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第9部 倒錯のイグニス
#200 美里の影④
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食い下がって小田切から現金をせしめ、家を出た。
駅前に向かう市バスはすいていて、客は杏里のほかには、営業マンらしい中年の男がひとり乗っているだけだった。
最後列のシートに座るとすぐに、男が席を移動してきた。
何かスポーツでもやっているのか、たくましい体つきをしている。
よく日に焼けて脂ぎった顔はそれなりに見栄えがよく、ナルシストの匂いをぷんぷんさせていた。
杏里をターゲットにする時、男たちはまず無言である。
ただひたすら、攻撃をしかけてくる。
この男もそうだった。
いきなり杏里の肩に腕を回すと、ノーブラの胸を触ってきた。
空いたほうの手はすでにスカートの中だ。
杏里のスカートは座るには短すぎ、シートに尻をうずめるだけで下着がのぞいてしまう。
男がそれを見逃すはずなかった。
男の手の動きは自信に満ちている。
俺ほどの男に女が逆らうはずがない。
まるでそう思い込んでいるかのようだ。
見知らぬ手に身体をいじられ、杏里の中でまたぞろ性欲の火が燃え上がり始めた。
といっても、別に男の魅力に屈服したわけではない。
杏里の脳裏に浮かぶイメージ。
テニスルックで痴漢に弄ばれる、肉感的な美少女。
その自身のイメージに興奮したに過ぎなかった。
男が杏里の右手首をつかみ、膨れた股間に押しつける。
ペニスの形に盛り上がったその強張りをためらいもなく握ると、杏里は男の胸にそっと頬をくっつけた。
左手でカッターシャツのボタンを、外していく。
男はシャツの下には何もつけていない。
胸毛の密生した厚い胸と、黒ずんだアンズのような乳首が現れると、杏里は舌を出してそれを舐めた。
「ううっ」
男がうめき、杏里の胸をまさぐる指に力をこめた。
男の乳首が固くなり、女のそれのように尖ってきている。
見境をなくしたらしく、男が無造作にズボンのファスナーを下ろし、硬直した肉棒を引っ張り出した。
ポーチをさぐり、杏里が取り出したのは、円形にひしゃげたコンドームだ。
それを男のイチモツにかぶせると、親指を亀頭の裏側に当て、力を込めて2、3度しごいた。
それで十分だった。
「くふう」
男が放った。
薄いゴムの中にどくどくと熱い液体がたまっていく。
杏里は腰を上げると、男をシートに寝かせた。
男のペニスはゴムの中でまだ脈打っている。
杏里の手にかかったが最後、男はみな精液をすべて排出するまで、射精が止まらないのだ。
そのまま素知らぬ顔をして、一番前の席まで移動する。
前の席は床よりかなり高くなっていて、座ると運転席のバックミラーに杏里のスカートの中が映った。
股間に風を入れるように、むっちりした太腿を開いたり閉じたりすると、心なしかバスの運転が荒くなったようだった。
バックミラー越しに、食い入るように運転手が杏里の股間を凝視しているのだ。
何度か停留所を素通りしかけ、そのたびに急ブレーキの音が響いた。
文句を言いながら乗ってきた老人たちが、コンドームをはめたペニスをさらけ出したままの後部座席の男に気づき、大騒ぎを始めた。
終点についたところで、杏里は真っ先にバスを降りた。
目的地はロータリーの向かい側にあるショッピングモールだった。
確かこのへんにあったはず。
携帯電話の店、旅行会社の代理店と並んで、サイクルショップが見えてきた。
開店したばかりらしく、店内に人気はない。
中をひと通り回って、気に入った自転車を見つけた。
シンプルな外見のサイクリング車である。
何でできているのか、車体がびっくりするほど軽い点が気に入った。
これなら疲れず、街中を自由に走り回ることができるだろう。
そうすれば、いちいちバスに乗って、痴漢の相手をする機会も減るに違いない。
「すみません、これください」
いらっしゃいませ、とにこやかに笑いながら出てきた店主に、杏里はお気に入りの自転車を指し示す。
「今すぐ乗っていきたいんですけど、できますか?」
「もちろんです。でも…」
店主の眼が丸くなる。
「お嬢さん、まさか、その格好でこれに乗るっていうんじゃないでしょうね?」
小田切とまったく同じ反応だ。
「私の服装に何か問題でも?」
壁にもたれ、むき出しの足をわずかに開き、杏里は膨らんだ胸を前に押し出すように腕組みをした。
マイクロミニのスカートがずり上がり、その下からパンティの三角ゾーンが見えている。
「い、いや、何でもありません」
店主が顔をそむけた。
そむけながらも、目だけは杏里の局部に釘付けになったままだ。
そのズボンの前が見る間に膨らんでいくのを、杏里は無感動な表情で眺めていた。
駅前に向かう市バスはすいていて、客は杏里のほかには、営業マンらしい中年の男がひとり乗っているだけだった。
最後列のシートに座るとすぐに、男が席を移動してきた。
何かスポーツでもやっているのか、たくましい体つきをしている。
よく日に焼けて脂ぎった顔はそれなりに見栄えがよく、ナルシストの匂いをぷんぷんさせていた。
杏里をターゲットにする時、男たちはまず無言である。
ただひたすら、攻撃をしかけてくる。
この男もそうだった。
いきなり杏里の肩に腕を回すと、ノーブラの胸を触ってきた。
空いたほうの手はすでにスカートの中だ。
杏里のスカートは座るには短すぎ、シートに尻をうずめるだけで下着がのぞいてしまう。
男がそれを見逃すはずなかった。
男の手の動きは自信に満ちている。
俺ほどの男に女が逆らうはずがない。
まるでそう思い込んでいるかのようだ。
見知らぬ手に身体をいじられ、杏里の中でまたぞろ性欲の火が燃え上がり始めた。
といっても、別に男の魅力に屈服したわけではない。
杏里の脳裏に浮かぶイメージ。
テニスルックで痴漢に弄ばれる、肉感的な美少女。
その自身のイメージに興奮したに過ぎなかった。
男が杏里の右手首をつかみ、膨れた股間に押しつける。
ペニスの形に盛り上がったその強張りをためらいもなく握ると、杏里は男の胸にそっと頬をくっつけた。
左手でカッターシャツのボタンを、外していく。
男はシャツの下には何もつけていない。
胸毛の密生した厚い胸と、黒ずんだアンズのような乳首が現れると、杏里は舌を出してそれを舐めた。
「ううっ」
男がうめき、杏里の胸をまさぐる指に力をこめた。
男の乳首が固くなり、女のそれのように尖ってきている。
見境をなくしたらしく、男が無造作にズボンのファスナーを下ろし、硬直した肉棒を引っ張り出した。
ポーチをさぐり、杏里が取り出したのは、円形にひしゃげたコンドームだ。
それを男のイチモツにかぶせると、親指を亀頭の裏側に当て、力を込めて2、3度しごいた。
それで十分だった。
「くふう」
男が放った。
薄いゴムの中にどくどくと熱い液体がたまっていく。
杏里は腰を上げると、男をシートに寝かせた。
男のペニスはゴムの中でまだ脈打っている。
杏里の手にかかったが最後、男はみな精液をすべて排出するまで、射精が止まらないのだ。
そのまま素知らぬ顔をして、一番前の席まで移動する。
前の席は床よりかなり高くなっていて、座ると運転席のバックミラーに杏里のスカートの中が映った。
股間に風を入れるように、むっちりした太腿を開いたり閉じたりすると、心なしかバスの運転が荒くなったようだった。
バックミラー越しに、食い入るように運転手が杏里の股間を凝視しているのだ。
何度か停留所を素通りしかけ、そのたびに急ブレーキの音が響いた。
文句を言いながら乗ってきた老人たちが、コンドームをはめたペニスをさらけ出したままの後部座席の男に気づき、大騒ぎを始めた。
終点についたところで、杏里は真っ先にバスを降りた。
目的地はロータリーの向かい側にあるショッピングモールだった。
確かこのへんにあったはず。
携帯電話の店、旅行会社の代理店と並んで、サイクルショップが見えてきた。
開店したばかりらしく、店内に人気はない。
中をひと通り回って、気に入った自転車を見つけた。
シンプルな外見のサイクリング車である。
何でできているのか、車体がびっくりするほど軽い点が気に入った。
これなら疲れず、街中を自由に走り回ることができるだろう。
そうすれば、いちいちバスに乗って、痴漢の相手をする機会も減るに違いない。
「すみません、これください」
いらっしゃいませ、とにこやかに笑いながら出てきた店主に、杏里はお気に入りの自転車を指し示す。
「今すぐ乗っていきたいんですけど、できますか?」
「もちろんです。でも…」
店主の眼が丸くなる。
「お嬢さん、まさか、その格好でこれに乗るっていうんじゃないでしょうね?」
小田切とまったく同じ反応だ。
「私の服装に何か問題でも?」
壁にもたれ、むき出しの足をわずかに開き、杏里は膨らんだ胸を前に押し出すように腕組みをした。
マイクロミニのスカートがずり上がり、その下からパンティの三角ゾーンが見えている。
「い、いや、何でもありません」
店主が顔をそむけた。
そむけながらも、目だけは杏里の局部に釘付けになったままだ。
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