72 / 463
第9部 倒錯のイグニス
#71 基礎訓練 応用編③
しおりを挟む
駅から隣町へ向かうバスは空いていた。
通勤の時間帯は過ぎていたし、会社や学校のある市内とは方向が逆だからだろう。
出口に近いベンチ式のシートに座って脚を組むと、しばらく物思いにふけった。
ブレザーのポケットから、今しがた購入した媚薬の箱を取り出して、ためつすがめつ眺めてみる。
本当にこんなものが効くのだろうか。
以前ヤチカにもらったのは、いかにも効き目のありそうなアンプル剤だった。
なのにこれは、名前からして丸薬っぽい。
その証拠に、耳元に近づけて振ってみると、カサコソ音がした。
試してみようか。
どうせ、500円なんだし。
思い切って、セロハンを破り、蓋をあけてみた。
透明なビニール袋が6包ほど、入っていた。
袋の中には、赤い丸薬が5つずつ入っている。
下痢止めみたい、と杏里は思った。
ひと袋だけ残し、あとはポケットにしまって、リュックの中からペットボトルを取り出した。
袋を破り、中身を舌の上にあけ、スポーツドリンクで喉に流し込む。
粒々が喉にひっかかって飲み込むのに若干苦労したが、何の味もしなかった。
シートにもたれ、目をつぶる。
媚薬の効果なんてものはね、しょせんブラーボ効果にすぎないのよ。
もっくんのオネエ言葉が耳の奥によみがえる。
じゃあ、効かないよね。
私、正直、疑ってるもの。
だって、ワンコインで買える媚薬なんて、どう考えても…。
そこまで思いを巡らせた時だった。
ふいに火が点ったように、身体の芯が熱くなった。
胸の鼓動が徐々に高まってくるのがわかった。
何もしていないのに、息が苦しくなる。
呼吸が心なしか、せわしくなっているのだ。
杏里は火照った頬を両手で挟んだ。
え…?
これって、まさか…?
ふと目を開けると、向かい側のベンチシートに座っている中年男の姿が視界に入ってきた。
茶色のジャンパーに薄汚いシャツとズボン。
髪は頭頂近くまで後退し、年齢不詳の顔は下唇だけが異様に厚い。
杏里の身に起きた変化に気づいたのか、男は食い入るような眼で、杏里の膝のあたりを見つめている。
見られてる…。
そう意識したとたん、うねるような快感が突き上げてきて、杏里は組んでいた足をほどき、男の期待に応えるようにそろそろと左右に開き始めた。
男の陽に焼けた顔に、信じられないといった表情が浮かんだ。
あまりの僥倖に、不自然なほど大きく身を乗り出してくる。
靴を脱ぎ、両足をシートの上に引き上げると、杏里は両手で足首をつかんで、ぐいと更に股を広げてみせた。
ただでさえ短いスカートが腹の上までめくれあがり、極限まで薄いショーツが空気にさらされる。
男が狂ったようにズボンのファスナーを下ろし、汚れた下着の間から黒光りする肉棒を引きずり出した。
貧相な外見にそぐわぬ、立派な一物だった。
カリの部分が十分に張り出し、発達した亀頭が赤黒く充血している。
獣のような唸り声を発して、男が両手でそれをしごき始めた。
もっと、見て…。
シートに深く身を沈め、杏里はぐいと腰を突き出した。
ちっちゃなショーツに包まれた”唇”が、熱い涎を滲ませるのがわかった。
薬の効果なのか、風邪を引いた時みたいに頭がぼうっとして、視野が狭くかすんで見える。
そのゆらぐ視野の中心で、男がうめき、前かがみになった。
床に大量の白濁した液体が飛び散ると同時に、青臭い臭いが杏里の鼻孔を突いた。
嗅ぎ慣れた栗の花の匂いに、杏里ははっと我に返った。
効いた…。
股間を押さえて床にうずくまる男の背中を呆然と見下ろしながら、思った。
もっくん、効いてるよ、性露丸…。
すごい。
おっかなびっくり、ブラウスの胸のあたりに指を這わせてみた。
ブラジャーの上からでも、乳首がびんびんに勃っているのがわかった。
当然、蜜壺の中は熱い蜜で溢れんばかりである。
これなら、いけるかも。
ただ、問題は、持続時間。
ひと袋分で、どれだけの間、もつのだろう。
ー次は、曙中学校前ー
アナウンスに、よろめきながら杏里は立ち上がった。
浄化された者の常で、男はうずくまったまま気を失っているようだ。
空気が漏れるような音とともにドアが開くと、杏里は危なっかしい足取りでタラップを降りた。
股間が疼き、そのせいでひどく内股になってしまっていたのである。
通勤の時間帯は過ぎていたし、会社や学校のある市内とは方向が逆だからだろう。
出口に近いベンチ式のシートに座って脚を組むと、しばらく物思いにふけった。
ブレザーのポケットから、今しがた購入した媚薬の箱を取り出して、ためつすがめつ眺めてみる。
本当にこんなものが効くのだろうか。
以前ヤチカにもらったのは、いかにも効き目のありそうなアンプル剤だった。
なのにこれは、名前からして丸薬っぽい。
その証拠に、耳元に近づけて振ってみると、カサコソ音がした。
試してみようか。
どうせ、500円なんだし。
思い切って、セロハンを破り、蓋をあけてみた。
透明なビニール袋が6包ほど、入っていた。
袋の中には、赤い丸薬が5つずつ入っている。
下痢止めみたい、と杏里は思った。
ひと袋だけ残し、あとはポケットにしまって、リュックの中からペットボトルを取り出した。
袋を破り、中身を舌の上にあけ、スポーツドリンクで喉に流し込む。
粒々が喉にひっかかって飲み込むのに若干苦労したが、何の味もしなかった。
シートにもたれ、目をつぶる。
媚薬の効果なんてものはね、しょせんブラーボ効果にすぎないのよ。
もっくんのオネエ言葉が耳の奥によみがえる。
じゃあ、効かないよね。
私、正直、疑ってるもの。
だって、ワンコインで買える媚薬なんて、どう考えても…。
そこまで思いを巡らせた時だった。
ふいに火が点ったように、身体の芯が熱くなった。
胸の鼓動が徐々に高まってくるのがわかった。
何もしていないのに、息が苦しくなる。
呼吸が心なしか、せわしくなっているのだ。
杏里は火照った頬を両手で挟んだ。
え…?
これって、まさか…?
ふと目を開けると、向かい側のベンチシートに座っている中年男の姿が視界に入ってきた。
茶色のジャンパーに薄汚いシャツとズボン。
髪は頭頂近くまで後退し、年齢不詳の顔は下唇だけが異様に厚い。
杏里の身に起きた変化に気づいたのか、男は食い入るような眼で、杏里の膝のあたりを見つめている。
見られてる…。
そう意識したとたん、うねるような快感が突き上げてきて、杏里は組んでいた足をほどき、男の期待に応えるようにそろそろと左右に開き始めた。
男の陽に焼けた顔に、信じられないといった表情が浮かんだ。
あまりの僥倖に、不自然なほど大きく身を乗り出してくる。
靴を脱ぎ、両足をシートの上に引き上げると、杏里は両手で足首をつかんで、ぐいと更に股を広げてみせた。
ただでさえ短いスカートが腹の上までめくれあがり、極限まで薄いショーツが空気にさらされる。
男が狂ったようにズボンのファスナーを下ろし、汚れた下着の間から黒光りする肉棒を引きずり出した。
貧相な外見にそぐわぬ、立派な一物だった。
カリの部分が十分に張り出し、発達した亀頭が赤黒く充血している。
獣のような唸り声を発して、男が両手でそれをしごき始めた。
もっと、見て…。
シートに深く身を沈め、杏里はぐいと腰を突き出した。
ちっちゃなショーツに包まれた”唇”が、熱い涎を滲ませるのがわかった。
薬の効果なのか、風邪を引いた時みたいに頭がぼうっとして、視野が狭くかすんで見える。
そのゆらぐ視野の中心で、男がうめき、前かがみになった。
床に大量の白濁した液体が飛び散ると同時に、青臭い臭いが杏里の鼻孔を突いた。
嗅ぎ慣れた栗の花の匂いに、杏里ははっと我に返った。
効いた…。
股間を押さえて床にうずくまる男の背中を呆然と見下ろしながら、思った。
もっくん、効いてるよ、性露丸…。
すごい。
おっかなびっくり、ブラウスの胸のあたりに指を這わせてみた。
ブラジャーの上からでも、乳首がびんびんに勃っているのがわかった。
当然、蜜壺の中は熱い蜜で溢れんばかりである。
これなら、いけるかも。
ただ、問題は、持続時間。
ひと袋分で、どれだけの間、もつのだろう。
ー次は、曙中学校前ー
アナウンスに、よろめきながら杏里は立ち上がった。
浄化された者の常で、男はうずくまったまま気を失っているようだ。
空気が漏れるような音とともにドアが開くと、杏里は危なっかしい足取りでタラップを降りた。
股間が疼き、そのせいでひどく内股になってしまっていたのである。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
女子切腹同好会
しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。
はたして、彼女の行き着く先は・・・。
この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。
また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。
マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。
世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる