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第9部 倒錯のイグニス
#135 美穂
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1年生の権藤美穂は、元水泳部のエースだけあって、引き締まった肉体の持ち主だ。
中背ですらりとした肢体は、腕も足も無駄のない筋肉で覆われている。
その意味では、全身をうっすらと柔らかい脂肪層で包まれた杏里とは、正反対のタイプといえるだろう。
合図とともに、美穂は持ち前の素早い動きで、すぐに杏里の後ろを取った。
あっと思った時にはすでに首に腕が絡みつき、息ができない状況に追い込まれていた。
ううん…。
杏里の喉からかすれた呻きが漏れた。
が、杏里が感じているのは、苦痛ではない。
美穂が力を籠めるのに比例して広がっていく、快感である。
ユニフォームの開口部から突き出た乳首が、これ以上はないくらいに硬く尖ってくる。
乳腺に体液が行き渡り、乳房がぱんぱんに張っている。
しかも、媚薬を必要以上に飲んだ杏里の身体は、最初から濡れていた。
汗とは異なるローションのような成分が毛穴という毛穴から滲み出し、全身をガードしているのだ。
美穂の腕がつるりと滑り、隙が生まれた。
杏里は横滑りにその戒めを抜け出すと、美穂から距離を取るべく、よたよたとロープのほうへと駆け出した。
美穂は外来種ではない。
それは、最初組み合った瞬間にわかっていた。
ならば、普通の戦法で勝ちにいけばいいだけだ。
そのためには、まず理想的な形で、技をかけられる必要がある。
そう、こちらからかけるのではなく、あくまでも”かけられる”ことが重要なのだ。
「先輩だからといって、手加減はしませんから!」
ロープに辿り着く前に、美穂の声が飛んできた。
「あんっ!」
次の瞬間、重いリングシューズで背中を思い切り蹴られ、杏里は両手を広げて大きくのけぞった。
ぐらりとよろめいて、マットに片膝を突き、痺れるような快感を耐え忍ぶ。
その腰に腕を回し、美穂が杏里を持ち上げにかかる。
バックドロップの体勢だ。
このまま杏里の後頭部をマットに叩きつけて、一気にフォールを奪おうという腹だろう。
この紅白戦の場合、フォールに必要な時間は1分だ。
つまり、バックドロップが決まれば、ほぼそこで杏里の敗北は決定してしまう。
となると、取るべき方法はただひとつだった。
杏里は身体を反転させ、美穂と向き合った。
「な…」
あっさり締めをかわされて、美穂が驚きに目を見張る。
摩擦係数ゼロの杏里だからこそできる技である。
今、美穂の顔の前に、杏里の胸があった。
その丸く盛り上がった胸の頂では、ビキニに穴が開いて、勃起した乳首が飛び出している。
「な、なに? これ?」
美穂が固まるのがわかった。
信じられないといったふうに頬を引きつらせ、杏里のピンク色に上気した乳首を凝視している。
「舐めていいのよ」
美穂の右耳に唇を寄せて、杏里はささやいた。
「ううん、むしろ、舐めてほしいのは、私のほう。美穂ちゃんにひどくされて、なんだか興奮してきちゃって」
「ば、馬鹿なことを」
口ではそう否定しながら、美穂の眼は食い入るように杏里の乳首を見つめたままだ。
「い、今は、試合中なのに…」
「いやなの?」
杏里はすねたような口調で言い募った。
「美穂ちゃんは、私のこと、嫌いなの?」
「せ、先輩…」
美穂が潤んだ瞳を上げた。
その瞳孔の中に欲情の光を見出し、杏里は勝利を確信した。
「くうっ」
喘いだのはほかでもない。
美穂ががむしゃらに左の乳首にむしゃぶりついてきたからだ。
かかった。
杏里はほくそ笑んだ。
チャンスだった。
己の乳房のつけ根を自分でつかむと、母乳をしぼり出すように、柔らかな肉をしごき上げた。
乳腺を体液が流れる感触に、恍惚となる杏里。
やがて、美穂の口から透明な液体が溢れ出した。
膣から滲み出す淫汁と酷似した、媚薬をたっぷり含んだ体液である。
空いた右手でユニフォームの上から平たい胸を撫でてやると、指先が乳首の突起に触れたところで、
「ああ…」
小さく喘いで、美穂が後ろ向きにゆっくりとマットの上に沈み込んでいった。
初めての媚薬に、身体が反応しすぎたのか…。
白目を剥いて、身体中を細かく痙攣させている。
その股間に黒い染みが広がっていくのを確信すると、杏里はおもむろに美穂の上にまたがった。
1秒は、あっという間だった。
「フォール!」
やがて、レフリーの璃子の声が朗々とリングに響き渡った。
中背ですらりとした肢体は、腕も足も無駄のない筋肉で覆われている。
その意味では、全身をうっすらと柔らかい脂肪層で包まれた杏里とは、正反対のタイプといえるだろう。
合図とともに、美穂は持ち前の素早い動きで、すぐに杏里の後ろを取った。
あっと思った時にはすでに首に腕が絡みつき、息ができない状況に追い込まれていた。
ううん…。
杏里の喉からかすれた呻きが漏れた。
が、杏里が感じているのは、苦痛ではない。
美穂が力を籠めるのに比例して広がっていく、快感である。
ユニフォームの開口部から突き出た乳首が、これ以上はないくらいに硬く尖ってくる。
乳腺に体液が行き渡り、乳房がぱんぱんに張っている。
しかも、媚薬を必要以上に飲んだ杏里の身体は、最初から濡れていた。
汗とは異なるローションのような成分が毛穴という毛穴から滲み出し、全身をガードしているのだ。
美穂の腕がつるりと滑り、隙が生まれた。
杏里は横滑りにその戒めを抜け出すと、美穂から距離を取るべく、よたよたとロープのほうへと駆け出した。
美穂は外来種ではない。
それは、最初組み合った瞬間にわかっていた。
ならば、普通の戦法で勝ちにいけばいいだけだ。
そのためには、まず理想的な形で、技をかけられる必要がある。
そう、こちらからかけるのではなく、あくまでも”かけられる”ことが重要なのだ。
「先輩だからといって、手加減はしませんから!」
ロープに辿り着く前に、美穂の声が飛んできた。
「あんっ!」
次の瞬間、重いリングシューズで背中を思い切り蹴られ、杏里は両手を広げて大きくのけぞった。
ぐらりとよろめいて、マットに片膝を突き、痺れるような快感を耐え忍ぶ。
その腰に腕を回し、美穂が杏里を持ち上げにかかる。
バックドロップの体勢だ。
このまま杏里の後頭部をマットに叩きつけて、一気にフォールを奪おうという腹だろう。
この紅白戦の場合、フォールに必要な時間は1分だ。
つまり、バックドロップが決まれば、ほぼそこで杏里の敗北は決定してしまう。
となると、取るべき方法はただひとつだった。
杏里は身体を反転させ、美穂と向き合った。
「な…」
あっさり締めをかわされて、美穂が驚きに目を見張る。
摩擦係数ゼロの杏里だからこそできる技である。
今、美穂の顔の前に、杏里の胸があった。
その丸く盛り上がった胸の頂では、ビキニに穴が開いて、勃起した乳首が飛び出している。
「な、なに? これ?」
美穂が固まるのがわかった。
信じられないといったふうに頬を引きつらせ、杏里のピンク色に上気した乳首を凝視している。
「舐めていいのよ」
美穂の右耳に唇を寄せて、杏里はささやいた。
「ううん、むしろ、舐めてほしいのは、私のほう。美穂ちゃんにひどくされて、なんだか興奮してきちゃって」
「ば、馬鹿なことを」
口ではそう否定しながら、美穂の眼は食い入るように杏里の乳首を見つめたままだ。
「い、今は、試合中なのに…」
「いやなの?」
杏里はすねたような口調で言い募った。
「美穂ちゃんは、私のこと、嫌いなの?」
「せ、先輩…」
美穂が潤んだ瞳を上げた。
その瞳孔の中に欲情の光を見出し、杏里は勝利を確信した。
「くうっ」
喘いだのはほかでもない。
美穂ががむしゃらに左の乳首にむしゃぶりついてきたからだ。
かかった。
杏里はほくそ笑んだ。
チャンスだった。
己の乳房のつけ根を自分でつかむと、母乳をしぼり出すように、柔らかな肉をしごき上げた。
乳腺を体液が流れる感触に、恍惚となる杏里。
やがて、美穂の口から透明な液体が溢れ出した。
膣から滲み出す淫汁と酷似した、媚薬をたっぷり含んだ体液である。
空いた右手でユニフォームの上から平たい胸を撫でてやると、指先が乳首の突起に触れたところで、
「ああ…」
小さく喘いで、美穂が後ろ向きにゆっくりとマットの上に沈み込んでいった。
初めての媚薬に、身体が反応しすぎたのか…。
白目を剥いて、身体中を細かく痙攣させている。
その股間に黒い染みが広がっていくのを確信すると、杏里はおもむろに美穂の上にまたがった。
1秒は、あっという間だった。
「フォール!」
やがて、レフリーの璃子の声が朗々とリングに響き渡った。
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