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第10部 姦禁のリリス
#17 いずなと杏里①
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一瞬、意識が遠のいていたようだった。
気がつくと、井沢の姿は消えていた。
どうなったのだろう?
杏里はのろのろと周囲を見回した。
井沢の説明によると、ここは委員会の支部のひとつらしい。
体育館の火事の時、委員会の処理班が気を失った杏里を救出し、ここに運んでくれたのだという。
ここが委員会の支部であるなら、あの浴場で真布の姿を見かけたのもうなずける。
井沢は言った。
先の短い老婆たちに、おまえの不老不死のエキスを分けてやってほしいのだ、と。
それはそれでかまわない。
またはりつけにされて、電気ショックを喰らうのは気が重かったが、正直、あれは杏里にとっても快感だった。
原因はわからないのだが、あの火事の一件以来、必要以上に身体が疼いてならないのである。
周囲を見回す杏里の眼が止まったのは、ひとつ向こうのベッドを見た時だった。
いずなだ、と杏里は思った。
井沢は、体調が戻ったら、いずなも介抱してやってくれと言い置いてここを出て行ったのだ。
点滴のチューブをはずすと、杏里はそっとベッドから滑り降りた。
裸足にスリッパを履き、盛り上がったシーツに歩み寄る。
シーツはかすかに上下していて、いずながまだ生きていることを示している。
よかった…。
ほっと胸を撫で下ろし、シーツの端をめくってみた。
「いずな、ちゃん…」
そのとたん、杏里は絶句した。
シーツの下から現れたのは、変わり果てた少女の上半身だった。
土気色の皮膚。
がりがりに痩せた胸。
頬はこけ、腕はまるで骨と皮だけでできているようだ。
「いずなちゃん! どうしたの?」
痩せた肩に手をかけ、揺すってみた。
が、いずなは浅い呼吸を繰り返しているだけで、身じろぎもしない。
シーツをはぎ取ると、木乃伊のような下半身が現れた。
いずなは全裸だった。
点滴のチューブだけが、唯一身につけているものといえそうだ。
エキスを搾り取られたのだ。
なんてひどいことを…。
駆け出しのタナトスであるいずなには、まだ他人にエキスを分け与えるなんてことは、無理だったのだ…。
井沢に対する怒りが湧いた。
が、なぜかそれは一瞬で消えてしまったようだった。
今はそれどころではない。
このままでは、いずなは死ぬ。
間違いなく、衰弱死してしまう。
なんとかしなければ…。
幸か不幸か、杏里ははりつけ台から降ろされたままの全裸である。
いずなの手足を踏まないように気をつけてベッドに上がると、そうっとその隣に身を横たえた。
いずなを治癒できるとすれば、それは私のエキスだけだろう。
ありったけのエキスをいずなの全身に塗りつける。
もはや、それしかない。
が、その状態に己の肉体を持っていくには、まず自分自身が快楽に溺れる必要がある…。
杏里はいずなの木乃伊のような手を取った。
片方の手を乳房に当て、もう一方の手を太腿と太腿ではさむ。
そうしながら、骸骨のような顏に唇を近づけていく。
今のいずなは、とても醜い。
だが、相手が醜ければ醜いほど、快感は増す。
それがサイコジェニーの教えであり、実際にふみとの一戦で杏里はそのことを身に染みて学んでいる。
私、これから、木乃伊とレズプレイを…。
そう思うだけで、濡れてきた。
杏里は震えるため息を吐きながら、いずなの枯れ枝のような指で、乳首と陰核を愛撫し始めた。
気がつくと、井沢の姿は消えていた。
どうなったのだろう?
杏里はのろのろと周囲を見回した。
井沢の説明によると、ここは委員会の支部のひとつらしい。
体育館の火事の時、委員会の処理班が気を失った杏里を救出し、ここに運んでくれたのだという。
ここが委員会の支部であるなら、あの浴場で真布の姿を見かけたのもうなずける。
井沢は言った。
先の短い老婆たちに、おまえの不老不死のエキスを分けてやってほしいのだ、と。
それはそれでかまわない。
またはりつけにされて、電気ショックを喰らうのは気が重かったが、正直、あれは杏里にとっても快感だった。
原因はわからないのだが、あの火事の一件以来、必要以上に身体が疼いてならないのである。
周囲を見回す杏里の眼が止まったのは、ひとつ向こうのベッドを見た時だった。
いずなだ、と杏里は思った。
井沢は、体調が戻ったら、いずなも介抱してやってくれと言い置いてここを出て行ったのだ。
点滴のチューブをはずすと、杏里はそっとベッドから滑り降りた。
裸足にスリッパを履き、盛り上がったシーツに歩み寄る。
シーツはかすかに上下していて、いずながまだ生きていることを示している。
よかった…。
ほっと胸を撫で下ろし、シーツの端をめくってみた。
「いずな、ちゃん…」
そのとたん、杏里は絶句した。
シーツの下から現れたのは、変わり果てた少女の上半身だった。
土気色の皮膚。
がりがりに痩せた胸。
頬はこけ、腕はまるで骨と皮だけでできているようだ。
「いずなちゃん! どうしたの?」
痩せた肩に手をかけ、揺すってみた。
が、いずなは浅い呼吸を繰り返しているだけで、身じろぎもしない。
シーツをはぎ取ると、木乃伊のような下半身が現れた。
いずなは全裸だった。
点滴のチューブだけが、唯一身につけているものといえそうだ。
エキスを搾り取られたのだ。
なんてひどいことを…。
駆け出しのタナトスであるいずなには、まだ他人にエキスを分け与えるなんてことは、無理だったのだ…。
井沢に対する怒りが湧いた。
が、なぜかそれは一瞬で消えてしまったようだった。
今はそれどころではない。
このままでは、いずなは死ぬ。
間違いなく、衰弱死してしまう。
なんとかしなければ…。
幸か不幸か、杏里ははりつけ台から降ろされたままの全裸である。
いずなの手足を踏まないように気をつけてベッドに上がると、そうっとその隣に身を横たえた。
いずなを治癒できるとすれば、それは私のエキスだけだろう。
ありったけのエキスをいずなの全身に塗りつける。
もはや、それしかない。
が、その状態に己の肉体を持っていくには、まず自分自身が快楽に溺れる必要がある…。
杏里はいずなの木乃伊のような手を取った。
片方の手を乳房に当て、もう一方の手を太腿と太腿ではさむ。
そうしながら、骸骨のような顏に唇を近づけていく。
今のいずなは、とても醜い。
だが、相手が醜ければ醜いほど、快感は増す。
それがサイコジェニーの教えであり、実際にふみとの一戦で杏里はそのことを身に染みて学んでいる。
私、これから、木乃伊とレズプレイを…。
そう思うだけで、濡れてきた。
杏里は震えるため息を吐きながら、いずなの枯れ枝のような指で、乳首と陰核を愛撫し始めた。
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