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ACT10 淫靡な特訓
#1 リコ①
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こうばしい匂いで目が覚めた。
ベッドに起き上がると、リコは窓から差し込む春の日差しに目を細めた。
その角度から、陽がすでに、かなり高く昇っていることが見てとれた。
どうやら、昼近くまで寝てしまったらしい。
さすがにあのふたりも疲れたのか、ゆうべは襲われることなく無事に熟睡することができたようだ。
「なんとか、間に合うか」
ヘッドボードの時計で、時間を確認する。
きょうは撮影なのだ。
危うく寝過ごすところだった。
下着の上から男物のTシャツをひっかぶり、下はパンティのまま廊下に出ると、食堂のほうからジュウジュウと何かを焼く音が聞こえてきた。
「アリアか」
厨房に少女の後ろ姿を見つけて、リコは声をかけた。
アリアはゴスロリっぽいメイド服にエプロンといった格好で、フライパンと格闘しているところだった。
「あ、リコさま、おはようございます。今、朝ご飯つくってるとこですから、少々お待ちを」
「おまえ、料理、できんのか?」
少し興味を覚えてたずねると、
「きのう届いた荷物の中にパソコンがあったので、色々なレシピを調べてみたんです。見よう見まねですけど、ハルのつくるお料理よりはずいぶんマシじゃないかと思います」
「だよな。うちもそう思う」
いつかハルの出してきた黒焦げのトーストを思い出して、リコは顔をしかめた。
「ハルには料理の才能はなさそうだ。食事の準備はうちとおまえのふたりで、交代制ってことでどうだ?」
「あ、アリアひとりで大丈夫ですよ。リコさまは色々忙しいから、食事の支度くらいアリアに任せてくださいよ」
「そうか。悪いな」
匂いから予想がついた通り、アリアの用意したベーコンエッグとトースト、そして野菜サラダはまずまずの出来だった。
これなら厨房を任せてもいい。
そう心の中でうなずいた時である。
入り口から音もなくハルが入ってきた。
妙な格好をしている。
エナメル製のきらきら光る黒いボンテージ風衣装である。
SMの女王様そのものといった感じの、極めて露出度の高いファッションだ。
「何だ、その恰好? 朝からSMクラブに出勤か?」
「忘れたのか」
鋭い口調でハルが言った。
「食事が済んだら、これに着替えろ。さっそく1階のジムで特訓だ」
差し出されたのは、白い布切れ2枚である。
広げてみると、三角ブラとショーツの水着セットだった。
それも、極小の部類に入る面積の狭さだ。
「昼からグラビアの撮影が入ってる。その後ならつき合わないこともないが」
しぶしぶといった感じで、リコは言った。
「撮影? それは面白そうだな」
ハルが意味ありげにリコを見た。
「別に面白かないよ。ただ面倒なだけだ」
「私も行こう」
「は?」
「私もその撮影とやらを見学しようと言っているのだ」
「マジで? 嘘だろ?」
リコの眼が点になる。
「私は宇宙刑事だ。嘘は言わない」
椅子に腰かけたハルの前に、アリアが皿を運んできた。
「きょうはアリアも行くんですよ。リコさまと約束したから」
「そうか。じゃ、また3人でお出かけだな。訓練は帰ってきてからにしよう」
「わあ、どっちも楽しみですう!」
小躍りして喜ぶアリア。
「いいけど、ふたりとも、頼むからおとなしくしててくれよ。これは仕事なんだからさ」
観念して、ため息混じりにリコは言った。
ベッドに起き上がると、リコは窓から差し込む春の日差しに目を細めた。
その角度から、陽がすでに、かなり高く昇っていることが見てとれた。
どうやら、昼近くまで寝てしまったらしい。
さすがにあのふたりも疲れたのか、ゆうべは襲われることなく無事に熟睡することができたようだ。
「なんとか、間に合うか」
ヘッドボードの時計で、時間を確認する。
きょうは撮影なのだ。
危うく寝過ごすところだった。
下着の上から男物のTシャツをひっかぶり、下はパンティのまま廊下に出ると、食堂のほうからジュウジュウと何かを焼く音が聞こえてきた。
「アリアか」
厨房に少女の後ろ姿を見つけて、リコは声をかけた。
アリアはゴスロリっぽいメイド服にエプロンといった格好で、フライパンと格闘しているところだった。
「あ、リコさま、おはようございます。今、朝ご飯つくってるとこですから、少々お待ちを」
「おまえ、料理、できんのか?」
少し興味を覚えてたずねると、
「きのう届いた荷物の中にパソコンがあったので、色々なレシピを調べてみたんです。見よう見まねですけど、ハルのつくるお料理よりはずいぶんマシじゃないかと思います」
「だよな。うちもそう思う」
いつかハルの出してきた黒焦げのトーストを思い出して、リコは顔をしかめた。
「ハルには料理の才能はなさそうだ。食事の準備はうちとおまえのふたりで、交代制ってことでどうだ?」
「あ、アリアひとりで大丈夫ですよ。リコさまは色々忙しいから、食事の支度くらいアリアに任せてくださいよ」
「そうか。悪いな」
匂いから予想がついた通り、アリアの用意したベーコンエッグとトースト、そして野菜サラダはまずまずの出来だった。
これなら厨房を任せてもいい。
そう心の中でうなずいた時である。
入り口から音もなくハルが入ってきた。
妙な格好をしている。
エナメル製のきらきら光る黒いボンテージ風衣装である。
SMの女王様そのものといった感じの、極めて露出度の高いファッションだ。
「何だ、その恰好? 朝からSMクラブに出勤か?」
「忘れたのか」
鋭い口調でハルが言った。
「食事が済んだら、これに着替えろ。さっそく1階のジムで特訓だ」
差し出されたのは、白い布切れ2枚である。
広げてみると、三角ブラとショーツの水着セットだった。
それも、極小の部類に入る面積の狭さだ。
「昼からグラビアの撮影が入ってる。その後ならつき合わないこともないが」
しぶしぶといった感じで、リコは言った。
「撮影? それは面白そうだな」
ハルが意味ありげにリコを見た。
「別に面白かないよ。ただ面倒なだけだ」
「私も行こう」
「は?」
「私もその撮影とやらを見学しようと言っているのだ」
「マジで? 嘘だろ?」
リコの眼が点になる。
「私は宇宙刑事だ。嘘は言わない」
椅子に腰かけたハルの前に、アリアが皿を運んできた。
「きょうはアリアも行くんですよ。リコさまと約束したから」
「そうか。じゃ、また3人でお出かけだな。訓練は帰ってきてからにしよう」
「わあ、どっちも楽しみですう!」
小躍りして喜ぶアリア。
「いいけど、ふたりとも、頼むからおとなしくしててくれよ。これは仕事なんだからさ」
観念して、ため息混じりにリコは言った。
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