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理性

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 部屋に入るなり、ルディは目障りだった拘束を引きちぎり外した。

「ふっ、ううっ…」

 顔を歪め悶え続けるエイリアをベッドに寝かせ、その横へと腰を掛ける。

 ルディは、エイリアを自分の部屋へと連れてきた。学院内において、どこよりも安全なのがこの部屋だったからだ。

「はあっ、うっう…」
「発情状態じゃないな。ヤンジッチの奴、エイリアに何をしたんだ」
「んっ、んぅ…」
「エイリア…俺が分かるか?」

 声に反応したエイリアが、かすかに目を開いた。

「…ルディ…さ……って……」

 途切れ途切れにエイリアが、何かを訴えてくるが聞き取れない。顔を近づけ、言葉を聞き取ろうと耳をすませる。

「どうした?」
「…僕の、触って……」

 聞き慣れない言葉に、ルディの動きが止まった。
 頬が赤らみ熱に浮かされ潤んだ瞳が、強請ねだるように見つめている。

 動かないルディをよそに、エイリアは自らズボンを下げた。股間は、すでに勃起しており、ヒクつきながら射精を待っている。

 自分の勃ち上がっているモノにルディの手を導き、動かしてくれるようにおねだりをする。

「触って…いっぱい僕のを触って、ルディ……」
「……っ」

 漂ってくる匂いに奥歯をグッと噛み締め、溢れそうな欲望を抑え込む。
 エイリアに煽られて、ズボンがキツくなっているが、気づかないふりをした。

 手に触れているモノを壊してしまわないように、優しく扱いてやる。

「はぁっ…ああっ、あ…っ」

 気持ちよさそうによがり、エイリアが腰をいやらしく手に押しつけてくる。
 誘うような態度に思わず、グッとちからが入ってしまう。

「ひぁっ、んああっ」

 身体を震わせ、エイリアが喘ぎ声をあげた。
 乱れたせいで肌があらわになり、キュッと小さくなったエイリアの乳首が、敏感になっているのがみてとれる。

 視線を逸らしたルディだったが、エイリアの首筋にある赤い跡が目に入った。

 くっきりと残る、の咬み跡―――

「…咬まれたのか、アイツに」

 自分を狂わせる匂いが、強く漂ってきている。
 一瞬でも気を抜けば、感情に全てを飲み込まれそうな甘美な匂い。

 ザワザワと毛が逆立つような気持ちが溢れ出し、ルディはエイリアに覆い被さった。

「あっああああっ!!」

 首筋に激しく起こった快感にエイリアが叫んだ。

 ズブッとルディの牙が皮膚に貫き、まるでその跡を消すかのように深く深く突き刺さってくる。

「やっ、やめっ…ふああっ」

 ルディの突き刺さした場所に身体が反応し、シーツに体液が溢れ落ちた。
 そして息つく間もなく、再び勃起したモノにルディが刺激を与え始めた。

「ひぃっ、ああ、あっあああ」

 咬みつかれたまま身体中を弄られ、犯しつくそうとするルディの激しさにエイリアは酔いしれた。

「ああっ、んぅああっ」

 ルディの手で何度もイカされ、自分の精液でシーツが濡れている。

 それでも昂りは収まることなく、ルディから与えられる快楽を求め続けた。

「…んっ、ふぅあ、もっと…もっと欲しい」
「エイリア…」

 いつもとは違う艶めかしい幼馴染みの声により一層、身体の火照りが増していく。

「…ルディ、ここも触って…ずっと疼いてる」

 誘うように脚を広げ、自分の穴を指で触ってみせる。

「ここの奥が、ジンジンする…」

 ゴクリと唾を飲み込んだルディの手を取り、指先を穴へと誘導する。

「……ダメ?…僕の奥まで、ルディでいっぱいに満たして?気持ちよくして…」

 火照った身体のせいか、大胆にエイリアが誘いをかける。理性が崩壊するのを待ちながら、目の前で自慰行為をして見せた。

「ああっ、あっ…っ」

 何度射精しても勃ち上がり、昂り続けるモノを上下に扱き、目の前の男に見せつける。

「あっ…ルディ」

 名前を呼んだ瞬間、グイッと腰を引かれ、荒々しく唇を塞がれた。
 目に映るのは、本能のままに喰らいつく赤い獣だ。

 キスに翻弄され、考える間もなく指が穴へと入ってきた。
 自分で触っていたような軽さはなく、ルディの指が何本もこじ開けて入ってくる。

「ああっ、いっ、あっ」

 ヌルヌルとしているモノが、先ほど自分が出した精液だと気づいた時には、切り裂くように別のモノが穴へと入り込んできた。

「あぁあああっ」

 ジュプッ、ジュプッと卑猥な音と共にルディの勃起したモノが、止まることなく奥へ奥へと差し込まれる。

「ひぃんっ、はぁっ、ああっ」

 両脚をめいっぱいに開かれ、ルディが腰を打ちつけてくる。エイリアは快楽で身体中が痙攣しながらも、ルディにしがみつき身を任せた。

 お互いを求めように何度も身体を重ね、ルディは催淫の効果が切れるまでエイリアを抱き続けた。
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