激甚のタナトス ~世界でおまえが生きる意味について~【激闘編】

戸影絵麻

文字の大きさ
76 / 463
第9部 倒錯のイグニス

#75 基礎訓練 応用編⑦

しおりを挟む
 こんな体勢でフォールに持ち込めだなんて…絶対、無理…。
 筋肉の盛り上がった丸太のような腕に締め上げられ、杏里の背骨がぎしぎしと軋んだ。
 身体は大きく後ろに反り返り、今にもポキンとふたつに折れそうなほどしなっている。
 が、杏里が感じているのは、痛みではなかった。
 激痛はすぐに去り、じわりじわりと快楽のさざ波が身内に沸き立ち始めている。
 性露丸の効果。
 そして、タナトスの防御機能の起動。
 更に、横目で壁面の鏡を確認したせいもあった。
 真っ黒に日焼けした筋肉の塊のような巨人が、生白い肌をした美少女の上にのしかかり、その細い身体を今にも押し潰さんばかりにたくましい両腕で強く抱きしめているのである。
 浅黒い巨人の腕の間からのぞく白いレオタードの少女は、豊かすぎる胸を前に突き出し、つま先をぴんと伸ばして、ほとんど宙吊りにされてしまっている。
 快感は小百合の肌に触れた部分から、空気に晒された乳首と膣へと集まってくるようだ。
「どうだ? 気持ち、いいか?」
 ふいごのような息を吐きながら、小百合が訊いた。
 杏里は黙って首を横に振った。
 気持ちは、いい。
 でも、そんなこと、口に出せるわけがない。
 痛めつけられて悦ぶなんて、それじゃ、まるでマゾヒストの変態だ。
「くそ、ならばもっと」
 杏里の否定の仕草に刺激されたのか、小百合の腕に更に力が加わった。
 肋骨がたわみ、その先端が内臓にあたるのがわかった。
「くっ」
 杏里が小声でうめいたのは、もちろん、痛みからではない。
 その異様きわまりない感触に、過敏になった性感帯をひどく刺激されたからだった。
 視界の隅にそれが映ったのは、小百合の獣じみた鼻息から顔を逸らそうとした時である。
 レオタードを破らんばかりに突き出した、釣り鐘型の乳房の先端。
 小さな穴から飛び出し、哺乳瓶の吸い口のように膨らんだ乳首の先から、透明な液体が滲みだしている。
 ーおまえの武器は、ふたつの乳首と、膣だー
 ふと、小百合の言葉が脳裏によみがえった。
 もしかして…。
 杏里は上半身を起こし、抱きしめられたまま、思い切って小百合のほうに向き直った。
「気づいたか?」
 杏里を見上げて、小百合がささやいた。
 そして、分厚い唇を花弁の形にすぼめると、何かを待ち受けるように目を閉じた。
「先生…」
 杏里はその唇に、ゆっくりと右の乳首を押しつけた。
 豚のように鼻を鳴らし、飢えた獣のように勃起し切った硬い乳首に小百合がむしゃぶりついてきた。
 丸々太った芋虫を2匹重ねたような唇が勃起乳首を根元から咥え、ざらざらの分厚い舌が乳頭にからみつく。
「ああんっ!」
 激烈な快感に、開いた杏里の口から唾が飛ぶ。
 乳頭から母乳のように湧き出る淫汁を、小百合がゲフゲフ言いながら吸い始めたのだ。
 吸われるのも快感だった。
 そのことを、杏里は身に染みて思い知らされた。
 びくんびくんと、身体が痙攣する。
 そのたびに、太腿の内側を熱湯のような汁が伝い落ちた。
 右の出が悪くなると、小百合はすかざず左に移った。
「あう、あう、あうう、あああああっ!」
 そしてまた、そんな狂おしい雄叫びを上げながら、無我夢中で杏里の勃起乳首をじゅるじゅると吸い始める。
 両方の乳房の中が空になったような、そんな妙に心もとない感覚を覚えた時である。
「くう…」
 ふいに小百合の膝が崩れた。
 躰を締めつけていた腕が、杏里のボディラインに沿って、ずるずるとずり下がっていく。
「はう…いいぞ…か、身体が…し、痺れる…」
 マットにがっくり膝をつく小百合。
 そして、ひどく切なげななまなざしで杏里を見上げると、荒い息の合間に小百合が哀願した。
「さあ…来てくれ…。お願いだ…。おまえのもうひとつの…その淫らな”唇”で、私に熱く、接吻しておくれ…」




しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

女子切腹同好会

しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。 はたして、彼女の行き着く先は・・・。 この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。 また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。 マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。 世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...