294 / 463
第9部 倒錯のイグニス
#294 西棟攻略⑬
しおりを挟む
重人の声に冷静さを取り戻すと、杏里は改めてじっくりと目の前の大人びた少女を観察した。
美咲は表情までをも凍りつかせ、時間が止まってしまったかのように動かない。
これも重人の能力のうちのひとつだった。
重人は”ヒュプノス”である。
もとはといえば、戦いで疲弊しきった杏里たちタナトスや由羅やルナのようなパトスの精神を、持ち前の催眠能力で安定させるのがメインの”仕事”なのだ。
だから、その延長線上で、マインドコントロールをも行うことができるというわけだった。
ただし、重人のマインドコントロールは、手を触れている相手にしか効かなかったはずである。
なのに、今、数メートル離れた美咲の心を”つかんだ”ということは、媚薬のせいで能力が一時的に強化されているのに違いない。
胸が詰まった。
由羅だけでなく、重人までが土壇場でこの私を…。
報いなければ。
みんなの思いに。
この私が。
「ありがとう、重人。待って。この人をすぐ片づけて、あなたの傷を癒やしてあげるから」
「う、うん…早めに頼むよ。頭がふらふらして、僕、あんまり、長持ちしそうにない…」
血まみれの股間に頭をうずめるようにして、重人が言った。
サイコジェニーは、アクティブなタナトスは邪道だと言ったけど、ここは私から動くしかない。
美咲はカッターナイフをかまえた姿勢のまま固まって、目だけで杏里の動きを追っている。
心を決めると、杏里は美咲の前に立ち、そのはだけたブラウスに両手をかけた。
相手が動けないことを確かめて、思いきりボタンを引きちぎる。
レースの縁取りのある大人びたブラジャーと、それに包まれた杏里のものに負けず劣らず豊かな乳房があらわになる。
更にブラをはぎ取ると、美咲の瞳に怯えの色が浮かんだ。
「こんなもの、必要ない」
カッターナイフを奪い取り、遠くに放った。
「さあ、しゃんとしなさい」
美咲の腰を抱き、ぐっと身体を引き寄せる。
乳首同士がぴったりぶつかるように、飛び出た己の乳房をやにわに美咲の乳房に押しつけた。
「な、なに…?」
美咲の眼が、驚きでいっぱいに見開かれる。
「あなたの性感帯、乳首でしょ」
ぶつかりあった乳房の間から、オレンジ色の微光が漏れている。
美咲の乳首が発する、性感帯の輝きだった。
「私と同じね。ちょうどいい」
うっすら微笑むと、杏里は美咲を誘うように、おもむろに上体を上下に動かし始めた。
美咲は表情までをも凍りつかせ、時間が止まってしまったかのように動かない。
これも重人の能力のうちのひとつだった。
重人は”ヒュプノス”である。
もとはといえば、戦いで疲弊しきった杏里たちタナトスや由羅やルナのようなパトスの精神を、持ち前の催眠能力で安定させるのがメインの”仕事”なのだ。
だから、その延長線上で、マインドコントロールをも行うことができるというわけだった。
ただし、重人のマインドコントロールは、手を触れている相手にしか効かなかったはずである。
なのに、今、数メートル離れた美咲の心を”つかんだ”ということは、媚薬のせいで能力が一時的に強化されているのに違いない。
胸が詰まった。
由羅だけでなく、重人までが土壇場でこの私を…。
報いなければ。
みんなの思いに。
この私が。
「ありがとう、重人。待って。この人をすぐ片づけて、あなたの傷を癒やしてあげるから」
「う、うん…早めに頼むよ。頭がふらふらして、僕、あんまり、長持ちしそうにない…」
血まみれの股間に頭をうずめるようにして、重人が言った。
サイコジェニーは、アクティブなタナトスは邪道だと言ったけど、ここは私から動くしかない。
美咲はカッターナイフをかまえた姿勢のまま固まって、目だけで杏里の動きを追っている。
心を決めると、杏里は美咲の前に立ち、そのはだけたブラウスに両手をかけた。
相手が動けないことを確かめて、思いきりボタンを引きちぎる。
レースの縁取りのある大人びたブラジャーと、それに包まれた杏里のものに負けず劣らず豊かな乳房があらわになる。
更にブラをはぎ取ると、美咲の瞳に怯えの色が浮かんだ。
「こんなもの、必要ない」
カッターナイフを奪い取り、遠くに放った。
「さあ、しゃんとしなさい」
美咲の腰を抱き、ぐっと身体を引き寄せる。
乳首同士がぴったりぶつかるように、飛び出た己の乳房をやにわに美咲の乳房に押しつけた。
「な、なに…?」
美咲の眼が、驚きでいっぱいに見開かれる。
「あなたの性感帯、乳首でしょ」
ぶつかりあった乳房の間から、オレンジ色の微光が漏れている。
美咲の乳首が発する、性感帯の輝きだった。
「私と同じね。ちょうどいい」
うっすら微笑むと、杏里は美咲を誘うように、おもむろに上体を上下に動かし始めた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
女子切腹同好会
しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。
はたして、彼女の行き着く先は・・・。
この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。
また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。
マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。
世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる