激甚のタナトス ~世界でおまえが生きる意味について~【激闘編】

戸影絵麻

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第10部 姦禁のリリス

#38 幼児爆弾

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 由羅の乳首は信じがたいほど硬く屹立していた。
 杏里と違い、乳房自体が小さいだけに、その痛々しいほどの勃起ぶりが目立つ。
 根元に影ができるほどつんと尖ってしまっているのだ。
 そのカチカチの乳頭が重人の鼻をつんつんつつく。
 触手につけ根を縛り上げられているせいで、乳首全体が血のにじむほど赤く充血してしまっている。
 その乳首を甘噛みして、由羅を逝かせるのは簡単だった。
 が、重人はあえてそうはしなかった。
「何血迷ったこと言ってんだよ!」
 逆さ吊りになったまま両手を伸ばすと、由羅の頬を思いっきりつねり上げた。
「いたっ! 重人、てめえ」
 由羅がペッと口から触手を吐き出し、重人を睨んだ。
 黒目が元の位置に戻り、眉間に縦じわを寄せている。
 どうやら正気に返ったようだ。
「由羅がSM好きだってのは知ってるけどさ、今はそれどころじゃないだろ?」
「るせーな」
 由羅の顔が赤くなった。
「しょうがないだろ? 身体が動かないんだから」
「もうすぐ動くようになる」
 逆さまになったまま、由羅に耳に口を寄せて、重人はささやいた。
「そうしたら、一気に触手を引きちぎるんだ」
 賭けだった。
 ルナの性格が変わっていなければ、勝算はある。
 が、彼女がすっかり洗脳されてロボットと化しているのであれば、これから起こることはどうしようもない茶番ということになる。
「見ろよ」
 重人の声に、由羅が後方に首をねじった。
 ちょうど、ルナの背後に最初に解き放った6人の幼児たちが現れたところだった。
 灌木の茂みに紛れ込み、美里とルナに見つからないよう、こっそりその位置まで移動したのである。
 むろん、重人の催眠能力のなせる業だった。
 自我の未分化な幼児を操るのは、赤子の手をひねるようなものなのだ。
「行け」
 重人がつぶやくのと、ほとんど同時だった。
 幼児たちが一斉に、ルナの下半身に襲いかかった。
 6人がいちどきにスカートにぶら下がったから、たまらない。
 ルナが悲鳴を上げ、ずり下がるスカートをあわてて両手で押さえようとした。
 が、遅かった。
 子どもたちと一緒にスカートが地面に落ち、その下からしなやかな脚と滑らかな下腹、そして小さなショーツが現れた。
「お、消えた」
 由羅が目を丸くした。
「念動力が途切れたみたいだ。動くぞ、手も足も」
「でしょ」
 重人は得意げに鼻の頭を指でこすった。
 成功だ。
 ルナはやはり、完全にロボットにされたわけではなかったのだ。
 由羅並みに気が強いくせに、意外と恥ずかしがり屋。
 杏里に比べるとずいぶん奥手で清楚なところが、ルナの美点なのである。
「じゃ、あとは頼んだよ」
「よし。任せろ」
 由羅が力強くうなずいた。
「うりゃあああっ!」
 そして、だしぬけに体を回転させると、得意の回し蹴りで美里の触手をスタスタに断ち切った。
 重人を小脇に抱え、着地する。
 着地するなり、ダッシュした。
 100メートル6秒台の俊足である。
 触手を寸断され、茫然と立ち尽くす美里の前を駆け抜けると、下半身下着姿のルナに向かって突っ込んだ。
「ほうらよ!」
 由羅に放り投げられ、重人はルナの首筋に抱きついた。
 左腕をその細い首に回し、右手のひらをその形のいい額に当て、念の限りを込めて”プッシュ”する。
「あう」
 ルナの身体から力が抜けるのがわかった。
「由羅、美里は任せた!」
 くずおれるルナを抱きかかえ、振り向きざま、重人は叫んだ。






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