激甚のタナトス ~世界でおまえが生きる意味について~【激闘編】

戸影絵麻

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第9部 倒錯のイグニス

#145 アニス④

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 チョコレート色の肌を、それより少し薄い色の恥毛が蔽っている。
 にこ毛のように淡いその繊毛の下に、綺麗なサーモンピンクの亀裂が開いている。
 周囲の皮膚が黒いだけに、その鮮やかさがよく目立つ。
 杏里は陰毛の束を鼻で押しのけながら、その穴に舌を差し入れている。
 尖らせた舌先で内部を攪拌し、にじみ出るアニスの淫汁を吸い出した。
 中が空っぽになったところで、今度は舌を伝わらせ、己の唾液を注入していく。
 媚薬成分をたっぷり含んだ唾液である。
 アニスの筋肉質の太腿が、小刻みに震え始めた。
 耐えているのだ。
 こみ上げる快感に。
 杏里の舌が伸びる。
 筒のように丸めて、異国の少女の蜜壺の奥に、特製の熱い唾液を送り出す。
 その間にも、アニスは逆さまに吊るした杏里の股間に顔を突っ込み、飢えた獣のように開き切った秘裂を責め立てている。
 杏里の膣口から溢れ出した熱い淫汁を喉を鳴らして飲み干しながら、鼻先で陰核を、舌先でGスポットを責めているのだ。
 口と膣の2か所から杏里に体液を注入され、アニスが無事でいられるはずがなかった。
 ほどなくして、アニスの身体がおこりにかかったように細かく痙攣し始めた。
「ハウッ、イ、イッチャウッ!」
 ひと声叫ぶと、膝を折り、杏里を抱えたまま、ゆっくりと後ろ向きにマットに沈んでいった。
 衝撃で一瞬気が遠くなり、次に我に返ると、杏里はアニスの身体の上だった。
 仰向けに倒れたアニスの裸体は、つるつる光ってまるで黒曜石でできた妖精の人形のようだ。
 白目を剥き、半開きの唇から舌をはみ出させ、がくがくと四肢を痙攣させている。
 身を起こすと、杏里は麻衣の時と同じように、腰を浮かせてアニスの顔の上にまたがった。
 おもむろに尻を沈めていき、アニスの口を己の濡れ光る大陰唇で覆い尽くす。
 アニスの両肩は、すでにマットについている。
 火照った性器を押しつけながら、杏里はアニスの腕を両手で押さえた。
「フォ、フォール!」
 璃子が叫び、勢いよく白のフラッグを振り上げた。
 束の間の沈黙の後、割れんばかりの拍手が巻き起こった。
 杏里!
 杏里!
 声を枯らして叫ぶ生徒たちは、いまにも暴徒と化してリングに押し寄せてきそうな勢いだ。
 ばらばらっと教師たちが走り出て、生徒の群れをリングに近づけまいと押し返す。
 下がれ! これ以上近づくと、校則違反で謹慎だぞ!
 男性教師がドラ声でわめくのが聞こえてきた。
 リング下から美穂と麻衣が上がってきて、グダグダになったアニスを起こして肩を貸し、すごすごと自陣へ戻っていく。
 こちらの陣営からは、興奮冷めやらぬ様子の咲良と純が上がってきた。
「たまげたな。いったいどうなってるんだ? 杏里、おまえ、3連勝だぞ?」
「しかも、相手は去年の全国中学生選手権準優勝のアニスだよ。すごい、すごすぎる!」
 ふたりとも、杏里の勝利で頭がいっぱいらしく、杏里が全裸であることなど二の次のようだ。
 それでも純がバスタオルを肩からかけてくれ、咲良がスポーツドリンクを飲ませてくれた。
「どうする? 残ったのはふみひとりだ。なんならあたしが代わろうか?」
 バスタオルの上から杏里の肩を揉みほぐしながら、咲良が言った。
「そうしなよ。こっちにはまだ3人も残ってる。いくらふみが強くても、うちら3人相手に勝てるわけないよ」
 杏里の額に手を当てて、純も言う。
「ありがとう。でも、いいの」
 太い息をつくと、杏里はゆるゆるとかぶりを振った。
 ここで引き下がるわけにはいかない。
 なぜなら、今のふみの正体は、間違いなく外来種だからだ。
 外来種に、咲良や純を襲わせるわけにはいかない。
 あの人外の外道に勝てるのは、タナトスである杏里しかいないのだから。
 その時だった。
 リングのほうで、璃子の怒声が上がった。
「おい、ふみ、待てって! まだ試合、始まってないぞ!」
 ドスドスドスッと、重い足音が近づいてくる。
 ふみだ。
 ふみがリングの上を走り回っている。
「だってえ、あんなエッチな杏里見せつけられて、ふみ、もう我慢できないんだもん! 杏里、杏里ったら、早く上がっておいでよォォ!」






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