余生尽きるまで愛して

猫又

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僕こと柊木 愁(ひいらぎ  しゅう)は生きる楽しさを見いだせなかった。
まだ16歳の高校1年生。
いつも一人ぼっちだった。小学校も中学校も。クラスで関わってくる人は誰一人いない。
理由はわかってる。多分、前髪下ろしていつも隅っこで本を読んでるから話しかけずらいし陰キャ臭だしてるから関わりにくいのだろうと思う。
だが、いじめはないしクラスの雰囲気は和やかだからそれは好きだった。
両親からは虐待はないしむしろ愛されてる。
こうして恵まれた環境に囲まれているのに心の弱かった自分は死にたいと思っていた。
中性的でかわいいよりのこの顔は僕のコンプレックスだった。嫌いだった。僕は男の子だから周りの子達みたいに男らしい顔が欲しかった。こんなコンプレックスな顔を晒して人と話すことが出来なかった。とても怖かった。こんな顔を見たらみんな「気持ち悪い」とか「普通じゃない」とか言うのかなと考えて1人で暴走してたらいつしか人と関わることが出来なくなっていた。

こんなの自分勝手だと分かってる。
学生のうちはせめて生きようと思っていた。僕はネガティブ思考を拗らせていてこのままでは落ちる所まで落ちて自立できるのかどうかも怪しかった。
大人になった瞬間死んだら誰にも迷惑はかからないんじゃないかと。そこまで考えていた。

ある日、巡りに巡る思考であることを思いついた。

自分自身の寿命を決めてそれまでの期間遊びつくそうという考えに至った。これなら少しでも気が楽になるんじゃないかと思った。

どうせ死ぬんならバカやって死にたいとつくづく我儘な僕は思考を巡らせここまでの領域にたどり着いたのである。

今まで心の底で行きたがっていた場所に行き遊んであっちへそっちへぷらぷらしてどんちゃん騒ぎして...ってプランを練っていたら気分がどんどん高まって...で、気づいたら朝になっていた。

その日はたまたま休日だったのでちゃんと寝ることにした。

気をつけなきゃ。

起きると昼過ぎ。両親は仕事に行っているのでお昼を自分で作り久々にテレビをつけ黙々と食べていた。

刑事ドラマをみていると途中でCMが入る。いいシーンだったのに...そう思いながらぼーっとCMを見てるとあるCMが目に付いた。

そのCMには中性的な男性と女性がうつっていた。男らしい女性と可愛らしい男性が飲料水の紹介をしていた。

見た瞬間これだ...って思った。
まず、どんちゃん騒ぎする前にやることがあった。
これをみてコンプレックスを克服しようと...そう決めた。



あの男の人のように可愛らしい顔をしているのなら可愛くなろうと僕は決意してその日からあることをしよう!そうしよう!と決めた。

最初にお肌のケアだった。昔、母から貰ったお肌のクリームと香水。いつか使う日が来ると思うのと言われずっと使わなかったあれ。見るのが嫌でタンスの奥深くに置いて今の今まで忘れ去られていたあの子たち。

それらをタンスから取り出し使用していく。使い方が全く分からなかったお肌のクリームは使い方を調べて丁寧に塗っていく。香水は3つあり薄めの甘い匂いがする香水を選ぶ。

たまには色気つくのもいいなと思い1日女の子の勉強をした僕はその日疲れて眠った。
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