様が私を調べてくださったように、私もマゼルダ様を調べさせていただきました」
「どういうことかしら?」
「私に親切にしてくださっていたのは、格下の人間であった為。
絶対にロベールトン家に嫁げないと思っていたからなのでしょう?
ライド様に気に入られている私に親切にすることでライド様の心証をよくしたかった。
つまり。
マゼルダ様はライド様がお好きなのでしょう?
ロベールトン家に嫁げるのは皆が認める自分であるべきだと思っていたのですよね?
だって、ライド様とマゼルダ様が密かに婚約しているという噂を世間に広めていたのはあなた自身ですもの」
私の言葉に大きく反応するその姿に私は確信する。
「私よりずっと近い距離で育ってきたマゼルダ様は、ライド様と対等な立場として自分が必要とされると信じておられたはず。
まさか子爵家の平凡な娘が優秀なライド様に見初められるとは思わなかったのでしょう?
美しく聡明で身分が釣り合うなら、シルヴィス家の娘である自分しかいないと思ってらしたのにね?」
「‥‥本当に図々しい」
「図々しい?」
「そうでしょう?公爵家は他の貴族とは立場が違うわ。
この国を動かす力を持つ選ばれた人間なのよ。
ライド様の力になれるのは、同じ公爵家であり対等な能力をもつ私しかいない。
頭の良い彼なら最後は必ずそう判断すると思っていたのに‥貧乏な平民の血が国の中枢に入るなんてどうかしてるわ。
平民の成り上がる指南書でもあるのかしら?」
「‥‥」
マゼルダ様は怒り心頭だ。
私は対照的に冷静だった。
これが彼女の裏の顔‥‥。
「ミリー?ミリー?」
奥から私を呼ぶ声。
「ライド様!」
姿が見え、私が軽く手を振ると駆けてくる。
「ミリー、迎えにきたよ。
夕方になると冷えるからね。
もう帰ろう。
マゼルダ嬢、急にミリーを呼びつけるのはやめてほしいな」
「女同士の交流の場にも口を出されるのですか?」
「もちろん。ミリーは私の愛する妻だからね。
心配するのは当然だよ。
マゼルダ嬢」
「‥‥」
「マゼルダ様には公爵家の人間としての立ち振る舞いを教えていただいておりました」
「へぇ‥‥。
でもミリーは気にしなくてもいい。
必要なことは私が教えてあげられるからね。
さぁ、行こう」
「はい。
マゼルダ様、今日はお招きいただきましてありがとうございました」
立ち上がりライド様のエスコートで歩き出す。
「あー、マゼルダ嬢?
ミリーを傷つけるようなことがないように念を押しておくよ。
ではまた明日の会議でね」
ライド様は私の腰を抱き寄せた。
ガチャンとカップの乱れた音がする。
人間は誰にでも裏の顔がある。
表がいくら華やかでも育ちが良くても親切であろうとも‥どんな人であろうと例外などないものだ。
「ミリー?君が好きなミートパイをたくさん焼いているとスーザンが言っていたよ」
「それは嬉しいです!
食べすぎてしまうかも」
「口のまわりについたら私が拭いてあげるからね」
「なら、たくさんつけておきます」
「はははっ、またそんな可愛いことを言うんだね?
君って人は昔から私を夢中にさせるのが上手すぎるね。
指南書でも隠してる?」
「ふふっ、まさか」
「可愛い、私のミリー」
彼はきっとこれからも私に夢中だ‥‥。
裏の顔ですら愛しいのなら本物だ‥‥
『田舎娘と王子様』‥リンディ著
~END~
~~~~~~~~~~~~~~~
ここまで読んでくださった皆様。
本当にありがとうございましたm(_ _)m
感謝しておりますm(__)m
公爵夫人とゆっくりお話しがしたくて」
「いいえ、マゼルダ様のお誘いならいつでも大歓迎です」
「そう、それなら良かった。
私あなたに謝りたくてね」
「謝る?」
ゆっくりとカップを持ち上げ紅茶を口にしたマゼルダ様が何故か冷たい目で私を見る。
「私思い違いをしていたの。
だってあなたは守ってあげなければならない程弱い人間ではないんだもの。
したたかで図太くて誰よりも策士だった。
そうでしょう?」
「‥‥何のことですか?」
「ふふっ。そうやって何も知らないふりをして、純粋で儚げな人間にみせるのがお上手ね?
まるで詐欺師だわ」
「話の意図がまったく分かりませんが」
「私も公爵家の人間よ。
ロベールトン家に引けは取らないわ。
あなたがどんな人間であるか、色々私なりに調べてみたの。
だって子爵家の娘がロベールトン家に嫁いだんだもの。
しかも一度は修道院に自ら入っておきながら、まんまと公爵夫人の座を手に入れた。
何か裏があると思わない?」
「裏なんて‥‥そんなものありません」
「ふふっ。そう。
あなたの本当の親はただの平民の靴職人なんでしょう?
運良く血の繋がらない子爵家で育てられたけれど、その子爵家の身分でも公爵家に嫁ぐにはまだ現実的には難しいことのはず。
でもあなたはライド様から異常なほどに自分が愛されていることを知っていた。
どんな手を使ってそんなに気に入られたのかしらね?
そしてあなたが修道院に入れば、連れ戻す手段はただひとつ。
結婚していたという修道院のきまりを破ることだけ。
ライド様はシャルドール大聖堂に乗り込んで、自分はミリディ様と結婚を誓い合った仲だと主張し結婚を認めてほしいと言ったのよ。
その時に一人の司祭がその現場を一部始終見ていたと申し出たの。
‥‥そして承認された。
ライド様はとても驚かれてうずくまって泣いたそうよ。
つまり彼は司祭が見ていたことを知らなかった。
全てあなたが根回しした通りに物事が動いていた。
すごいわね?
それからライド様はあちこちを奔走し、あなたを傷つけた人間達を皆葬り去った。
ミリディ様が修道院に行かなければならない程の心の傷を与えた者達を誰一人許さなかった。
それはあなたの父も兄も同様で、あなたが心を痛めた原因の母親とすぐに離婚し領地から追い出した。
あなたは自分が修道院に行くことで、自分の邪魔になる者を全て片付けられることを知っていた。
だって皆があなたを異常に愛しているんですもの。
あなたを連れ戻す為なら何だってやると知ってのことでしょう?」
「‥‥」
私は少し冷めた紅茶をゴクリと飲んだ。
彼女は私に何を言わせたいのだろう。
ロベールトン家と肩を並べるシルヴィス家の娘であるマゼルダ様は、とても美しく聡明な人だ。
平民の血を引く私にとっては雲の上の存在。
そんな女神のような、皆に称えられる彼女が別人のような形相で私を睨む。
「平民のはずのあなたが公爵夫人だなんてね」
「‥‥ふ‥ふふっ‥‥」
「何?」
「マゼルダ様のそれが本音なのですね。
マゼルダ様が私の何を調べたのか分かりませんが、私はエルグスト家の娘です。
ただ私は、公爵家の人間になっても、この地位や権力を笠に着るようなことはしません。
生まれや育ち、地位で人を判断するような人間にはなりたくありません」
「‥‥」
美しい女神の初めて見る醜く歪んだ顔。
これが本当の顔なのだろう。
「マゼルダ様が私を調べてくださったように、私もマゼルダ様を調べさせていただきました」
「どういうことかしら?」
「私に親切にしてくださっていたのは、格下の人間であった為。
絶対にロベールトン家に嫁げないと思っていたからなのでしょう?
ライド様に気に入られている私に親切にすることでライド様の心証をよくしたかった。
つまり。
マゼルダ様はライド様がお好きなのでしょう?
ロベールトン家に嫁げるのは皆が認める自分であるべきだと思っていたのですよね?
だって、ライド様とマゼルダ様が密かに婚約しているという噂を世間に広めていたのはあなた自身ですもの」
私の言葉に大きく反応するその姿に私は確信する。
「私よりずっと近い距離で育ってきたマゼルダ様は、ライド様と対等な立場として自分が必要とされると信じておられたはず。
まさか子爵家の平凡な娘が優秀なライド様に見初められるとは思わなかったのでしょう?
美しく聡明で身分が釣り合うなら、シルヴィス家の娘である自分しかいないと思ってらしたのにね?」
「‥‥本当に図々しい」
「図々しい?」
「そうでしょう?公爵家は他の貴族とは立場が違うわ。
この国を動かす力を持つ選ばれた人間なのよ。
ライド様の力になれるのは、同じ公爵家であり対等な能力をもつ私しかいない。
頭の良い彼なら最後は必ずそう判断すると思っていたのに‥貧乏な平民の血が国の中枢に入るなんてどうかしてるわ。
平民の成り上がる指南書でもあるのかしら?」
「‥‥」
マゼルダ様は怒り心頭だ。
私は対照的に冷静だった。
これが彼女の裏の顔‥‥。
「ミリー?ミリー?」
奥から私を呼ぶ声。
「ライド様!」
姿が見え、私が軽く手を振ると駆けてくる。
「ミリー、迎えにきたよ。
夕方になると冷えるからね。
もう帰ろう。
マゼルダ嬢、急にミリーを呼びつけるのはやめてほしいな」
「女同士の交流の場にも口を出されるのですか?」
「もちろん。ミリーは私の愛する妻だからね。
心配するのは当然だよ。
マゼルダ嬢」
「‥‥」
「マゼルダ様には公爵家の人間としての立ち振る舞いを教えていただいておりました」
「へぇ‥‥。
でもミリーは気にしなくてもいい。
必要なことは私が教えてあげられるからね。
さぁ、行こう」
「はい。
マゼルダ様、今日はお招きいただきましてありがとうございました」
立ち上がりライド様のエスコートで歩き出す。
「あー、マゼルダ嬢?
ミリーを傷つけるようなことがないように念を押しておくよ。
ではまた明日の会議でね」
ライド様は私の腰を抱き寄せた。
ガチャンとカップの乱れた音がする。
人間は誰にでも裏の顔がある。
表がいくら華やかでも育ちが良くても親切であろうとも‥どんな人であろうと例外などないものだ。
「ミリー?君が好きなミートパイをたくさん焼いているとスーザンが言っていたよ」
「それは嬉しいです!
食べすぎてしまうかも」
「口のまわりについたら私が拭いてあげるからね」
「なら、たくさんつけておきます」
「はははっ、またそんな可愛いことを言うんだね?
君って人は昔から私を夢中にさせるのが上手すぎるね。
指南書でも隠してる?」
「ふふっ、まさか」
「可愛い、私のミリー」
彼はきっとこれからも私に夢中だ‥‥。
裏の顔ですら愛しいのなら本物だ‥‥
『田舎娘と王子様』‥リンディ著
~END~
~~~~~~~~~~~~~~~
ここまで読んでくださった皆様。
本当にありがとうございましたm(_ _)m
感謝しておりますm(__)m
82
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
婚約破棄歴八年、すっかり飲んだくれになった私をシスコン義弟が宰相に成り上がって迎えにきた
鳥羽ミワ
恋愛
ロゼ=ローラン、二十四歳。十六歳の頃に最初の婚約が破棄されて以来、数えるのも馬鹿馬鹿しいくらいの婚約破棄を経験している。
幸い両親であるローラン伯爵夫妻はありあまる愛情でロゼを受け入れてくれているし、お酒はおいしいけれど、このままではかわいい義弟のエドガーの婚姻に支障が出てしまうかもしれない。彼はもう二十を過ぎているのに、いまだ縁談のひとつも来ていないのだ。
焦ったロゼはどこでもいいから嫁ごうとするものの、行く先々にエドガーが現れる。
このままでは義弟が姉離れできないと強い危機感を覚えるロゼに、男として迫るエドガー。気づかないロゼ。構わず迫るエドガー。
エドガーはありとあらゆるギリギリ世間の許容範囲(の外)の方法で外堀を埋めていく。
「パーティーのパートナーは俺だけだよ。俺以外の男の手を取るなんて許さない」
「お茶会に行くんだったら、ロゼはこのドレスを着てね。古いのは全部処分しておいたから」
「アクセサリー選びは任せて。俺の瞳の色だけで綺麗に飾ってあげるし、もちろん俺のネクタイもロゼの瞳の色だよ」
ちょっと抜けてる真面目酒カス令嬢が、シスコン義弟に溺愛される話。
※この話はカクヨム様、アルファポリス様、エブリスタ様にも掲載されています。
※レーティングをつけるほどではないと判断しましたが、作中性的ないやがらせ、暴行の描写、ないしはそれらを想起させる描写があります。
雑草姫、選ばれし花の庭で踏まれて生きる 〜ガラスの靴は、土いじりには不向きです〜
お月見ましろ
恋愛
没落寸前の男爵家に生まれたロザリー・エヴァレットは、貧しさの中でも誇りだけは失わずに生きてきた。
雑草を食材にし、服を縫い直し、名門貴族学園を「目立たず、問題を起こさず、卒業する」――それが特待生として入学した彼女の唯一の目的だった。
だが入学初日、王子の落としたハンカチを拾ったことで、ロザリーは学園の秩序を乱す存在として「雑草令嬢」と呼ばれ、理不尽な洗礼に晒される。
泣かず、媚びず、折れずに耐える彼女を、ただ静かに支え続ける幼なじみがいた。
成金商家の息子・フィンは、「楽になる道」を決して差し出さず、それでも決して手を離さない。
さらに彼女の前に現れるのは、飄々とし、軽薄な仮面を被るノア。そして、王子として雑草を踏みつけることで秩序を守ろうとする、レオンハルト。
選ばれた者たちの庭で、場違いな雑草令嬢は、王子たちの価値観と世界を静かに揺るがしていく。
これは、ガラスの靴を履かないシンデレラ――
雑草令嬢が、自分の足で未来を選ぶ物語。
悪役を演じて婚約破棄したのに、なぜか溺愛モードの王子がついてきた!
ちゃっぴー
恋愛
公爵令嬢ミュールは、重度のシスコンである。「天使のように可愛い妹のリナこそが、王妃になるべき!」その一心で、ミュールは自ら「嫉妬に狂った悪役令嬢」を演じ、婚約者であるキース王太子に嫌われる作戦に出た。
計画は成功し、衆人環視の中で婚約破棄を言い渡されるミュール。「処罰として、王都から追放する!」との言葉に、これで妹が幸せになれるとガッツポーズをした……はずだったのだが?
連れて行かれた「追放先」は、王都から馬車でたった30分の、王家所有の超豪華別荘!?
しかも、「君がいないと仕事が手につかない」と、元婚約者のキース殿下が毎日通ってくるどころか、事実上の同棲生活がスタートしてしまう。
公爵令嬢 メアリの逆襲 ~魔の森に作った湯船が 王子 で溢れて困ってます~
薄味メロン
恋愛
HOTランキング 1位 (2019.9.18)
お気に入り4000人突破しました。
次世代の王妃と言われていたメアリは、その日、すべての地位を奪われた。
だが、誰も知らなかった。
「荷物よし。魔力よし。決意、よし!」
「出発するわ! 目指すは源泉掛け流し!」
メアリが、追放の準備を整えていたことに。
【完結】モブ令嬢としてひっそり生きたいのに、腹黒公爵に気に入られました
22時完結
恋愛
貴族の家に生まれたものの、特別な才能もなく、家の中でも空気のような存在だったセシリア。
華やかな社交界には興味もないし、政略結婚の道具にされるのも嫌。だからこそ、目立たず、慎ましく生きるのが一番——。
そう思っていたのに、なぜか冷酷無比と名高いディートハルト公爵に目をつけられてしまった!?
「……なぜ私なんですか?」
「君は実に興味深い。そんなふうにおとなしくしていると、余計に手を伸ばしたくなる」
ーーそんなこと言われても困ります!
目立たずモブとして生きたいのに、公爵様はなぜか私を執拗に追いかけてくる。
しかも、いつの間にか甘やかされ、独占欲丸出しで迫られる日々……!?
「君は俺のものだ。他の誰にも渡すつもりはない」
逃げても逃げても追いかけてくる腹黒公爵様から、私は無事にモブ人生を送れるのでしょうか……!?
悪役令嬢はやめて、侯爵子息になります
立風花
恋愛
第八回 アイリス恋愛ファンタジー大賞 一次選考通過作品に入りました!
完結しました。ありがとうございます
シナリオが進む事のなくなった世界。誰も知らないゲーム後の世界が動き出す。
大崩落、王城陥落。聖女と祈り。シナリオ分岐の真実。
激動する王国で、想い合うノエルとアレックス王子。
大切な人の迷いと大きな決断を迫られる最終章!
ーあらすじー
8歳のお誕生日を前に、秘密の場所で小さな出逢いを迎えたキャロル。秘密を約束して別れた直後、頭部に怪我をしてしまう。
巡る記憶は遠い遠い過去。生まれる前の自分。
そして、知る自分がゲームの悪役令嬢であること。
戸惑いの中、最悪の結末を回避するために、今度こそ後悔なく幸せになる道を探しはじめる。
子息になった悪役令嬢の成長と繋がる絆、戸惑う恋。
侯爵子息になって、ゲームのシナリオ通りにはさせません!<序章 侯爵子息になります!編>
子息になったキャロルの前に現れる攻略対象。育つ友情、恋に揺れる気持<二章 大切な人!社交デビュー編>
学園入学でゲームの世界へ。ヒロイン登場。シナリオの変化。絆は波乱を迎える「転」章<三章 恋する学園編>
※複数投稿サイト、またはブログに同じ作品を掲載しております
【完結】魔力ゼロと捨てられた私を、王子がなぜか離してくれません ――無自覚聖女の王宮生活――
ムラサメ
恋愛
伯爵家で使用人同然に扱われてきた少女、エリナ。
魔力も才能もないとされ、義妹アリシアの影で静かに生きていた。
ある日、王国第一王子カイルの視察で運命が動き出す。
誰も気づかなかった“違和感”に、彼だけが目を留めて――。
物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜
丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。
与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。
専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、
失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。
そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、
セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。
「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」
彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、
彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。
嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、
広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、
独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。
栄養と愛情を取り戻したセレナは、
誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、
社交界で注目される存在となる。
一方、セレナを失った伯爵家は、
彼女の能力なしでは立ち行かず、
ゆっくりと没落していくのだった――。
虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる